5月に入り小学校生活も本格化してきました。新1年生の子どもの様子はどうですか?実はこの時期の「困るほどではないけれど気になる行動」は放置してはいけないんです。ここでは苦手が現れにくい発達障害グレーゾーンの子どもの対応についてお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害グレーゾーンの新1年生の様子はどうですか?
5月に入り小学校生活も本格化してきました。ゴールデンウィーク明けから授業内容も学習モードに変わり、下校時間が遅くなる、宿題の量が増えるなど子どもの負担が一気に増えている時期だと思います。
こんな中、発達障害グレーゾーンの新1年生の様子はどうですか?朝なかなか起きない、言ったことをなかなかやろうとしない、行き渋りまでは行かないが登校前元気がない…。こんな困るほどではないけれどちょっと気になる子どもの行動はありませんか?
実はこの困るほどではないけれどちょっと気になる子どもの行動は「まあ大丈夫だろう」と今放置してしまうと後々学校に行けなくなるなど夏を過ぎた後から深刻化してしまうケースが多いんです。
ではお母さんは5月の今、発達障害グレーゾーンの新1年生にどう対応してあげればいいのでしょうか?
2.苦手が現れにくいグレーゾーンの子どもたち
グレーゾーンの子どもは発達障害の診断名がついている子どもに比べて、特性が目立ちません。身体の発達も正常で知能も年相応にあるため、学校生活でも目立つようなことがあまりありません。
しかし目立つ行動がないから問題ないのか、というとそうではありません。グレーゾーンの子どもは苦手なことがあっても無理すればできてしまったり、我慢することができてしまうので特性を持っていないように見えるだけなんです。
苦手なことがあってもグレーゾーンの子どもは我慢ができてしまうので周りに気付かれにくい。そのため適切な支援を得ることができず、子どもはさらに我慢を重ねてしまう。
これが繰り返されると子どもは限界になってしまい、今までやっていたことができなくなる、学校に行けなくなるなどの問題行動が出てきてしまうのです。
特に夏が過ぎて2学期が始まると授業内容がさらに難しくなったり、運動会などの行事の練習が始まる小学校もあります。グレーゾーンの子どもは苦手を我慢しなければいけない機会がさらに増え、その結果問題行動が出やすくなるのです。
5月のこの時期のちょっと気になる行動は、4月からずっと苦手を我慢してきたグレーゾーンの子どものSOSです。問題行動に発展してしまう前に、お母さんにはしっかりと対応してほしいのです。
3.子どものためにお母さんにしてほしいことはたった1つ!
では5月の今だからこそ、発達障害グレーゾーンの新1年生にしてあげてほしいこととはなんでしょうか?
それは子どもをたくさん褒めてあげるということです。
褒めると言っても特別なことを褒める必要はありません。「起きれたね」「ご飯食べれたね」「トイレ行けたね」など子どもができていることをそのまま伝えるだけでいいのです。
子どもは褒められると自信がつき、自分で考えて行動できるようになります。お母さんが今この時期に発達障害グレーゾーンの新1年生に自信をつけてあげることは、子どもの問題行動を防ぐだけでなく、夏以降の大変な時期を乗り越える力をつけてあげることにもなるんですよ。
いかがでしたか?5月の新1年生のちょっと気になる行動は発達障害グレーゾーンの子どものSOSです。苦手が現れにくいというグレーゾーンの特徴を理解して、お母さんがしっかり自信をつけてあげてくださいね。
子どもに自信を授ける方法、ほかにもあります!
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)