同じことを何度も言ってもすぐに行動に移せません。結果、細かく注意してしまい悪循環です。何か良い声掛け方はありませんか?
子どもが1回の指示で聞けなくて、「これやったの?」「まだやれてないの?」「早くしなさい!」…ガオー!とお母さんが怒ってしまうこと、よくあるのではないでしょうか?
まずは終わったことをほめて、それから指示を出すようにしてください。
その指示もひと工夫してみましょう!今回は2つの方法をお伝えします。
1つはやってほしいことを分解すること。
「宿題やってね」ではなくて「ランドセル、こっちに持ってきて」からスタートして、行動が終わったらほめる→指示を繰り返してみてください。
「宿題をやる」のはめんどくさいけど、これぐらいならやってもいいかな、というぐらい、1つずつの行動のハードルを下げて、超スモールステップで進めるのがポイントです。
もう1つは子ども本人に選ばせること。
「国語からやる?算数からやる?」という風に、AかBかの選択肢を示されると、人は思わず選んでしまうもの。
「宿題」という行動の中で選ばせなくても、「先におやつ食べる?先に宿題やっちゃう?」という風に、まず行動を促せるようにハードルの低い行動を提示したり、ご褒美を渡してしまったりするのもアリです!
「宿題する?お手伝いしてくれる?」のように、両方とも面倒なものを提示すると「どっちもイヤ!」となってしまうので、必ず選びたくなるような選択肢を入れておくのがポイントです。
発達科学コミュニケーショントレーナー
学術博士、臨床発達心理士
吉野加容子