宿題、お手伝い、片付け…発達障害の子どもがなかなか動かなくて 困っているお母さんはいませんか?子どもをスムーズに動かしたいなら、「ご褒美」を積極的に使うことも有効なんです!ご褒美の使い方について解説します。 |
【目次】
1 お母さんの声かけで発達障害の子どものやる気が左右される!
2 子どものやる気のなさは過去の記憶も関係している!?
3 子どものやる気を刺激する簡単な方法ーご褒美ー
4 ご褒美で子どものやる気UP!声かけでやる気をさらに加速する
1 お母さんの声かけで発達障害の子どものやる気が左右される!
1学期がスタートしました!
新しい環境が苦手な
発達障害の子どもたちにとっては
リズムがなかなかつかめずしんどい季節ですよね。
発達障害の子どもたちにとっては
リズムがなかなかつかめずしんどい季節ですよね。
新しい教室、新しい先生、新しい友だち、
新しい教科書、新しい係、新しい時間割。
新しい教科書、新しい係、新しい時間割。
何もかもが一新されて
一からリズムを作っていかなければ
なりません。
一からリズムを作っていかなければ
なりません。
学校では一生懸命頑張っている分、
家ではリラックスモードで過ごして
ほしいですよね。
家ではリラックスモードで過ごして
ほしいですよね。
ゆったり過ごす分には問題ありませんが、
学校でのストレスを家で発散する形になって
困っているお母さんはいませんか?
学校でのストレスを家で発散する形になって
困っているお母さんはいませんか?
宿題をしない
お手伝いをしない
片付けをしない
だらだら過ごす
ゲームをやめない
お母さんに甘えて暴言を吐く…
お手伝いをしない
片付けをしない
だらだら過ごす
ゲームをやめない
お母さんに甘えて暴言を吐く…
最初は
「今は疲れてるから仕方ない」
と思えても、毎日続くと
お母さんだってしんどいですよね。
「今は疲れてるから仕方ない」
と思えても、毎日続くと
お母さんだってしんどいですよね。
お母さんは
どんな風に声をかけて
いらっしゃいますか?
どんな風に声をかけて
いらっしゃいますか?
「なんでできないの!?」
「いつになったらできるの!?」
「早くしなさい!」
「その態度はなに!?」
「いつになったらできるの!?」
「早くしなさい!」
「その態度はなに!?」
なんて言っていませんか?
さて、こんな風に言ったとき、
子どもはどんな態度をとっているでしょうか。
さて、こんな風に言ったとき、
子どもはどんな態度をとっているでしょうか。
「うるさい!ほっといて!」と反抗する子、
「明日やるから~」と逃げる子、
お母さんが怒るから…と渋々行動する子。
「明日やるから~」と逃げる子、
お母さんが怒るから…と渋々行動する子。
いろいろなタイプの子どもが
いると思いますが、
どのタイプにも共通することがあります。
それは、
いると思いますが、
どのタイプにも共通することがあります。
それは、
①お母さんの言葉を肯定的にとらえていない
②お母さんの指示に対するやる気はない
②お母さんの指示に対するやる気はない
ということです。 お母さんは、
すぐに子どもが行動に移せればOK!
と思われるかもしれませんが、
すぐに子どもが行動に移せればOK!
と思われるかもしれませんが、
このような声かけを続けていたら
どうなるか少し考えてみましょう。
どうなるか少し考えてみましょう。
2.子どものやる気のなさは過去の記憶も関係している!?
「なんでできないの!?」
「いつになったらできるの!?」
「早くしなさい!」
「いつになったらできるの!?」
「早くしなさい!」
こんな風に声かけをするとき、
お母さんの表情や声色はどうでしょうか。
お母さんの表情や声色はどうでしょうか。
眉間にシワが寄っていたり、
イライラした声色になっていることが
多いと思います。
イライラした声色になっていることが
多いと思います。
こういったマイナスの雰囲気が
指示された行動と結びついて
宿題やお手伝いや片付けが嫌なもの
として記憶されるのです。
指示された行動と結びついて
宿題やお手伝いや片付けが嫌なもの
として記憶されるのです。
宿題、お手伝い、片付け…
これらに関しては、毎日注意していても
おかしくないことですよね。
これらに関しては、毎日注意していても
おかしくないことですよね。
毎日こういった声かけを繰り返していると、
子どものなかでの嫌な記憶が
どんどん強化されていきます。
子どものなかでの嫌な記憶が
どんどん強化されていきます。
もしかしたら、
注意するお母さんの存在も
嫌な記憶として強化されていくかも
しれません。
注意するお母さんの存在も
嫌な記憶として強化されていくかも
しれません。
そうなると、子どもは、
反抗するか
逃げるか
しぶしぶ従うか・・・
反抗するか
逃げるか
しぶしぶ従うか・・・
つまり、
こういった声かけを続ける限り、
子どもが自分から進んで動くことはないのです。
こういった声かけを続ける限り、
子どもが自分から進んで動くことはないのです。
