一斉休校が長引いている今こそ、オンラインでつながることを始めませんか?お友達とおしゃべりする、みんなで一緒に学ぶ。発達障害の子育てでオンラインの毛嫌いは危険!今こそオンラインの活用術を積極的に学びましょう。 |
【目次】
1.オンライン化の波に乗れ!発達障害・グレーゾーンの子育ての秘訣
2.一斉休校の今だからこそ試す価値あり!
3.スモールステップで始める、オンライン活用術
①親戚とおしゃべり
②友達とおしゃべり・ゲーム
③オンラインコミュニティへの参加
1.オンライン化の波に乗れ!発達障害・グレーゾーンの子育ての秘訣
現代の子どもたちは、生まれながらにしてパソコン、スマホ、タブレットに囲まれて育っています。
もしかしたら、お母さんの中には、
「あまり早くスマホを持たせるのは危険!」
「インターネットでのつながりってなんか怪しい!」
と思われている方がいらっしゃるかもしれません。
実は、発達障害・グレーゾーンの子育てにおいては、早めにオンライン機器に触れさせて、使いこなせるようにしておくのがプラスになるケースが非常に多いのです。
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、学校や日常生活で多くの壁にぶつかることがあります。
例えば、
・先生の話をじっくり聞けない
・話を聞きながら、ノートをとるのが苦手
・忘れ物が多い
・やろうとしたことをすぐに忘れる
・メモしようとしても、メモ用紙がどこにあるか忘れた…
など、「うちの子もそうだわ!」と思い当たる点はたくさんあるのではないでしょうか。
この問題、オンライン機器を使えば、ある程度解決すると思いませんか?
先生の話が聞けなくて授業についていけないなら、家庭で動画を視聴して学習する。
ノートをとるのが苦手なら、パソコンで入力する。スマホで録音する。
メモを取りたいなら、スマホで写真を撮ったり、メモ機能に音声入力する。
多機能でありながらコンパクトなスマホは、パステルキッズの苦手をフォローする強力な味方なのです!
また、学校でなかなか気の合う友達に出会えなくても、オンラインで広くつながりを持つことだってできます。
現代のお母さんは、オンライン機器を毛嫌いしすぎると、子どもにとって不利になる可能性があることを知っておかなければなりません。
もちろん、スマホ依存を心配される方も多いと思いますし、インターネットで知らない人とつながることが不安な方もいらっしゃると思います。
だからこそ、親の目が届く年齢から一緒に機器の使い方をマスターしながらルールを決め、ITリテラシーを教えていくことが大切なのです。
ちなみに、うちの息子は現在小学校1年生。今年の春から、息子と、年長になる娘の共有スマホを持たせています。
このスマホは
・学校や幼稚園には持っていかないこと
・お父さんと一緒に使うこと
・お留守番をしているときにさみしくなったときだけ、一人で使ってもいい
というルールを設けています。
実際のところ、まだ子どもが小さいので長時間お留守番させることはありません。でも、私がごみ捨てのためにほんの数分家を離れたとき、自分たちでLINEを操作して電話することができました。
また、息子はローマ字入力も大体覚えて、今はパソコンをポチポチ自分の好きな言葉を入力するのが楽しいようです。
このように、低年齢でも、親の監督下で少しずつオンライン機器に触れていくことはできるのです。
2.一斉休校の今だからこそ試す価値あり!
一斉休校の今こそ、オンライン機器に触れる第1歩にぴったりです。 たくさんある時間を利用して、ゆっくり使い方を教えていくことができるからです。
また、お母さんがおうちにいらっしゃる場合は、子どもがうまく使えているか、ルールを守れているか、しっかり見守ることもできます。
このお休みの期間でやってほしいのは、タブレットでユーチューブを見る…という使い方から一歩先に進むことです。
ユーチューブやテレビでは情報を受け取るだけになってしまい、コミュニケーションが成立しません。だからこそ、テレビや動画を見るときは、お母さんが「これ、おもしろい?」など、声をかけてあげてアウトプットさせることが大切になります。
頭の中で情報を整理して、まとめて、話す。
アウトプットさせる、だれかと話すというのは、とても高度な脳機能なのです。 これは学校の授業でも必要とされるチカラです。
学校の授業でも、先生のお話を聞き、自分の頭の中でまとめて発言しますよね。同じなんです!
