発達障害の癇癪持ちの子どもが、自分の気持ちを言えるようになったヒミツの対応

発達障害の子どもの癇癪が頻回に続くと、子どもも大人もつらくなり、どうしてあげたら良いのかわからなくなります。癇癪時に、一貫した意味のある対応をしていると、子どもの癇癪も、大人の気持ちも楽になり、変化が見られた経験談をお伝えします。
 

【目次】

 

1.かんもくで自分の気持ちが言えず、癇癪の毎日だった息子

 
 
私の息子は小学5年で注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム(ASD)と診断されています。
 
 
1年前から不登校となり、ASDの特性である不安が強いため、発達障害の二次障害の症状として、かんもくが出ました。
 
 
かんもくには、場面緘黙と全緘黙があります。一般的には場面緘黙といい、家など特定の場所以外では会話できる場合が多いのですが、息子は家でも言葉が出ない全緘黙の症状だったのです。
 
 
言葉が出ない時間の方が多いため、ジャスチャーや頷いたりしてコミュニケーションをとったり、調子の良い時はスマホの筆談アプリで絵や字を書いて会話をする日々でした。
 
 
しかし、そのような手段では息子の思いが伝わらないので、笑顔もなく唸るように呼んできたりイライラしていることが多く毎日のように癇癪をおこし、ソファをひっくり返したりしていました。
 
 
家で過ごしていても、ゲームばかりしてゲームに負けたら毛布にくるまって唸っている日々。
 
 
 
 
毎日のように癇癪を起こしていた息子に、私は「なんでそんなに怒ってるの?」と、子どもの気持ちに寄り添わず、息子と同じようにイライラしていたのです。
 
 
私も笑顔がなくなり、後から自己嫌悪している毎日でした。
 
 
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2.間違った関わり方で、癇癪がひどくなる悪循環

 
 
発達障害の子どもの脳は、感情のコントロールの部分と理解する部分の発達が未熟なことが多いです。
 
 
癇癪は、不安や疲れや体調不良などが原因で、脳の動物的な本能の部分(嫌なことから自分を守ること)が活発になり、感情のコントロールができなくなる、脳の「助けて!」のサインなのです。
 
 

◆癇癪の本当の意味は、ワガママじゃなく発達の特性

 
 
ASDの子どもは不安が強く自分のこだわりを持っている特性があり、自分の思った通りにならないと不安になり、癇癪の引き金になってしまいます。
 
 
大人から見るとワガママにしか見えません。
 
 
発達の特性を理解していないと、癇癪の度に「また、わがままを言って!」と注意してしまいますが、意味がありません。
 
 
 
 

◆癇癪は気持ちを訴える間違った手段

 
 
かんもくで、思うように自分のやり方を伝えることができず、癇癪として自分の気持ちを訴えていたのです。
 
 
子どもにとっては気持ちを訴える手段が、癇癪としてしか方法がなかったため、毎日のように繰り返していました。
 
 
子どもの「助けて!」のサインに気付かず、「また始まった」と思いながら意味のない対応をしていたので、さらに癇癪はひどくなっていったのです。
 
 
癇癪を繰り返すことで、脳は「気持ちを伝えたい時は癇癪を起こす」と間違った行動を覚えていきました。
 
 
では、癇癪という間違った行動を減らしていくには、どのような対応が良いのでしょうか?
 
 
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3.発達障害の子どもへの対応を変えると、癇癪が減ってきた!

 
 
癇癪が続き悩んでいる時に、発達科学コミュニケーションに出会いました。
 
 
学んだ対応を実践していくと、少しずつ子どもに変化がでてきました。
 
 

◆できていることに注目する肯定的な声かけ

 
 
もともと褒めることが苦手な私ですが、褒める以外でも息子の様子を観察し「服着替えているんだね!」など、できていることに注目して実況中継をしたり、肯定的な声かけをしていきました。
 
 
イライラの気持ちに巻き込まれないよう、笑顔でゆっくりと優しい声で会話することを心がけました。
 
 
 
 

◆癇癪が始まった時の対応のコツ

 
 
癇癪を起こした時は、目が届くところで見守っていく対応をしました。
 
 
見守るといっても、そばにいると息子は「お母さん聞いて!」と言う感じで癇癪が落ちつきません。
 
 
目が届くところで、大人は見て見ぬふりをするのです。
 
 
癇癪中は大人も気持ちが揺さぶられるので、他のことをしたりして過ごします。
 
 
私は、癇癪中は台所の掃除をしていました。
 
 
掃除をしている間に癇癪が落ち着くと息子の気持ちに寄り添い、「ゲームに負けて悔しかったんだね」など声かけし、その後は褒めることをしていました。
 
 
最後に、しっかりと褒めることが大事です。
 
 
そうしていくと、少しずつ癇癪の頻度や長さが短くなってきました。
 
 
今はかんもくの症状はなくなり、家では「イライラしてる!」と自分から話してくれるようになり、息子の笑顔が見られるようになりました。
 
 
たまに癇癪を起こすことがありますが、自分の力で落ち着くことができるようになっています。
 
 
癇癪中は大人も他のことをして見守るルールを決めると、気持ちが楽になりますよ。
 
 
 
 

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執筆者:ときたもも
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
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