発達障害、グレーゾーンの子は、できないことや失敗してしまうことが多いため、自己肯定感が下がってしまいます。そんな、失敗ばかりで自信をなくしてしまった子どもたちには、お母さんからのたくさんの「いいね!」が必要です。 |
【目次】
1 お子さんが赤ちゃんの時は、どんな小さな成長にも感動していませんでしたか?
子どもが赤ちゃんの時、それまでできなかったことができるようになったり、小さな成長を感じられる事があった時に、ママは「すごいね!」「できた!できた!」「わー!感動!」「初めての〇〇だね!」と、素直に喜んだり、ほめたりしていませんでしたか?
お母さんたちは、「ほめることが大切」と分かっています。そして、子どもが小さな頃には素直にいろんなことをほめてあげていたのではないでしょうか?
子どもの成長とともに、できて当たり前が増えてしまって、「ほめる大切さ」を分かっていても、実際にはなかなかほめられなくなっているかもしれませんね。
2 発達障害、グレーゾーンの子どもは特にたくさんの「いいね!」が必要です。
発達障害やグレーゾーンの子どもは、生活のなかでできないことや苦手なことが多いため、たくさんの失敗があります。失敗ばかりして苦しんでいるのは本人です。
失敗すればするほど、自分に自信がなくなり、できることが益々少なくなってしまいます。
発達凸凹のある子どものママ達は、子ども達の失敗やできないことに目が向いてしまって、ほめるところが見つけられないことが多いかもしれません。
できなかったことができるようになったときには、思いっきりほめてあげたいんだけど……。これって、できて当たり前なんじゃない?とそんな風に思っているお母さんは多いかもしれませんね。
「うちの子のほめるところなんて1つもないわ」「ほめなさい!と言われても、何をどうほめたらいいの?」そんな声をよく耳にします。
お母さんは子どもが当たり前にできていることを、ほめずに素通りしてしまっていませんか?子どもが当たり前にしている行動や普段できている具体的な行動をほめることが大切です。
例えば、小さなお子さんの場合、朝1人で起きてきたら
「おはよう!もう起きたの?すごいね!」
「1人で起きられたの?すごい!」
と子どもがしている行動をそのまま口にしてみてください。
朝の支度の際には、「もうパジャマ脱いだんだ」「パンツ履けたの!かっこいい!」「靴下履けたね。青い靴下かっこいいよね」と子どもがやっていることを実況中継するように言葉にしてみましょう。
子どもが行動に取り掛かったときがほめどきです!
子どもが具体的にしている行動をそのまま「〇〇しているね!いいね!」と伝えることで、子どもは「これは良い行動なんだ」と自分の中で気づくことができ、何をした時にほめられるのかを本人が確認できるようになります。
「僕(私)も、色々できるんだ!」と自信が持てるようになります。
「いいね!」をもらえると大人も嬉しくなりますよね。お母さんは日頃から、子どもの具体的な行動に笑顔で、「いいね!」「できてるね!」を沢山つけてあげましょう。
「いいね!」にも、色々な意味が込められていますね。
・すごいね!
・がんばったね!よくできたね!
・素敵!
・素晴らしい!
・完璧!
・かっこいい!
・お見事!
・上手だね!うまいね〜!
・さすが!
・面白いね!
・最高だね!
・偉いね!
・やったね!
・その調子!いい感じ!
「いいな」と思ったらすかさず、出し惜しみせずに「いいね!」とほめてあげてくださいね。「〇〇してるね。いいね!」「〇〇できてるね。いいね!」
子どもの自信をつけるのはお母さんの「いいね!」です。沢山の「いいね!」で子どもの自信を育ててあげてくださいね。
執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)