早産児の我が子。「そのうち、追いつくよね?」そう信じて見守っていたのに――ふとしたときに見える『みんなに追いつけない姿』に不安を感じていませんか?今回は、発達障害かも?と悩む前に、家庭でできる予防的アプローチについてお伝えします。
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【目次】
1.早産児の発達、そのうち追いつく?
2.早産児が出来ない事にチャレンジするには、自信が必要
3.自信が芽生えたら、子どもが変わった!
4.困る前にできる!家庭でできる『予防』
1.早産児の発達、そのうち追いつく?
「うちの子、早産だけど特に問題なさそう」
「目立つ困りごとがないし、いずれは追いつくよね」

そんなふうに考えていたのに、成長するにつれ、
・すぐに気が散る
・感情のコントロールが出来ない
・できていた事をやらなくなる
・チャレンジしようとしない
こんな困りごとが出てきた。
これは、早産児を育てるお母さんからよく聞く話です。
実はこれ、『追いつけない苦しさ』が積み重なってきたサインなのです。
2、早産児が出来ない事にチャレンジするには、自信が必要
早産児は、本来ならまだお腹の中で育っているはずの時期に、外の世界へ出てきています。
これが原因で、発達がゆっくりになりがちです。
そのため、同じ年の子と比べて
・情報処理が追いつかない
・一度にたくさんのことができない
・自分の気持ちをうまく整理できない
といった困りごとを抱えがちです。
子どもができない事を目にすると、親は「なんとかできるようにしなくては」と苦手対策を急ぎがちです。

しかし、ここで忘れてはいけないのが、出来ない事にチャレンジするには、『自信』という土台が必要という事です。
失敗経験ばかりが続くと、
「ぼくはできない」 「どうせやってもムリ」
という気持ちになり、チャレンジする意欲そのものが失われてしまいます。
『ぼく、できた!』という自信が積み重なると、『これもできるかも!?』と新しい事にチャレンジできます。
さらに、できない事にチャレンジする事は、とてもハードルが高い事。
つまり、自信がなければ、せっかくの苦手対策や支援も、効果を発揮できないのです。
3. 自信が芽生えたら、子どもが変わった!
私の長男は2か月早産(31週)で産まれました。
5月出産予定が3月になり、一つ上の学年へ。
保育園での周囲との違いに、「早くみんなに追いつかなきゃ」と焦りました。
療育、ドリルやハサミの練習…たくさんの事を子どもにさせました。
でも、思ったような変化が見られず、親子で苦しくなっていったのです。

そんな時に、発コミュに出会い自信を育てる関わりを始めました。
「一人で着替えができたね!」
「トイレに一人でいけたね!」
できている事を声に出して伝えるだけで、子どもの表情が変わってきました。
すると、
自分から取り組む
間違えても立ち直る
集団生活にも参加できる
という変化が現れたのです。
4. 困る前にできる!家庭でできる『予防』
先ほどお伝えしたように、早産児は同じ年の子と比べて、出来ない事が目立ちがちです。
こんな早産児の自信を失わずに育てるには、どうしたらよいでしょうか。
そのカギは、
困ってから支援するのではなく、困る前から『自信を育てる関わり』をしておくという『予防的アプローチ』です。
できるようにする前に、できていることを見つけて伝える。
たとえば、
「最後までしっかり聞いてたね!」
「宿題やろうとしたんだね!」
「この前より、じょうずに読めたね!」
この様に『今できていること』を見つけて言葉で伝えるだけで、子どもは自分のできている事に気がつき、「これ、もっとできるかも!」とチャレンジが出来るのです。

いかがでしたか。
早産キッズ子育てでもっとも大切なのは 、困りごとに気づいた時に、「できていない事」よりも「どうしたらできるか?」に目を向けること。
そして何より
自信を失わせない環境
安心してチャレンジできる土台
を整えることです。
診断名よりも、自信をつけて行動力を引き出す環境づくり。
それが、早産児の発達を加速させる最大の鍵になります。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
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