発達障害のあるなしに関わらず、幼児期の子どもは、食事、着替え、排泄など、覚えないといけないことがたくさんありますよね。その際、できていないことを指摘する「しつけ」よりも、○○を大事にした方が、子どもが自ら動いてくれるようになりますよ! |
【目次】
1.幼児期には、しつけよりも○○が大事!
発達障害のあるなしに関わらず、幼児期の子どもは、食事、着替え、排泄など、覚えないといけないことがたくさんありますよね。
その際、子どもが将来困らないように、「しっかりしつけなきゃ」という思いから、
「○○しちゃダメ!」
「○○しなさい!」
など、注意したり、叱ったり、怒鳴ったり、説教したりして、否定的な注目をしていませんか?
日本の子育てはしつけがベースになっているため、否定的な注目をしてしまうことが多くなってしまいますね。
ですが、その否定的な注目が、子どもが自信を失ったり、怠惰になったり、指示待ちになったりする原因なのです!
ここで質問です。みなさんは、褒めてくれる人と、叱る人、どちらの言うことを聞きたいですか?
片づけを例にすると、1つおもちゃを片付けるたびに、
「すごいね!」
「お片付けできたね!」
「かっこいいね!」
など嬉しくなるような言葉をかけてくれる人と、おもちゃを片付けても、
「ここがまだ汚い」
「あそこにまだおもちゃが残っている」
「もっと早くやって」
と悲しくなるような言葉をかけてくる人、どちらの言うことを聞きたいですか?
もちろん、前者ですよね!
大人も子どもも、否定されるよりも、褒められた方が、やる気になれます。
そして、褒められることで自信がつくと、自ら行動するようになるのです!
逆に、頑張っているのに叱られたり、認めて貰えなかったりすると、子どもは自信をなくし、行動しなくなっていきます。
すると、脳の発達が遅くなり、ますます動かなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
なので、しつけよりも褒めが大事なのです!
しつける→子どもが自信を失う→動かなくなる→動かない姿にイライラしてさらにしつける という悪循環から、
褒める→子どもが自信をつける→自ら動くようになる→さらに褒める という好循環になれば、幼児期の生活の自立がグーンと加速しますよ!
2.わかってはいても、しつけをしていた過去
しつけよりも褒めが大事なことは、わかっているけれど、つい、しつけをしてしまいませんか?
実は私は元保育士です。仕事をしていた時は、常に子どもの良いところ、できていることに注目し、褒めることを大事にしていました。
保護者の方から「いつも笑顔で優しい先生」と言って頂くことや、友達から「自分の子どもを見て欲しい!」「預けたい!」と言って頂くこともありました。
そんな私は、自分の子どもを出産し、子育てをすることで激変しました。
私の娘は、自閉症スペクトラムです。知的な遅れはないため周りからは気付かれないことが多いのですが、家の中では
・思い通りにならないと癇癪を起こす
・変なこだわりやルールがある
・暴れる
・言葉の発達が遅い
・人見知りが激しい
という行動に困っていました。
コロナウイルスの影響で幼稚園が休園になったことをきっかけに、親子関係が悪化し、
子どもが言う事を聞かない
↓
怒鳴る・否定的な言葉
↓
さらに言う事を聞かない
↓
怒鳴る・否定的な言葉
という負の連鎖に陥りました。
子どもの姿にイライラしては、毎日子どもに怒鳴っていました。
虐待で通報されてもおかしくないくらい怒鳴っては、子どもの寝顔に泣きながら謝り、自分を変えようとアンガーマネジメントの本を読むも、上手くいかない日々を過ごしていました。
誰に相談しても解決策は見つからず、「子どもも私も、もう限界!」と思い、発達科学コミュニケーションの受講を決断しました。
この、発達科学コミュニケーションとの出会いが、子どもと私の人生を大きく変える転機になりました。どんな変化があったのかは、次の目次でお伝えしますね♪
3.オススメの褒めテクニック
発達科学コミュニケーションを受講した私は、教えて頂いた「褒め(肯定的な注目)」を徹底的に行いました。
その際に使った10のテクニックの中から、「実況中継」と「質問をする」というオススメのテクニックをお伝えしますね。
◆実況中継
「実況中継」とは、事実をそのまま言葉にして肯定する方法です。
朝自分で起きてきたら、「自分で起きられたね」
トイレに行ったら、「トイレに行けたね」
ご飯を食べたら、「ご飯を食べたね」
着替えをしていたら、「お着替えしているんだね」
など、見たままを言うだけです!
よく、「褒めるのが苦手」、「問題行動ばかりで褒める所が見つからない」という声をお聞きしますが、実況中継であれば、褒める所を探さなくても良いので、簡単にできます。
また、できたことだけを褒めるよりも、やろうとしている時に「~しようとしているんだね」、やっている最中に「~しているんだね」と肯定してあげると、より効果的ですよ♪
◆質問をする
「質問をする」とは、言葉通り、子どもに質問をするだけです!
子どもがお絵かきをしていたら、「何を描いたの?」
ブロックで遊んでいたら、「何を作っているの?」
絵本を読んでいたら、「何を読んでいるの?」
などと質問をし、子どもの話を聞きます。
子どもがしていることに、興味や関心を示して話を聞くと、子どもは認めて貰っていると感じます。認めて貰っているという気持ちが、自信に繋がり、子どもが自ら行動することに繋がりますよ!
いかがでしたか?思っていたよりも簡単に感じませんでしたか?
私は、発コミュの褒めを学び、徹底的に行ったことで、大きな変化がありました。
ちょっとでも思い通りにならないと、激しい癇癪を起こして泣き叫んでいた娘が、激しい癇癪がなくなり、穏やかになりました。
さらに、自分から行動することが増えていきました!
私の心も、自分は母親失格だと思うほど、絶望的な気持ちだったのが、子育てが楽しい!子どもの将来が楽しみ!と思えるように変化しました。
しつけから、褒めに変えただけで、これだけの変化がありました!
なので、過去の私と同じように悩んでいるお母さんにも、しつけから褒めに変えて欲しいのです!
しつけから褒めに変えるだけで、子育てはグッと楽になります。ぜひ、実況中継と質問を使ってみてくださいね♪
褒め方は、こちらの記事でも書かれています。ぜひ、併せてお読みください!
子育ての困りごとを解決する情報を、多数お伝えしています!
執筆者:たかの しま
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)