粘土遊びで療育効果も期待!感覚遊びを障害児や小学生でも楽しめる手作りレシピと遊び方

手指を使って脳を刺激し、バランスをよくできる粘土遊び。感覚遊びの1つとして障害児や小学生でも手作りで楽しめます。また、手軽にできるお家療育にもなるのです。ここでは粘土遊びで得られる効果や身近な材料で作れるレシピもご紹介します。

【目次】

 

1.子どもの脳の発達を促す遊びに粘土が最適な理由

 
 
体の部位で「第二の脳」と言われているのはどこかご存知ですか?
 
 
それは「」です。
 
 
なんと、手や指に関わる部分は大脳の中で全体の3分の1を占めます!
 
 
他の体の部位に比べて、広い領域を占めているのです。
 
 
手は脳の発達や活性化に非常に大きな役割を担っている重要な感覚器官の一つです。
 
 
手の指を動かすことで脳の働きにも刺激を与え、記憶力や思考力の発達につながるとも言われています。
 
 
つまり、さまざまな刺激が神経を通じて大脳へ伝わっているのです。
 
 

 
 
手指を動かす遊びの一つが粘土遊びです。
 
 
粘土遊びには
 
・こねる
・丸める(大きく・小さく)
・つまむ
・伸ばす(太く・細く)
 
など様々な作業があります。
 
 
これらの動きを繰り返すことで手先が器用になるだけでなく、脳に手や指を使うことによる刺激が伝わります。
 
 
そして、脳神経細胞同士がつながり、回路が増えていくことで、脳の発達が促される言われています。
 
 
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2.粘土遊びで得られる効果とは?

 
 
脳の発達を促す粘土遊びには様々な効果があります。
 
 

◆想像力を育む

 
 
丸めた粘土を見てどう思いますか?
 
 
ただの丸と答える方が多いと思いますが、子どもにはボールやお団子と様々なものに見立て想像力豊かに遊ぶことができます。
 
 
また、やわらかい粘土はイメージ通りに形を作りやすいので、創造性を育む効果も期待できます。
 
 
想像を沸かせて創造し、実体化できたときにお子さんの好みも形作られていくでしょう。
 
 

◆リラックス効果がありコミュニケーション能力を培う

 
 
粘土の柔らかい手触りは、安心感を与えるといわれています
 
 
リラックス効果があり、ネガティブな考えや感情をやわらげ、ストレスを感じやすい子どもにおすすめです。
 
 
さらに、心が安定すると人間関係も築きやすくなります
 
 
お母さんやきょうだいと一緒に遊ぶことや作ったものを見せ合うことはいいコミュニケーションになりますよ。
 
 

◆自己肯定感を高められる

 
 
粘土遊びは幼児から楽しめて、失敗もありません。
 
 
だからこそ子どもは十分に楽しむことができます。自尊心を高めることで、自分を認める自己肯定感も高まります。
 
 

 
 
上記のほかにも
 
 
・粘土を伸ばしたりつまんだりすることで考える力や集中力を育む
 
・様々な色の粘土を混ぜ、どんな色ができるのかという体験で色彩感覚を養う
 
・指や手を使うことで繊細な運動能力を身につけていき、書くことの間接的な練習にもなる。
 
 
など、たくさんの効果があります。
 
 
こんなに良いことずくめの粘土遊び。ぜひ、お子さんにも遊んでもらいたいですよね。
 
 

 
 
しかし、発達障害・グレーゾーンのお子さんは幼稚園や学校で使う油粘土やプレイドーの匂い、ビビッドな色を気にすることはありませんか?
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもたちはこの匂いや色に敏感で、触れない場合があります。
 
 
やってみたいと思っていても、ただ一言「きらい」と言って終わりなんてこともありますよね。
 
 
お母さんとしては脳に刺激になるし、想像力や創造力も伸ばせるから遊んで欲しいと思いますよね。
 
 
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3.小学生でも簡単!家にある4つの材料で作ってみよう

 
 
市販の粘土やプレイドーが苦手だったら、作ってみませんか?どこのお家にもある4つの材料で作れます!
 
 
以下にレシピを紹介しますね。
 
 
◎材料
1)小麦粉100g
2)塩
3)植物オイル3g ~お好みで
4)水 少量
 
 
◎お好み追加材料
・着色料 (絵具、食紅)
・お好みの香りのエッセンシャルオイル
・ラメやビーズ
 
 
◎作り方
 
 
1.小麦粉と塩をビニール袋、またはボールの中に入れ混ぜる
 
2.植物油を入れる(柔らかくするため)
 
3.別の容器に入れた水に、好きな色の着色料を入れる
 
お水にまず色を付ける方がやりやすいのでオススメです。こねた後に色を付けると、着色料や絵の具が手につく、均等に色がつかない場合もあります。
 
4.1+2の中に3をいれてこねる
 
 

 
 
どうですか?材料も作り方もシンプルで、小学生のお子さんも自分でできそうですよね。
 
 
これは小麦粉粘土です。
 
 
塩が入っているので腐りづらいですが、遊んだ後は冷蔵庫に入れて保管するか早めに処理してください。
 
 
そのまま乾燥させる、または100度くらいのオーブンで25分くらい焼くと固まるので、飾りにすることもできます。
 
 

4.感覚遊びとしての障害児の療育的効果と手作りのメリット

 
 
粘土を使った感覚遊びは障害児の療育にも有効的で簡単に手作りできることも良いところです。
自由に遊ぶのが一番ですが、年齢によってさまざまな遊び方ができます。まずは、簡単な作業から始めるといいと思います。
 
 
下記のリストは、数字が上がるほど難しくなっていきます。
 
1)こねる
2)丸める
3)ままごとナイフなどで切る
4)麺のように細長くする
5)クッキー型を使って形をくり抜く
6)何かカタチを作る
 
 
遊び方は無限大。自由にお家で遊びを展開できる中で、目次2でもお伝えしたように、お家療育の効果も期待できます。
 
 
子どもはもちろん夢中になりますが、お母さんにも効果があります。こねることで冷えていた手が温かくなり、こねる作業でストレス発散にもなります。
 
 
今や100円ショップでも買える小麦粉粘土ですが、手作りのメリットはアレンジができることです
 
 
例えば
 
・色の濃さを調節する
・色を混色する
・好みで香りをつける
・ラメを入れる
 
などです。
 
 
色彩や色調の変化する様子を楽しむことができ、小学生のお子さんには科学実験みたいになり、とっても面白いと思います。
 
 
また、香りづけのエッセンシャルオイルを子どもに馴染みやすいラベンダ―、レモンやオレンジなどの柑橘系の香りを使用してみてください。香りの作用で集中力アップリラックス効果もあります。
 
 

 
 
手作りすることでさらに良い効果があることがわかりましたね!

 

 
ぜひオリジナル粘土で、お子さんと一緒に想像力、感性を刺激してみてください。 お子さんとの会話もグーンと広がり楽しい時間が過ごせると思います。
 
 
 
 
 
 
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執筆者:吉田エイミー
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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