人見知りが激しいお子さんの中には「恥ずかしい」のではなく、「話したいけど話せない」つらい思いをしている子もいます。こんな、かんもく傾向のあるお子さんはなかなか自信がつきません。その理由と自信をつける2つのコツをご紹介します! |
【目次】
1.極度の人見知りは「話したいのに話せない」かもしれませんよ
2.○○との情報交換が大切です!
3.かんもく傾向のお子さんに自信をつける2つのコツ
◆ジェスチャーで、本人にだけわかるように!
◆ワンクッション挟んだ褒め!
1.極度の人見知りは「話したいのに話せない」かもしれませんよ
家ではおしゃべりなのに、外に出ると人と話さないのはなぜだろう?
そんなに人見知りするほど恥ずかしがらなくてもいいのに…
こんな風に感じているお母さんはいませんか?
もしかしたらお子さんは「話したいのに話せない、でもやっぱり話したい!」と思っているかも知れませんよ。
幼稚園・学校などのある特定の場面でだけ、人と全く話せなくなってしまうのは、極度の不安や緊張が伴う「かんもく傾向」が関係しているからかもしれません。
かんもくは、「不安症や恐怖症の一種」と捉えられるようになってきました。
「話すのが怖い」のではなく「自分が話すのを人から聞かれたり見られたりすることに怖れを感じる」ととらえる考えが主流となっています。
お子さんが「話したいのに話せない、でも話したいから話そう!」となるには、自信をつけることがとても大事です。
しかし、不安や緊張が極度に強い、かんもく傾向の子どもにとっては、褒められることにも恐怖を感じてしまうことがあるのです。
自信をつけたく褒める回数を増やしても、それを恐怖に感じてしまってはお子さんに褒めの言葉が届きませんよね。
そこで、かんもく傾向のお子さんへ届く「褒め方のコツ」をお伝えしたいと思います。
2.○○との情報交換が大切です!
かんもく傾向を克服するには、家庭と学校などが協力して、まず『安心できる環境』を調整することが最も大切と言われています。
家庭でのお子さんは快活で、おしゃべりしていることも多いため、親か気が付かないことも…
特に、女の子に多いと言われているかんもく。女の子は特性が目立ちづらく、もともとの器用な気質も手伝い、問題なく見えて見過ごされてしまうことがあります。
ですので、大人しく、内向的なお子さんを育てているお母さんは、学校や園の先生と情報交換をしてほしいと思います。
家庭だけではなく、学校や園の先生、習い事の先生と周りを巻き込みながら支援につなげていくことが重要です。
我が家の娘も、年少での担任の先生との情報交換で、幼稚園生活において、かんもく傾向を知ることになりました。
初めて知ったときには、ショックの方が大きかったのですが、先生と情報を共有できたことで、園でも早めに支援をしてくれることに繋がりました。
そして先生と相談しながら、娘に届く褒め方、娘に自信がつく褒め方を試し、2つの褒め方が効果的ということがわかりました。
その自信がつく褒め方のコツを、次の章でをお伝えいたしますね!
3.かんもく傾向のお子さんに自信をつける2つのコツ
◆ジェスチャーで、本人にだけわかるように!
本人にだけわかるように、グッドジョブサインを出す、OKサインを出す、など言葉以外で伝えてあげることが有効です。
言葉にはしませんが、笑顔も一緒に届けてあげてくださいね。
周りへ気が付かれるのを嫌がる傾向の子も多いので、親や先生が本人だけにわかるように伝えてあげる方法が一番褒めを届けてあげられるのです。
娘が年少のときの担任の先生は一年間、ジェスチャーで褒め続けてくれました。
当時の娘は、帰宅後、「先生がこうやって褒めてくれたの〜!」と、先生がやってくれたジェスチャーを嬉しそうに話してくれることが増えました。
今でも娘の行事や参観で離れて見ているときには、娘にグッドジョブのジェスチャーをよく使っています。
◆ワンクッション挟んだ褒め!
お母さん以外の人がお子さんを褒めていたことを伝える。これがお子さんに届く褒め方のコツです。
「パパが、自転車上手になったって褒めていたよ〜」
「〇〇くんのママが、(娘)のこと、お姉ちゃんになった〜って言っていたよ」
などと、ワンクッション挟んで褒めることです。
「パパも、褒めてくれているの〜?」と照れていますが、しっかり娘に届いています。
褒め方は一つじゃありません。お子さんに合わせた、安心できる褒めを届けてあげたいですね。
かんもく克服への道は、自信をつけてあげることと言われています。褒めが伝わらないと、自信につなげてあげる道は途絶えてしまうこともありますよね。
「話したいのに話せない」「かんもく」に悩むすべてのお子さんが、一日も早く克服できますよう、心より祈っています。
また、子どものかんもくについてはこちらの記事でもお話ししています。合わせてチェックしてくださいね。
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)