発達障害・グレーゾーンの子どもが不登校になると先生に欠席の連絡、仕事の調整、お昼ご飯の準備など、今までと違う生活になります。お母さんは育児に自信がなくなり、気持ちが不安定で、つらくなったり、悲しくなったりしてため息ばかりついていませんか?そんなとき、どうしたらいいかをお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーン、不登校の子のお母さんの育児の不安
子どもが不登校になったとき、お母さんの心の中はどうなっているのでしょう?
お母さんと子どもの気持ちは密接な関係にあります。
心配、不安、焦り、劣等感など4つのネガティブな感情が渦巻いているのではないでしょうか?
①心配 誰かにいじめられているのかしら?何か隠れた病気でもあるのかしら?と心配になります。自分を傷つけたり、命が心配なときもあります。
②不安 このまま学校を休み続けるとどうなってしまうのだろう?見通しが立たないことが不安になります。
③焦り 将来子どもに高校に行って欲しい、好きな仕事を見つけてほしいなどの夢が断たれてしまうのではないかという焦りも生まれてきます。
④劣等感 子どもを学校に行かせられないなんて…と育児に自信がなくなり、ダメな親かも、と劣等感を持ってしまいます。
2.発達障害やグレーゾーンの子どもとお母さんの気持ち
不登校になると子どもの方は
・毎日がつらい
・家でどう過ごせばいいかわからない
・不登校になったことでお母さんを悲しませている
など不安な気持ちでいっぱいです。ゲームやテレビなどで現実逃避してしまうこともあります。
また、発達の特性で自分の気持ちが上手く伝えられないので、暴言や暴力で気持ちを表現してしまうこともあります。
お母さんのネガティブな気持ちを子どもにそのままぶつけてしまうと、子どもはもっと不安定になってしまいます。
お母さんと子どもの気持ちは鏡のように映し出され、影響しあうのです。
これを繰り返すと親子の関係が負のスパイラルに陥ってしまいます。スパイラルから抜け出すためにはお母さんの気持ちの安定が必要です。
お母さんが笑顔でいると子どもの存在を認めることになります。子どもは「家にいていいんだ、ここが自分の居場所なんだ」と安心して過ごすことができます。
ここで我が家の話ですが、次男が不登校になり始めの頃、私は真顔のイライラした声で「今日は学校に行くの?行かないの?」などと脅迫気味に話しかけていました。
すると、気持ちが不安定で表情が少ない子になってしまいました。
その後、発達科学コミュニケーションを学びはじめて「次男を笑顔にする!」という目標ができたので、どうすれば笑顔にできるかいろいろと考えました。
次男を笑顔にするには、まず私が笑顔でいることが大切だと気づき、私のニコニコの笑顔を増やしていきました。
すると起きてきたときや食事のときに少しずつしゃべるようになり会話が増えて、なんと笑顔が見られるようになりました。
3.仕事も家事も頑張るお母さんが自分を褒める!
それではお母さんが笑顔でいるためにはどうすればいいのでしょうか?
自分の時間を作る、楽しいことをするなどいろいろあると思いますが、私のとっておきは自分を褒めることです!
朝起きて朝食の支度、掃除、洗濯をするなど家事、仕事など本当に一日中頑張っているお母さん。
自分を褒めるとポジティブな気持ちになれます。
心の中でつぶやくのもいいですが、声に出して「このごはん、美味しくできたな〜」とか「今日も1日よく頑張った!」など自画自賛してひとりごとを言ってみるのもいいですよ。
「子どもにおやすみなさい、って言えた」など当たり前のことでも1つずつ褒めていくとかなりの数になりますね。
1日の終わりにひとつ褒めるだけでもお母さんの気持ちは穏やかになってきます。寝る前のポジティブなイメージは記憶に定着しやすいのです。
お母さんが穏やか、笑顔でいる、というのはすぐに子どもに伝わります。
コミュニケーションの大半は、声の調子、しぐさなど言葉以外のコミュニケーションです。
お母さんの笑顔は子どもの存在を認めることになり「家にいていいんだよ」というメッセージになります。
子どもはお母さんの優しい笑顔を見て感じて安心して過ごすことができます。
お母さんが明るく元気な姿を見せると子どもの中に元気のエネルギーが溜まっていきますよ。
子どもが不登校のときこそ、自分を褒めてくださいね!
他にもお母さんが笑顔になれる子どもとのコミュニケーション術を多数紹介しています。
執筆者:半谷彩子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)