発達障害の新1年生を守る、最強の防犯対策についてお伝えします。
発達科学コミュニケーショントレーナーの森博子です。
GPS・防犯ブザーだけじゃだめ?発達障害の新1年生を親子の会話で守れ!!
レッスンスクリプト
季節はもうすぐ春。4月から新1年生になる発達障害・グレーゾーンのお子さんをお持ちの親御さんにとっては、うれしさとともに心配も募るころでしょうか。
入学準備を進めるなかで、特に不安を感じることの一つとして、防犯対策があります。
私たちが子どもだった頃と比べて、最近はぶっそうな事件も多いですよね。1年生になって、1人での登下校。我が子は大丈夫かな?と不安を感じる親御さんも多いでしょう。
我が家の息子も今1年生です。去年の今頃は、皆さんと同じような不安を感じていました。 学校にちゃんと行けるかな?帰りに寄り道しないかな?誰かに連れ去られちゃったらどうしよう。
発達凸凹を持つお子さんでは、不注意や衝動性、特定のものへのこだわり、コミュニケーションが苦手などの特性が原因で、登下校時に困りごとが見られる場合があります。
例えば、
・友達と遊びながら通学していて事故に合いそうになる
・いつもと違う道で迷子になっちゃう
・知らない人から声をかけられ、ついていってしまう
などです。 皆さんのお子さんはどうですか?絶対大丈夫!!と言えるでしょうか?もし少しでも不安があるのなら、一緒に考えてみましょう。
今回、最強の防犯対策として皆さんにご提案したいのが、防犯グッズの活用と親子の会話との合わせ技です。1つずつご紹介していきますね。
まず1つめは防犯ブザーです。
このようなブザーを、ランドセルの肩ベルトの部分に着けます。これは、学校から配られることも多いので、発達障害のあるなしに関わらず、ほぼすべてのお子さんが使用されます。
でも、お子さんはいざというとき、これを使えるでしょうか?ランドセルに着けているだけではちゃんと使えないのです。使えるようにするためには、親子の会話が大切になります。
まず、家で実際に防犯ブザーを鳴らしてみます。
「結構大きな音がするよね。離れてても聞こえるのかな?」 と言って、お子さんと一緒にブザーから離れてみます。どのくらいの距離でどのくらいの音が聞こえるのか、お子さんが知ることができますね。
次に、ランドセルにつけて、お子さんにブザーを鳴らさせてみてください。お子さんの利き手によって、どっちの肩ベルトに着けた方がいいのかも確認してくださいね。
そして最後はロールプレイです。ご家族が不審者役になり、子どもさんがブザーを鳴らすまでの過程を実演してみてください。
知らない人にちょっと声をかけられただけで鳴らしてしまわないように、不審者役の危険な行動を少しずつステップアップします。
・声をかける
・名前を聞く
・怖い声で脅す
・手を引っ張る
・連れて行こうとする
などです。どのタイミングでブザーを鳴らしたらいいかを教えてあげてください。
もし逃げる時には、ランドセルは重くて邪魔になります。ランドセルを捨てて逃げてもいいよ、ということも教えておいてくださいね。
また、防犯ブザーを外で鳴らしてみることもおススメです。お子さんだけでなく、お母さんも、外でブザーの音がどのくらい聞こえるのかを確認することができますね。
周りの人に迷惑がかからないように、公園などの広い場所でやってみるといいでしょう。
2つめはGPSの利用です。我が家では、GPS機能のみの端末を利用しています。
このような感じで、見た目、すごくシンプルなので子どもが不必要に触ることもなく便利です。GPSを持たせる時には、その目的をお子さんにきちんと説明しましょう。
「これは、お母さんの代わりにあなたを見守ってくれるロボットだよ。あなたが迷子になったときや、どこかに連れていかれちゃった時に居場所を知るための大事なものだからね」
という風に伝えると、お子さんもGPSを大事に使ってくれるようになりますね。
お子さんの身に危険が迫った時に、ボタンを押して知らせるタイプのGPSもあります。その場合はお子さんに、どのような時にどのボタンを押すのか、ということを具体的に説明しておきましょう。
ほとんどのGPSがアプリを利用して居場所を特定します。アプリの画面を見せながら、親御さんがお子さんの位置を、いつでも知ることができる、ということを伝えてあげると、不安が強いお子さんも安心感が増すと思います。
いかがですか? どんなに便利な道具も、使うのは人間。
ただ持ち歩くだけでなく、お母さんとお子さんのちょっとしたコミュニケーションをプラスするだけで、最強の防犯対策になるんです。 親子で安心して小学校生活を楽しめるように、今から準備していきましょうね。
パステル総研では、入学直前の今からできる、いろんな入学準備をお伝えしています。ぜひ参考にされてくださいね。
講師:森博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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