「うちの子、集団行動が苦手かも…」と感じていませんか?ADHD(不注意タイプ)の子は、情報を整理して考える力が育ち途中なだけ。家庭での安心した関わりが、“考えて動く脳”を育てます。この記事では、そのためのサポート法をご紹介しています。
【目次】
1.集団行動が苦手でも、伸ばせる力があります
2.集団が苦手なのは性格ではなく、“脳の注意の向き方”に理由があります
3.友達関係でつまずくADHD不注意の子は、ママの見守り方で変わります
4.安心の中で「考える脳」は育ちます
1.集団行動が苦手でも、伸ばせる力があります
「うちの子、集団行動が苦手で…」 そう感じているママは少なくありません。
でも、集団行動が苦手な子でも――
ママの関わり方次第で、ちゃんと伸びていけるんです。

みんなでやるのが苦手、指示を聞き逃す、 グループの中でぼーっとしてしまう…。
そんな姿に「協調性がないのかな」「集中力が足りないのかも」と 不安になることもありますよね。
けれど、それは“性格”ではなく“脳の発達”のサインなんです。
この記事では、 集団行動が苦手な子の脳の特性と、 ママの意識をほんの少し変えるだけでできる 日常のサポート法をお伝えしています。
2.集団が苦手なのは性格ではなく、“脳の注意の向き方”に理由があります
集団行動が苦手な子は、実は「まわり」よりも「自分の中」に意識が向きやすい傾向があります。
考えごとをしていたり、気になることに集中していて、 まわりの変化や先生の声が“耳に入っていない”ことがあるんです。
でもそれは、怠けているわけでも、協調性がないわけでもありません。
脳の“注意の切り替え”をつかさどる部分が、まだ育ち途中なだけ。
だから、指示を聞き逃したり、グループで動くときに遅れたりしてしまうんです。
成長の中でゆっくり育っていく力なので、焦らずサポートしていけば大丈夫。
むしろ、こうした子たちは――

頭の中で物事を深く考えたり、アイデアを生み出したりする力を秘めています。
「周りに合わせられない子」ではなく、「自分の世界を大切にできる子」として見てあげたいですね。
3.友達関係でつまずくADHD不注意の子は、ママの見守り方で変わります
うちの娘も、まさに“集団が苦手タイプ”です。
話を聞いていないように見えたり、グループの中でボーッとしてしまったり…。
家ではのびのび過ごしていても、学校では 友達から「ちゃんと聞いてる?」と指摘されたり
先生から注意を受けて、嫌な思いをして帰ってくることもありました。
そんな日は、私まで胸がぎゅっと痛くなるんです。
「どうしてみんなと同じようにできないんだろう」と、落ち込むこともありました。

でも、発達科学を学んでわかったのは――
できないことを悩むより、「どうしたらやりやすくなるか」を一緒に考えることが、子どもの“考える脳”を育てる第一歩だということです。
4.安心の中で「考える脳」は育ちます
まず、「できていないこと」ではなく “できた瞬間”に注目するようにします。
たとえば、忘れ物をせずに登校できた日、 グループの話し合いに少しでも参加できた日。
ほんの小さなことでも、 「今日、ちゃんと聞けてたね」「その言い方、すごく優しかったよ」 と“できたタイミング”で声をかけるようにします。
「安心の中で脳を活性化させる声かけ」がとても大切です。
安心を感じると、脳の“前頭前野”が働きやすくなり、自分で考えて行動する力が伸びていくんです。
また、家では「ママ見て!」のタイミングを逃さず、 笑顔で反応するようにします。
「見てもらえた」「認めてもらえた」という体験が、 “やってみよう”という意欲をつくっていきます。
その結果――

以前は集団の中で固まっていた娘が、最近では自分から「○○ちゃんとやってみる」と話しかけられるようになりました。
ママが変わると、子どもの脳の動きも変わる。
それを、毎日の小さな関わりの中で実感しています。
集団行動が苦手な子でも、家庭での関わり方で“考える脳”は確実に育ちます。
焦らず、比べず、笑顔で見守ること。
子どもはママの安心のまなざしの中で、 自分から動く力をゆっくり育てていきます。
集団行動が苦手な子どもに困っているママ!対応策をご紹介しています!
執筆者:瑞上 ようこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)




