環境の変化が苦手な子が多い発達障害・グレーゾーン。好きだった習い事もやめなければならない引っ越し。しかし、新しい環境でも同じような習い事を続けることができたら安心ですよね。そこで、安心して続けられる条件をお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害のお子さんが引っ越しで好きな習い事をやめなければいけないとき
だんだんと暖かくなってきて、春の訪れを感じます。そんな春はお引っ越しをするご家族が多い季節ですね。
引っ越しは人生でいつ訪れるか分からず、避けたくても避けられないことも多いです。
そして、引っ越しは住む場所、ご近所の人間関係など慣れた生活環境が変わって、お子さんもお母さんも慣れるのに苦労している時期だと思います。
もし、お子さんが好きな習い事をしていた場合、それもやめなければなりません。
発達障害・グレーゾーンの子は集団生活が苦手なことがありますから、学校で疲れて帰ってきて、好きな習い事が楽しみだったかもしれません。
だから、引っ越し先の新しい環境で自分にあった習い事が見つかれば、心の支えになるもしれませんし楽しみが増えますよね。
しかし、発達障害・グレーゾーンの子どもは、環境の変化が苦手なため初めてのことや場所に慣れるのにも時間がかかります。
特に不安の強い発達障害・グレーゾーンは脳の特性から、経験したことや見たことがないことを想像するのが苦手です。新しい習い事がどんな環境なのか?どんな先生なのか?想像ができないと心配になることがあります。
でも発達障害・グレーゾーンの子どもは好きなことに熱中する力を持っている子が多いです。
私もこの春、夫の転勤で引っ越し・転校を経験します。我が家の小学校1年生の息子は、不安が多く、小学校の環境に慣れるのにとても時間がかかりました。
そんな息子が引っ越し先で好きなことが続けられる環境があれば、新しい環境を楽しむことができると思っています。
好きな習い事が見つかったら、新しい環境を楽しむ余裕が生まれるかもしれませんね。
2.習い事で身につけたい力
引っ越しをしてすぐは新居や学校と日常生活に慣れるのに精一杯だと思います。
少し落ち着いたら、以前習っていて好きだった習い事と同じような内容のものが近所にあるか探すのはいいですね。
習い事はだいたいが無料体験を実施しているので、雰囲気や先生の指導方法などを必ず体験しておいた方がいいです。
私は習い事は、「本人が楽しいこと」「小さな成功体験ができること」が大切だと考えています。
イヤイヤ行く習い事は子どもにとって、何の楽しみもないのに月謝だけはかかります。引っ越してきて慣れるのに努力しているところに、さらに嫌なことが増えるのはオススメしません。
小さなことでも、今日はこれができた!これが楽しかった!と言う小さな成功体験ができて、来週も挑戦しようと思える力がついたら最高だと思います。
引っ越し先の新しい環境で、楽しいと思える体験はきっとその後の生活を潤してくれます。
3.安心して続けられる習い事選びのポイント
発達障害・グレーゾーンの子どもが安心して続けられる習い事選びのポイント、ずばりそれは「先生」選びだと思います。
習い事の先生には2パターンいます。
褒め上手で子どものやる気を引き出してくれる先生、それとダメ出しの多い厳しい先生。
私は発達障害・グレーゾーンの子には褒め上手で、子どものやる気を引き出してくれる先生をオススメします。
学校や家でも注意されることがどうしても多くなりがちな発達障害の子には、習い事でこれ以上注意されたり怒られる環境に行かなくてもいいと思います。
ダメ出しの多い厳しい先生も子どものためを思ってアドバイスをしてくれていると思いますが、発達障害・グレーゾーンの子には注意されたという印象しか残らないことが多いです。
できていることややっていることを肯定する声かけをしてくれる先生なら、子どもは来週もまた行ってみよう!挑戦してみよう!という気になれます。
そして、できたことややったことが積み重なって小さな成功体験を積むことができます。成功体験の積み重ねがまたやる気や行動力につながります。
やる気を持って行動することは、脳の発達を促してくれることが、脳科学的にも分かっています。
それならば、習い事で脳を発達させるチャンス!脳が発達すれば、さらにできることが増えていくという好循環です。
好きで続けられる習い事が見つかり、お子さんが新しい環境が楽しいと思えるようになったら嬉しいです。
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執筆者:小出さとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)