発達障害・グレーゾーンの子の進路選び、「常識」にとらわれず我が子にあった進路を選ぶためのポイント

発達障害・グレーゾーンのお子さんの進路選び、どうやって進めればよいのでしょうか?今日は、お母さんの視点を変えるだけで、進路の選択肢がグーンと広がる「進路選び」のポイントをお伝えします!
 

【目次】

 

1.進路選びに頭を悩ませていませんか?発達障害・グレーゾーンのお子さんの進路を考える時に大切なこと!

 
 
学年が上がるにつれて、お子さんの進路のことが気になってくるのではないでしょうか。
 
 
もしかしたら発達障害・グレーゾーンの子の進路選びに頭を悩ませているお母さんも多いかもしれませんね。今日は、私が息子と一緒に高校の合同説明会に行ったときの話から、進路選びについてお伝えしたいと思います。
 
 
進路選びをスタートするにあたり私がおすすめするのは、まずお母さんの「進路とはこうあるべき!」という思いを一度封印して、広い視点で選択肢を増やしていくことです。
 
 
偏差値や評判も一つの判断基準ですが、パステル(グレーゾーン)の子の得意を伸ばす、発達の凸凹があってもそれがリスクになりにくい、そんな基準で進路選びができると、お子さんが今まで以上に輝けるのではないかと思います。
 
 
これから進路について情報収集するときは、学校選びで「何を重視するか」事前に整理しておくとスムーズです。
 
 
 
 

 

2.情報収集のポイント!学校選びの「軸」を決めておきましょう。

 
 
まず、情報収集の前に、学校選びの基準を整理してみましょう。
 
 
我が家も、説明会の前に息子と一緒に学校選びの基準を整理し、学び直しの体制、職員の発達障害への理解度・対応、カリキュラム内容などいくつか「聞きたいこと」をまとめました。
 
 
我が家の場合…
まず、私が聞きたかったのは、学び直しの体制があるのかどうか?
 
 
学習障害があったり、ADHDの特性で授業に集中できなかったりすると、中学の時点でも学習の苦手や遅れが出てきます。そこを「学び直し」として、もう一度その子のペースに合わせて習得するチャンスがあるのかどうか。
 
 
学習の苦手から、一歩ずつ「できた!」「わかった!!」を経験させて自信につなげていける環境を用意してあげたいと考えました。
 
 
そして次は、学校職員の「発達障害への理解度・対応」ついてです。
 
 
職員の方の発達障害への理解度、これはやはり重視したいところです。なぜなら、パステルの子たちは誤った対応によって、困りごとが悪化することが多いから!
 
 
またそれが原因で行きしぶりにつながる可能性も出てきます。週5日、子どもが楽しく通学できるよう、適切な対応で子どもをうまく盛り上げて伸ばしてくれる先生がいてくださると安心です。
 
 
さらに、説明会に参加している職員の方が息子にどんな話しかけ方をするか、これを見ていると職員の方のスキルが見えてきます。
 
 
口下手、不愛想…そんな私の息子に対してうまくコミュニケーションを取ってくださる先生にはやはり安心感があります。学校での対応もお願いしやすそうですよね。
 
 
 
 
そして、母・息子共通の思い…
それは「興味が持てる授業かどうか」ということ。
 
 
授業の中身に興味が持てるかどうかは、ADHDタイプの我が子にとっては大きな問題です!
 
 
わからない授業、興味の持てない授業ほどつまらないものはないのです!
 
 
ましてや、不注意傾向の強い我が子にとってはつまらないものに集中するなんて無理!そしてその集中のなさが、「やる気がない」「授業態度が悪い」と評価されることもあり、結果本人が自信を失うことにもつながりかねません。
 
 
だからこそ、なるべく集中できて、授業内容にも興味が持てる、「オレ勉強やってるぜ!頑張ってるぜ!」と思える環境がとても重要になります。
 
 
興味が持てる環境によって子どものやる気がグーンとUPしますし、自信にもつながるのです!卒業後、就職するにしても、進学するにしても、この「自信」は何よりも大切。そんな気持ちで、いくつかの学校選びの「軸」を決めています。
 
 

 

3.お母さんの視点を変えると、お子さんの進路の選択肢はグーンと広がります。

 
 
今はそんな視点で学校選びをしている私ですが、その昔は、「偏差値」「有名大学」「一流企業」という絵に描いたような進路を子どもに期待していた時期があります。
 
 
発達の特性があるとは気づかないまま
「もっとやらせなきゃ」
「どうしてうちの子はできないんだ」
と焦って、不安になって、結果息子は二次障害の症状を発症。
 
 
そこまでして自分の価値観にこだわるのは、子どもを追い詰めるだけだと気づいて、初めて私は自分の視点を変えることができるようになりました。そして、そう考えられるようになって子どもの進路の選択肢はグーンと広がりました。
 
 
今では、色眼鏡でみることなく「この学校は楽しいのかな?」「どんな先生がいるのかな?」とワクワクしながら学校選びを息子と楽しんでいます。
 
 
発達凸凹の子どもにとって、いわゆる「評判のいい学校」が必ずしも良いとは限りません。お母さんが、子どもの得意・苦手を知ったうえで「何を伸ばしてあげようかな?」「どんな環境だったらうちの子はがんばれるかな?」…ということをよーく考えてみることが大切です。
 
 
もしかしたら、お子さんの「希望」がお母さんの「思い」とは違う場合もあるかもしれません。
 
 
 
 
そんな時は、お母さん自身の価値観を押し付けるのではなく、まずはお子さんの話をよく聞き、お子さんの思いを認めてあげてください。そして、どんな学校にいきたいのか、お子さんとよく話してみてくださいね。
 
 
お子さんの良いところ、伸ばしてあげたいポイントを見極め、広い視点で選択肢を増やしていく。「常識」にとらわれずにお母さんがどっしり構えて、我が子に合った進路選びをできるようになりたいですね。
 
 
 
発達障害グレーゾーンの高校選びについては、こちらの記事も参考にしてくださいね。
 
 
 
 
 
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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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