発達障害の小5の息子がいます。息子には自信がありません。「どうせ僕なんて…」と言ってすぐあきらめてしまいます。このままだといろんなことに挑戦しない子になってしまうのではと心配です。息子の自己肯定感を高めることはできるでしょうか?
11歳・男の子のママ
子どもには自信を持っていろんなことに挑戦してほしい!とお母さんは思いますよね。私の発達障害の小5の息子も相談者さんの息子さんと同じで自信がありませんでした。そんな息子の自己肯定感を高めることができたコツをお伝えします。
発達科学コミュニケーション
トレーナー 内山未奈
【目次】
1.すぐあきらめてしまう発達障害の自己肯定感が低い息子
「どうせ僕なんて」「どうせできない」と言ってすぐあきらめてしまい、自信をなくしてしまったお子さん。
子どもには自信を持ってほしい!失敗を恐れずいろんなことに挑戦してほしい!と思いますよね。
私には、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の小学5年生の息子がいます。
「どうせ僕なんて」「やっても無理」が口癖の自信がない、自己肯定感の低い子どもでした。息子は、なにもかも消極的で自分から行動を起こそうとしませんでした。
ですから、相談者さんの気持ちがよく分かります。
息子はバスケ部に所属していました。
入部したての頃は楽しそうに部活の話をよくしてくれていたのですが、気づいたら部活のことを話さなくなっていました。
私が「部活どう?楽しい?」と聞くと「分かんない。どうせ僕なんて無理だし。試合も出たくないからいい」と言ってやる気がなくあきらめている感じでした。
また、授業参観では、手をあげたそうにしていましたが、自分の答えに自信がないからか息子は手をあげることをあきらめていました。
「消極的で挑戦しようとしない」
「すぐあきらめてしまう」
発達科学コミュニケーションに出会う前は、このままで息子は大丈夫だろうか?息子の自己肯定感を高めるにはどうすればいいんだろう?
と相談者さんと同じように私も悩んでいました。
実は「子どもの自己肯定感を高める」ことは、お母さんがある対応をすることで解決します!
お母さんの対応によって、発達障害の子どもがいろんなことに挑戦するようになります!
そこで今回は、どうして発達障害の子どもは自己肯定感が低いのか?お母さんにしてほしい対応とは何か?についてお話していきます。
2.発達障害の子どもの自己肯定感が低いワケ
発達障害とは、生まれつき脳の一部の機能に何らかの障害があり、社会生活に支障をきたす状態があることをいいます。
見た目からは分かりにくく、障害はひとりひとり異なります。1人で複数の障害を抱えていることもあります。
・集中力が続かない
・集団行動が苦手
・感情のコントロールが苦手
・相手の気持ちや考えを想像することが難しい
など、特性による行動であっても、周囲の人に理解されにくい。
本人の努力不足と誤解される。トラブルも多く周りから叱られ否定され続ける。
それによって発達障害の子どもは自己肯定感が低くなってしまいます。
・「よそ見しない!」と先生に叱られる。
・つい言い方がきつくなったり、すぐ怒ってしまうのでトラブルがある。
そして息子は完全に自己肯定感が低くなっていました。
また、発達障害の子どもは、脳の特性から嫌な記憶や失敗した記憶をずっと覚えていて引きずってしまいます。
そのため、挑戦した後の失敗を連想してしまいます。
息子が「バスケの試合に出なくていい」と言っていたのは、試合で失敗するのが怖いからです。
授業参観で手をあげないのは、自分の答えが間違っていたらという不安な気持ちが強いからです。
自己肯定感が高まれば、考え方も変わって挑戦するようになります。
自己肯定感を高める。このために私はどう対応したのかについてお伝えしていきます。
3.やることは1つだけ!お母さんにしてほしい対応
私が、発達障害の息子の自己肯定感を高めるためにしたこと、それは「褒める」です。
褒めることによって、自分は認めてもらえた。このままの自分でいいんだ。と感じ自信がつきます。
また、子どもの行動に肯定的な注目が増えると子どもが今まで嫌だったこともやろうかな。と前向きになります。
どうやって褒めればいいの?と思いますよね。
あたりまえに子どもができていること。事実をそのまま言葉にします。
・起きたね
・ゲーム終われたね
・宿題やってるね
・上手に本片付けたね
シンプルに褒めるだけです。できてないことは完全にスルーします。
できていることに注目する!私は、息子ができていることを褒める!これだけしました。
すると、だんだんと息子の自己肯定感が高くなり、前向きになって挑戦するようになりました。
息子は、休みの日に「一緒にバスケしよう」と誘ってきたり、家で練習するようになり「バスケの試合に出たい!」と言ってました。
そして、授業参観では自信を持って手をあげるようになりました。
さらに、不器用なため料理に苦手意識が強かった息子。
「やっても無理」と今までさけていたのに、おにぎりをにぎったり、包丁を使ってりんごの皮むきに挑戦するようにもなりました!
お母さんの対応を変えるだけで、発達障害の子どもの自己肯定感を高めることはできます!
ぜひ今日から始めて、息子さんをポジティブ男子にしてくださいね!
お子さんのやる気をどんどん引き出すお母さんの対応をお伝えしています!
執筆者:内山未奈
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)