「死んだらどうなるの?」にどう答える?不安の強い知的障害キッズとの向き合い方

 

「死んだらどうなるの?」と繰り返し聞く、不安の強い知的障害のある子どもに、どんな言葉を選んで伝えたらいい?正解のない「死」について一緒に考え、心に寄り添うための関わり方をご紹介します!
 

【目次】

1.知的障害キッズから「死」について質問されたら?
2.不安が強い子が「死」を理解しにくいのには脳の特性にあった
3.不安を安心に変える「一緒に考える」関わり方
4.不安が強い子が前向きに「死」を受け止められるようになる

 
 

1.知的障害キッズから「死」について質問されたら?

 
 
知的障害キッズと仲良しだった祖母の家のペットが亡くなってしまったとき、知的障害キッズは「死」について興味を持ち始めました。
 
 
知的障害キッズの不安を解決するには、「一緒に考える」関わりがポイントです。
 
 
身近なペットが亡くなったら、誰だってショックを受け混乱しますよね。
 
 
「死んだらどうなるの?」
「死んだらどこに行くの?」
「ママとパパが死んじゃったらどうしよう…」
 
 
と、どんどん不安が募り、息子は毎日質問を繰り返していました。
 
 
「お空に行ったんだよ」
「お星さまになったのかな」
「あなたが大人になるまでは生きてるよ」
 
 
なんて返しても、納得ができないのか何度も繰り返し聞かれてしまい、困っていることはありませんか?
 
 
つい同じ質問にイライラしてしまい「ママにも分からない」と突き放してしまう、なんてこともありますよね。
 
 
 
 
不安が強いお子さんにとって見通しが持てない問いを持つと不安が増幅してしまいます。
 
 
死に対しての答えはおそらく正解はありません。
 
 
だからお母さんも何て答えたら聞かなくなるの?と答えを求めてしまいますよね。
 
 
何を伝えるかではなく一緒にどう向き合うかをこれからお伝えしていきますね。
 
 
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2.不安が強い子が「死」を理解しにくいのには脳の特性にあった

 
 
不安が強い子どもは「死」という目に見えないものに対して想像力を働かせ過ぎてしまうことがあります。
 
 
実は、不安が強い理由は自閉スペクトラム症(ASD)の子どもが持っている脳の特性にあるからです。
 
 
・ネガティブな記憶が特に強く印象に残りやすい
 
・ネガティブな記憶を忘れるということが苦手
 
・その記憶が何度も思い出され、いつでも不安になってしまう
 
 
また新しい経験が少ないことが原因で、予期せぬことへの不安が強くなるのです。
 
 
 
 
このような特性から、身近な人やペットが亡くなったとき「自分のせいだったかも…」と自責の気持ちを抱えてしまうこともあるのです。
 
 
悲しみや恐怖、不安の感情が湧いてくると人で抱え切れずに、質問を繰り返してしまうのです。
 
 
つまり、このモヤモヤどうしたらいいの?という子どもからのSOSなのです。
 
 
そんな時にやって欲しい対応が子どもからのSOSを受け取り、一緒に考えていくことです。
 
 
これから詳しく説明していきますね。
 
 
 
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3.不安を安心に変える「一緒に考える」関わり方

 
 
一緒に寄り添い、考える姿勢を持つことで質問が自然と減っていったときの関わり方をお伝えします。
 
 
まずは、年齢や発達段階に合わせて、優しい言葉での例えを使いました。
 
 
「お星さまになったんだよ」
「天国に行ったんだよ」
「○○くんの心の中にずっといるよ」
 
 
おとぎ話のような表現ですが、想像しやすく、心が安心できる言葉で伝えました。
 
 
それでも、わが家の知的障害キッズの息子くんはもっと深く知りたがるようになりました。
 
 
なので「一緒に考える」というスタンスに切り替えてみました。
 
 
そこでオススメなのが「死」への悲しみや不安をそっと包んでくれる絵本を一緒に読むことです。
 
 
 
 
わが家で読んだ絵本は「このあとどうしちゃおう」というヨシタケシンスケさんの絵本です。
 
 
この絵本は、主人公のおじいちゃんが残してくれたノートを見ると、おじいちゃんの天国での予定や、天国に行ったあとの願望が書かれていました。
 
 
おじいちゃんの気持ちを考える姿や前向きになれる姿が描かれています。
 
 
生きているあいだに考えておきたいことが詰まった素敵な絵本です。
 
 
作:ヨシタケシンスケ  
出版社: ブロンズ新社
 
 
絵本を一緒に読みながら、
 
 
「こんな世界があるのかもね」
「もしかしたらいまリンゴになって見に来ているのかも」
「死んだら何に生まれ変わりたい?」
「どんなお墓がいいと思う?」
「天国で何して過ごしたいかな?」
 
 
絵本を使い、お話することで死について前向きに話すことができます。
 
 
また、絵になっているので視覚優位な子にもイメージがしやすいのです。
 
 
知的障害キッズの息子もワクワクしながら話を聞いてくれました。
 
 
繰り返し読み、絵本に出てくる内容を伝えていくだけで、不安が段々薄れて質問されることはなくなりました。
 
 

4.不安が強い子が前向きに「死」を受け止められるようになる

 
 
大人だって、死んだらどうなるのか分かりません。
 
 
だからこそ、子どもと一緒に「こうかもしれないね」と一緒に考えていくことが大切だと私は感じています。
 
 
子どもの不安と向き合いながら、気持ちに寄り添うことが安心に繋がります。
 
 
 
 
一緒に向き合うことで、子どもの心の変化が見えてきますよ。
 
 
「このリンゴ、ペットの○○かな」
「生まれ変わったら鳥になりたいな」
 
 
と、前向きな言葉が出てくることがありました。
 
 
お母さんとの関わりが、子どもにとって安心の土台になりますよ。
 
 
 
 
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。

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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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