今からできる、冬休み明けの小学校の行き渋り対策を教えます!

冬休みなど長期休暇明けの不登校までは行かないまでも、子どもの行き渋りが心配なお母さん。発達障害・グレーゾーンの子どもの「行きたくない」には理由があります。冬休み明けは楽しく小学校に登校できるように今から行き渋り対策をしませんか?
 

【目次】

 

1.冬休み明けの子どもの行き渋りが心配なお母さんへ

 
 
2学期も終わりが見えてきて、あっという間に冬休みに入りますね。
 
 
2学期は何かと行事の多い学期でした。
 
 
今年は例年よりイベントが少なかったり中止になることもあったと思いますが、小規模でも運動会・遠足・体験学習などのイベントは行われたのではないでしょうか。 
 
 
行事もほぼ終わり、冬休みに向けて少し学校での生活も落ち着いてきたことかと思います。
 
 
ほっと一息つきながらも、先の心配が頭にチラつきますよね。 
 
 
・長期休み明けは学校へ行きたくないと言う
・どう対応してあげていいか分からない
・不安が強い子だから長期休み明けが心配
 
 
このような心配をお持ちのお母さん、長期のお休みの後は不登校とまでは行かなくても行き渋りが出て登校したくない!と言い出さないか心配になりますよね。
 
 
子どもが行き渋りで悩んだとき、皆さんはどのような対応をされていますか?
 
 
まだ子どもが行き渋りを経験したことのないお母さんは想像してみてください。もし行き渋ったときにはどのような対応をしようと思っていますか?
 
 
行き渋りをしたとき、ここで対応を間違ってしまうとこれからのお子さんとの関係に影響します。
 
 
実際、
 
・ただの甘えっ子になってしまった
・親子関係がイライラ&バトルで最悪になった 
 
このようなお母さん方の声を聞きます。 
 
 

 
 
だからこそ、冬休み前の落ち着いている今のうちから行き渋り対策を始めておきましょう!
 
 
どのように対応していくのがいいのかこれからお伝えしていきますね。
 
 

2.発達障害・グレーゾーンの子どもの「行きたくない」には理由があります

 
 
人の脳はもともと人間が進化する過程で様々な身の危険から守るために、ネガティブな記憶を長く残す特性があります。 
 
 
ですので、子どもは学校でたくさん楽しいことがある中の少しだけ嫌なことがあった場合でも、その嫌な記憶だけがクローズアップされて大きく残ってしまいます。 
 
 
そして「嫌だな」「面倒だな」という感情が記憶されてしまうのです。 
 
 

 
 
この「嫌だな」「面倒だな」という言葉の裏には、子どもの脳がうまく動いていないというメッセージが込められています。 
 
 
発達障害の子どもは苦手なことが多いために、普段から「嫌だな」「面倒くさいな」と感じそれがネガティブな記憶としてインプットされることがたくさんあります。 
 
 
この冬休み前のネガティブな記憶を残したままな新学期を迎えることになるので、「行きたくないな」という思考になってしまうのです。
 
 
加えて、発達グレーゾーンの子どもは他の子供たちよりも叱られたり失敗したりする経験が多くなりがちです。 
 
 
もともと持っているネガティブな記憶に失敗したり叱られたりした経験が上乗せされ、ネガティブな記憶がより残りやすくなっています。 
 
 
これらのネガティブ感情から脱出するには、それ以上にポジティブな記憶を残すことが必要なのです。 
 
 

3.冬休み前の今からする行きしぶり対策は2つ!

 
 
ポジティブな記憶を子どもの記憶に上積みするために、お母さんが今から対応しておくことは2つです。 
 
 

◆子どもに自信を持たせること

 
 
1つ目は子どもに自信を持たせることです。 
 
 
長期休みの後に学校へスムーズに行けるようになるには、子どもの自己肯定感を上げて自信をつけていくことが大切です。
 
 
お母さんが肯定の言葉のシャワーをたくさん浴びせるのです。 
 
 
きちんと子どもに届き、脳に伝わり、脳を成長させるような言葉のシャワーです。 
 
 
・褒める 
・認める
・励ます
 
 
このようなことは肯定の言葉は子どもに自信をもたらします。 
 
 

◆学校に行くことのメリットや楽しみを教えてあげること

 
 
2つ目が学校に行くことのメリットや楽しみを教えてあげることです。 
 
 
学校生活は集団生活ですし、勉強することが大きな時間を占めるので、子どもも面倒だなと思うこともたくさんあると思います。 
 
 
ですが、どの子も1つや2つくらいは楽しいことがあるはずです。
 
 
その子なりに楽しみを見つけていければモチベーションが上がります。 
 
 
例えば 
 
 
・食べるのが好きな子どもなら、「明日の給食はなんだろうね!」
 
・外遊びが好きな子どもなら、「明日はお天気がいいから昼休みに鬼ごっこができるね!」
 
 
という具合です。 
 
 

 
 
学校生活の中での楽しみやメリットを子どもが思い出せ、ネガティブ記憶をポジティブ記憶に塗り替えてあげられるとスムーズに登校しやすくなります。 
 
 

4.それでも行きしぶりをしたときの対応

 
 
このような対応をしてきても、もし冬休み明けに行きしぶりをした場合のお母さんの関わり方をお話ししておきますね。
 
 
ポジティブな記憶への塗りかえがまだ終わっていないだけなので、お母さんは落ち着いて対応しましょう。 
 
 
あまり質問したり問いただしたりせず、「行きたくないんだね、今日はゆっくり過ごそうか。」と学校を休ませてあげることをおすすめします。 
 
 
「学校に行きたくないな」と言い出したときに子どもが明確な理由が言えたらいいですが、まだまだ子どもですから理由が言えなくて当たり前です。 
 
 
経験や体験数が私たちより少ないので、何に困っていてどう伝えていいのか分からなくなることもあります。 
 
 
おそらくお母さんには、子どもが「ちょっと言ってみただけ」なのか、「本当に行けないのか」かが分かると思います。 
 
 
「とにかく行きなさい!」と強引に家から出したり無理やり連れて行こうとすると、お母さんという安全基地をなくしてしまい行き場を失ってしまうかもしれませんので避けたほうがいいです。 
 
 
お母さんにはいつも味方でいてくれ安心できる場所であってほしいものです。 
 
 
お母さんと一緒にゆったりとした時間を過ごし、元気をチャージしてあげてくださいね。 
 
 
安心感とエネルギーがチャージされ学校へと気持ちが向いてくると思います。 
 
 

 
 
このように、子どもが行き渋りをしたときの対応を事前にシュミレーションしておくとお母さんも落ち着いて対応できますよ。 
 
 
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\発達凸凹キッズ専用/ 登校しぶりが解決する対応・悪化する対応

 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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