夏休み明けに学校を嫌がり登校しぶりを起こしている子には、自由に好きなことをさせた方がいいと聞きますよね。でも、これ間違いです!ただ自由に過ごしていただけでは、学校に前向きにはなれません。なぜ自由にするだけではダメなのか、見ていきましょう。 |
【目次】
1.夏休み明けの登校しぶりには、自由に厳しくしなければよくなるの?
今年は8月中から、2学期が始まっている学校が多いと思います。
お子さんが「学校に行きたくない」と言っていて、不安に思っているお母さんもいらっしゃると思います。
どうしたらいいのか悩んでいるかもしれません。
登校しぶりを起こしているお子さんには厳しくせず、自由にした方が学校に行けるようになると言われることがありますよね。
好きなことを自由にたくさんさせて、時間がたてば行けるようになるかなと思いますよね。
本当に厳しくせず、自由にしているだけで登校しぶりは解消するのでしょうか?
今回は自由にして、お子さんが学校に前向きに向き合えるのか、他にできる関わり方はないのかを考えて行きたいと思います。
例えばですが、「自由に」と言うと、ゲームを買ってあげて家で自由にやって、気分転換をしたり、買ってあげるから頑張って学校に行ってみようと促したりしませんか?
でもこれでは、自由にゲームができる状況で、ますますゲームにはまりやすくなります。
ゲームがたくさんできてうれしいけど、それだけでは登校しぶりは解消しません。
そうなると、お母さんは、ゲームで気分転換したら行けると思ったのに。前もってご褒美を買ってあげたのに!とイライラしてきませんか?
そして、ついガミガミ言うことになりますね。
お子さんはガミガミ言うお母さんの話は聞きたくなくなり、ますます学校へ前向きに行こうという意欲がなくなってきてしまいます。
もちろん、好きなことをすることで、気分転換にはなります。
ゲームというご褒美を買ってもらったからと、頑張って学校へ行く子もいるかもしれません。
しかし、自由にするだけでは、根本的に学校への不安は消えていないのです。
では、お母さんにできる対策はどのようなものがあるのか見ていきましょう!
2.お母さんにやってほしい対策はこれだけ!
登校しぶりを起こしている子は、何かしらの不安を抱えていることがほとんどです。
お母さんはお子さんが、学校でどんな不安を抱えているのか?学校をどう感じているのか? 知っていますか?
もし、知らないなら、子どもの不安を理解することが学校に前向きになる近道です。
おうちでお母さんがお子さんの不安を癒やすという意味で「おうちカウンセリング」と呼んでいます。
具体的には、「何か学校で嫌なことがある?何でも聞かせてね。」と声をかけてみてください。
すると、お子さんは学校への思いを話してくれると思います。とにかく学校に対してどんな感じ方をしているのかをお母さんが知ることです。
ここで、効果的に聞くためのポイントをご紹介します!
「うん、うん。」「そうだね」とひたすら想いをはき出させてあげてください。 お母さんの意見と違っても、ひとまず否定せずに聴き続けてください。
そのとき、「うん、うん。」としっかり聞こえる声を出して、首をたてに振ることをオススメします。
子どもの脳はまだ同時にいくつも処理をできません。お子さんはお母さんに話をすることに集中しています。
そのときは、脳の中の話をするエリアを使っています。一方その間は、聞いたり見たりするエリアの働きは弱くなります。
だから、お母さんがしっかりお子さんに届く声で相づちをうったり、首をたてに振ってあげると、子どもにしっかり聞いてもらえていると伝わりますね。
お子さんが、不安な想いをはき出さずに頭の中でグルグルしていると、どんどんつらくなってしまいます。
だから、それを全部はき出して、お子さんの心をスッキリさせてあげてくださいね。
お母さんが何でも聞いていてくれると分かれば、お母さんがいるから大丈夫!とおうちが心の安全基地になり、少しずつ外の世界でも挑戦する力がついていきます!
そして、お子さんが感じている不安がわかれば、お母さんが不安を減らすために対応できるものがあると思います。
もし、それが先生や学校に協力を得られるものなら、先生にお願いすることもできますよね。
ぜひ、ただ自由にさせるだけでなく、お母さんのおうちカウンセリングで、お子さんの心を上向きにしてくださいね!
参考になれば幸いです!
登校しぶりにお母さんができるコミュニケーションを発信中です!
執筆者:小出さとみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)