部屋の片づけをしてお子さんとバトルになったことはありませんか?ゴミだと思って捨てた紙切れが作品?実は発達障害・グレーゾーンキッズにはマイルールがある子がいます。お子さんの特性を理解すれば、しつけなくても片付け上手になれますよ! |
【目次】
1.紙切れがコレクション?息子との片付けバトル
お部屋の片づけをしてお子さんとバトルになったことはありませんか?先日、2階で洗濯物を干してリビングに降りると、そこには衝撃の光景が。
リビングにはおもちゃが散乱。よくわからない紙切れや、レゴの作品がいくつもありました。
私を含め、お仕事をしてるママであれば、家に帰って散乱したおもちゃを片付ける気力がある人は、少ないと思います。
それでも、毎日散らかった部屋で過ごすのは、テンションが下がりますよね。
だからちょっと時間ができたときに、「今日こそは片付けるぞ!」なんて気合いを入れてやるわけですが、子どもから思いもよらない怒りを被ることがあります。それは何かというと…
「なんで片付けたの?飾っておいたのに!」
なんですと?どこからどうみても、飾るというよりか散らかっている状態ですが?
どういうことか説明しますね。発達凸凹のお子さんの中には、「マイルール」がある子がいます。
置き場所や置き方など、自分なりの定位置があるのです。 他人がさわると、そのルールが崩れるわけですから、「やめてくれー!」となっちゃうんですね。
そして見通しが立たないことも苦手なので、定位置から勝手に動かされることに私たちが想像できないほどの不安を感じます。
さらに思い入れのある物も(自分で作ったブロックや折り紙、絵など)片付けられない子がいます。
私も、息子の山積みになっているコレクションが気になりすぎて、「どうせ忘れているだろう」と、息子がいない間に片付けたら激怒され、言い合いになった経験があります。
このように、ママにとっては散らかっている状態でも、子どもにとっては落ち着く状態である可能性もあるのです。
いやいや、そんなこと言っても散らかった部屋で過ごすのは、私は耐えきれませんよ!皆さんもそうですよね?
かといって「片付けなさい!」としつけても全く効果がないし…では、どうしたらいいのでしょうか?
2.しつけなくてもOK!発達障害・グレーゾーンキッズが片付け上手になるコツ
それは、ママ一人で片付けるのではなく子どもと一緒に片付けるようにするということ。
親が勝手に片付けたり、しつけたりするのはNG。私のようにトラブルの原因になるので、要注意です。
考えてみてください。あなたの大事なアクセサリーを子どもが勝手いじったらどうでしょうか?
「ぎゃー!」 となりますよね?それと一緒です。では具体的な方法をお伝えします。
◆①分類する・具体的なルールを決める
まず、透明の箱を用意し、おもちゃを分類します。
分類の数が多いと混乱するのでまずは3つ程度がおすすめです! そして、お子さんと確認しながら入れていきます。
そして作った作品は、
・寝る前には片付ける
・飾るのは2点まで
などルールを決めるといいでしょう。
思い出の物は、確認作業の中で捨てられる物は捨てて、どうしてもとっておきたいという物は、箱を用意して入れておきます。 これも、
・いっぱいになったら捨てる
・1週間後にもう一度見直して捨てる
・写真に撮っていつでも眺められるようにしておく
などのルールをあらかじめ決めておくといいです。
このように子どもが自分で納得し、行動したことであれば、怒ることはありません。
◆②箱に入れる練習をする
はじめから 「片付けなさい!」 としつけようとすると、子どもは混乱します。できるようになるまで、一緒にやってあげるのがポイントです。
・「じゃあ、クマの人形をこの箱に入れてください」
・「いいね~!すごい!ちゃんと入れられたね」
といった感じで肯定的な声かけもセットにすると効果倍増ですよ。
ママの指示でサクサク動いてくれるようになった日には、本当に爽快!見ていて気持ちいいです。
「うちの子、できるじゃん!」なんて思って笑いが止まりません!
いかがでしたか?このように子どもの特性にあった対応をすると「できる」がどんどん増えていきます。
ぜひお試しください!
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執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)