皆さんはお子さんとの会話を楽しんでいますか?何を聞いても返事をしてくれないと、お母さんもイライラしてしまいますよね。発達障害の子どもとの会話をふやすコミュニケーションのコツとは?効果的に非言語情報を使い会話をふやしましょう! |
【目次】
1.子どもとの会話が進まなくて困っているお母さんへ
2.我が家の会話が進まなかった理由とは・・・なんと!夫の眉間のシワでした。
3.発達障害の子どもとの会話がふえる理由は非言語情報にあり!
4.コミュニケーションのコツを使って親子の会話をふやしましょう!
1.お子さんとの会話が進まなくて困っているお母さんへ
皆さんはお子さんとの会話を楽しんでいますか?
ここのところのコロナの影響で、よくも悪くも子どもと一緒に過ごす時間が多くなっていることと思います。
一緒にいる時間が多いと子どもの行動や言動にも何かと気になってしまいますよね。
例えば、
・子どもが返事をしてくれない
・積極的にやりたがらない
・口で話さず手が出る
・すぐに癇癪をおこす
などさまざまですね。
発達障害の子どもの特性により気落ちの表し方はさまざまですが、一つ一つに対応しているとお母さんも疲れてしまいますよね。
つい叱ってしまったり、叱らないでおこうと我慢できたとしてもため息をついたりしかめっ面になったりしていませんか?
そうなるとお母さんも子どももいやな気持ちになり会話が盛り上がりません。
それどころか会話もしたくなくなってしまいますよね。
実は知らず知らずのうちに、お母さんがお子さんに間違ったメッセージを送っていることがあるのです。
でも大丈夫です!
適切なコミュニケーションのコツを使うと自然と会話もふえるのです。
そのコツを教えちゃいますね!
2.我が家の会話が進まなかった理由とは・・・なんと!夫の眉間のシワでした。
ここで我が家のうそみたいな本当の話を紹介させてください。
私は日頃から夫の表情が柔らかくないことが気になっていました。
「どうして柔らかい表情にならないのかな?」
「損してるな。」
と、もったいなく思っていました。
夫にも「眉間のシワが顔を怖くしているよ!どうにかなったらいいのにね。」と伝えていました。
どうしてかというと、表情や声のトーンなどの非言語情報が何よりも一番に脳で処理されその人の印象を左右することを知っていたからです。
ですが、シワは生活習慣によるものだから仕方がないと半ばあきらめていました。
それがなんと!
ある日、夫の眉間のシワが浅くなっていることに気づきました。
シワが改善された理由とは!?
まさかのシワ取りテープ!(27枚入り800円程度)
夫も眉間のシワが仏頂面に見えることを気にしていたようです。
実は数ヶ月前から旦那が1人こそこそと寝る前に眉間にテープを貼っていました。
これが意外と夫に効果がありました!
注:このシワ取りテープの効果を宣伝している訳ではありません(笑)
そして眉間のシワが改善されただけではないのです。
なんと!
家族での会話が自然とふえていたのです。
家族はいつも一緒ですし、そのシワ付きの顔も日常で慣れていますので影響がないかなと思っていました。
ですが、今回のこの家族の変化に表情の大切さを改めて実感したのでした。
3.発達障害の子どもとの会話がふえる理由は非言語情報にあり!
ではどうして表情が大切なのか、それには理由があります。
皆さんは「○○さん、おもちゃを片付けてご飯にしようか!」と声をかけられるとしたら、①と②ではどちらが嬉しいですか?
①しかめっ面で低いトーンで早口で言われる
②笑顔で高いトーンでやさしくゆっくりと言われる
答えをいうまでもなく②の後者ですよね!
書けば同じ言葉でも、伝え方が変わると受け取る印象が全く違ってきます。
お子さんに何度も伝えても聞いてくれないときにしかめっ面で冷たい言い方になっていませんか?
私たちは人と会ったり話したりする際に相手を見ながら話をします。
その際、何げなく話しているようですが実は無意識のうちにいろいろな情報を受け取っています。
皆さん「メラビアンの法則」をご存知ですか?
「気持ちや感情を伝えるコミュニケーションをとるときにどんな情報で印象が決まるか」ということを検証したもので、それを割合で示している法則です。
アメリカのカリフォルニア大学の心理学者であるアルバート・メラビアンが実験をもとに1971年に提唱しています。
それによると受け取る情報を100%とすると
言語情報(話す言葉や内容)から7%
聴覚情報(声のトーン大きさ・話す速度や口調など)から38%
視覚情報(表情・視線・ジェスチャーなど)から55%
つまり目からの情報を合わせると非言語情報がなんと93%にもなります!
気持ちを伝えるコミュニケーションにおいては、言葉そのものよりも非言語情報によるメッセージの方が人に与える影響が強いということが言えますね。
夫のシワ改善も効果がある訳です(笑)
例えば「ありがとう」という言葉。
言われたら嬉しい言葉のひとつです。言われていやな気持ちになる人はいないですよね。
ですが、しかめっ面で冷たい口調で言われるとどう感じますか?
しかし残念ですが、視覚・聴覚・言語のどれかの情報が矛盾するとお母さんの言葉も伝わりにくくなります。
伝えたい言葉を相手に届くようにするためには、視覚・聴覚・言語のすべての情報を意味どおり伝えることが大切なのです。
これがお子さんとのコミュニケーションに非言語情報がとても大切という理由です。
4.コミュニケーションのコツを使って親子の会話をふやしましょう!
自分で意識していないところで人の記憶が作られ、それが子どもとの関係を作っていることがわかりましたね。
では具体的にお母さんがどう行動すればよいのか?
私が実践している発達科学コミュニケーションでは、お母さんが子どもへ何かを伝えたいときに使う方法です。
それは
・Smile 笑顔で
・Sweet やさしい声で
・Slow ゆっくりと間をとって
です。まさしく非言語情報のオンパレードですね。
私も子どもと接するときはいつも笑顔で甘くやさしい声でゆっくりと話すように心がけています。
この「3つのS」の中でも特に「ゆっくり話す」ことを心がけてください。
子どもの脳は未発達です。しかも発達障害の子どもの脳は処理速度が少しゆっくりです。
脳に届くまでに少し時間がかかります。ですのでお母さんがそのスピードに合わせて話してあげてください。
ほんの少しだけ言葉と言葉の間に間(ま)をとってあげるだけでいいのです。
こうするだけで発達障害の子どもの脳に届きやすくなり、脳も成長しやすくなります。
脳が成長すれば子どもとの会話も自然とスムーズになってきます。
さぁ!今日からと言わずに今からやってみましょう!
なんの材料もいりませんので、すぐに始められそうですね。
もしどんな声を出したらいいかわからないと言うお母さんは、ご自身の声をボイスレコーダーで録音して聞いてみることをおすすめします。
お母さんが天使やマリア様になった気分で話しかけてください。いつもの声のトーンより高くやさしく笑顔でゆっくりとですよ!
皆さんがお子さんと楽しくコミュニケーションをとり会話がふえていくことを楽しみにしています。
そして私は…
ほうれい線をなんとかしたいものです(笑)
▼親子の会話を楽しめば学校生活もスムーズになりますよ▼
執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)