お休み中に、ぜひアウトプットが加速する方法にチャレンジしてほしいと思います。
つまり、オンラインを使ってコミュニケーションが生まれる使い方にチャレンジしてほしいのです。
3.スモールステップで始める、オンライン活用術
「オンラインを使ってコミュニケーションが生まれる使い方」とは、どんな使い方でしょうか?
それは、オンラインで人とつながることです。
オンラインを活用して別の場所にいる人と顔を見ながらお話しすることは、スカイプやZOOM、LINEなどのアプリを使えば簡単に、しかも無料でできます。
普段、離れて住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんとお話ししているなら、そこからもう1歩進めましょう!
スモールステップな進め方をご紹介します。
①親戚とおしゃべり
おじいちゃん・おばあちゃんだけでなく、おじさん、おばさん、いとこなど、おしゃべりする範囲を広げてみましょう。
まずは1つの画面で交代でおしゃべりするのがおすすめです。 発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、「聞くこと」が苦手な子がとても多いです。複数の人が同時に話すと混乱して、会話についていけなくなってしまいます。
こうなると「つまんない!」となってしまい、おしゃべりを楽しむことができません。
この辺りはお母さんの腕の見せ所!「話せて楽しい!」と思えるようにサポートしましょう。
例えば、
・話している間はおもちゃをしまったり、テレビを消したり、物音を減らしたりして、会話に集中できる環境を作る
・「今日はおじちゃんと先に話して、おばちゃんとは後からお話ししようか!」などと、しっかり伝えることで、先方に意図を伝え、子どもの見通しをつきやすくする
など、工夫することができます。
親戚の方ならお母さんもよくご存じの方。お子さんが多少うまくコミュニケーションが取れなくてもよしとしてもらえることが多いでしょうし、お母さんが双方をうまくフォローすることもできます。
この段階でしっかりと「誰かとお話しするのって楽しい!」という記憶を作って、少しずつ同時に話す人数を増やしていきましょう!
②友達とおしゃべり・ゲーム
お友達が大好きなお子さんは、ぜひオンラインを通して一緒に遊べる時間を作ってあげてください。
発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャーの中には、お母さんがオンラインで飲み会をしたり、お子さんがお友達とカードゲームしたり。親子ともに友達とつながる機会を作っています。
ほんの少しお友達の顔を見て近況報告するだけでも、お子さんには貴重な時間です。
短時間でのおしゃべりであればスマホで十分ですが、長時間のおしゃべりやゲームに発展する場合は、パソコンでじっくり腰を据えて時間を過ごすのがおすすめです!
お友達とつながる際も、できれば少人数からスタートするのがおすすめです!
③オンラインコミュニティへの参加
複数のお友達と同時に話すことが苦にならない子や、新しいつながりを持ちたい子、新しいことを始めたい子は、オンラインコミュニティに参加してみましょう。
一斉休校を応援するたくさんのコミュニティがあります。今はお子さんも比較的参加しやすくなっています。
オンラインコミュニティの内容はさまざま。子どもが主体になっているところもありますし、大人が何か教えてくれる場合もあります。
どんなことをやってみたいか、お子さんと相談しながら参加を決めてくださいね。
何があるのか分からない、という方にお勧めなのが、「休校・休園キッズ部」というコミュニティです。
(フェイスブックグループに登録申請・承諾されると内容が確認できます)
こちらでは、コロナで学校・幼稚園がお休みになったお子さんに向けて、無料講座を開催しています。
学習に関する講座も多数!一斉休校中、勉強しなくて困っているというお母さんは、こういったオンライン講座を活用するのも手です。
またこちらのコミュニティでは、休校中の生活リズムを整えるために平日は毎朝ラジオ体操・朝の会&帰りの会が開催されています。
実際に小学校でやられている朝の会&帰りの会が行われているので、お子さんは全国のお友達と繋がりながら学校気分が味わえます!
ぜひ、この一斉休校を使って、オンラインを使ったコミュニケーションにチャレンジして、人とのつながりを作っていきましょう!
これから先、オンライン機器がもっと便利になることはあっても、消えてなくなることは絶対にありません。
それは、お母さんご自身も実感されているはず。スマホって便利でおもしろくて、手放せませんよね!スマホ一つですべてが完結する時代はもうやってきています。
こんな時代に、オンラインを切り離して子どもを育てよう!と思うのは無理があります。
依存が心配!という方こそ、子どもが生活を豊かに、便利にしていくにはスマホとどう付き合っていけばいいのか?と考えてみてくださいね。
オンラインを毛嫌いしない!一歩先行くママになる方法はこちらでお伝えしています!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)