3.子どものやる気を刺激する簡単な方法ーご褒美ー
発達障害の子どもが
やる気を出してスムーズに指示に従うには
お母さんの言葉を肯定的に
とらえる必要があります。
やる気を出してスムーズに指示に従うには
お母さんの言葉を肯定的に
とらえる必要があります。
子どもがお母さんの指示を
自分にとってプラスになる
ことだと認識できればいいわけです。
自分にとってプラスになる
ことだと認識できればいいわけです。
分かりやすいのが、ご褒美を使うことです。
ご褒美が自分にとって
プラスになることだと判断できれば、
お母さんの指示に対して
やる気が生まれます。
プラスになることだと判断できれば、
お母さんの指示に対して
やる気が生まれます。
子どものやる気が出そうな
ご褒美を考えてみましょう。
ご褒美を考えてみましょう。
おかし、おもちゃ、ゲーム、テレビ…
毎日のことですから、
お母さんが継続しやすいものを
選ぶことがポイントです。
お母さんが継続しやすいものを
選ぶことがポイントです。
4.ご褒美で子どものやる気UP!声かけでやる気をさらに加速する
ご褒美を提示する際の
声かけにも注意が必要です。
声かけにも注意が必要です。
お母さんが言ってしまいがちなのが、
「宿題が終わらないとゲームはなしだよ」
「お手伝いしないとおやつはないよ」
「お手伝いしないとおやつはないよ」
という表現です。
これらはご褒美の存在を伝えているものの、
これらはご褒美の存在を伝えているものの、
宿題は「終わらない」 お手伝いは「しない」
と否定し、失敗することを
前提にしています。
子どもに失敗のイメージを
植え付けてしまっているのです。
前提にしています。
子どもに失敗のイメージを
植え付けてしまっているのです。
反対に、
「宿題が終わったらゲームしていいよ」
「お手伝いしてくれたらおやつにしようね」
「お手伝いしてくれたらおやつにしようね」
という肯定的な表現で声をかけると、
子どもは成功イメージを持て、
スムーズに行動できるようになります。
子どもは成功イメージを持て、
スムーズに行動できるようになります。
また、
「ゲームしていいから早く宿題しなさい」
とお母さんが投げやりな言い方は
もちろんNG。
「ゲームしていいから早く宿題しなさい」
とお母さんが投げやりな言い方は
もちろんNG。
笑顔とわくわくした雰囲気をセットにして
提示してみてください。
提示してみてください。
「ご褒美」と聞くと、
ご褒美がないとやらなくなるので
「!?」と抵抗感を持つ方も
いらっしゃると思います。
ご褒美がないとやらなくなるので
「!?」と抵抗感を持つ方も
いらっしゃると思います。
ご褒美はモノやイベントだけではなく、
お母さんに褒められることも
子どもにとってはご褒美なのです。
お母さんに褒められることも
子どもにとってはご褒美なのです。
例えば、お手伝いした後に
ご褒美のお菓子を渡したと同時に、
ご褒美のお菓子を渡したと同時に、
「頑張ってできたね!助かったよ!!」
とお母さんが褒めてあげると、
子どもはお菓子とお母さんの言葉、
そしてお手伝いをしたという達成感、
3つのご褒美をもらえていることになります。
子どもはお菓子とお母さんの言葉、
そしてお手伝いをしたという達成感、
3つのご褒美をもらえていることになります。
子どもが、
そのお手伝いをやってよかった!と
達成感を味わうためには、
そのお手伝いをやってよかった!と
達成感を味わうためには、
お母さんが褒めてあげたり、
お礼を言ったりして、
そのお手伝いに意味づけをすることが
必要です。
お礼を言ったりして、
そのお手伝いに意味づけをすることが
必要です。
しっかり褒めてあげれいれば、
お手伝いの意味合いや
終わった後の達成感をモチベーションに
することができるので、
お手伝いの意味合いや
終わった後の達成感をモチベーションに
することができるので、
お手伝いに慣れてくるにつれて
ご褒美はいらなくなります。
ご褒美を使うときは
必ず褒めることをセットにしましょう。
ご褒美はいらなくなります。
ご褒美を使うときは
必ず褒めることをセットにしましょう。
ご褒美はあくまでも、
行動へ移す最初の一歩ためのエネルギー源です。
その行動の目的や意味合い、
お母さんの感謝の気持ちを伝えることが
最大のポイントです!
行動へ移す最初の一歩ためのエネルギー源です。
その行動の目的や意味合い、
お母さんの感謝の気持ちを伝えることが
最大のポイントです!
お母さんは子どもやる気を刺激する為に
ご褒美を使うことをためらう必要はありません。
ご褒美を使うことをためらう必要はありません。
これから新しい学年で
生活自立を促したり、宿題をすすめたり
していくために、うまく使っていきましょう!
生活自立を促したり、宿題をすすめたり
していくために、うまく使っていきましょう!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)