ずっと大切にしているモノの1つにお人形はありませんか?「卒業してもいい頃なのに…。」「いつ迄ぬいぐるみを大切にしてるんだろう?」と、お子さんの様子は気になりますよね。大丈夫です!お子さんのモノへの依存には予想以上に大切な役割があるんですよ! |
【目次】
1.子どもの人形遊びはお母さんの悩み?
2.お母さんと離れることができない娘はぬいぐるみといつも一緒
3.これがないと安心できない!モノへの依存は大切な成長過程
4.お母さんに一番注意してもらいたい2つのポイント
1.子どもの人形遊びはお母さんの悩み?
「小学生になっても、まだお人形を手放さないんだけど大丈夫かな…」
このような悩みをもつお母さんいませんか?
女の子でも男の子でも、ふわふわのお人形を好む時期はありますよね!
乳幼児の頃には特にコレじゃないとだめなんだ!!という、特別なお人形や毛布などの手放せないものがあったというお子さんは多いのではないでしょうか?
年齢と共に、常に側に居るお人形も交代していくことでしょう。小さい頃の、子どもとお人形の姿はとても可愛らしいですよね!
しかし、年齢が上がると周りの子はもうお人形は卒業してるから人目が気になる…
「うちの子はいつまでお人形が必要なの?」と、お母さんは心配になってしまいますよね。
実は、お子さんがお人形に愛着をもつ行為は成長過程の上でとても大切なことなのです。
ここで、私の娘のお人形と不安との関係性がハッキリと分かるできごとをご紹介いたします!
2.お母さんと離れることができない娘はぬいぐるみといつも一緒
不安が強く、とても繊細なうちの娘は小さい頃からぬいぐるみ好きです。
お母さんと離れることへの不安も強く「分離不安」だと言われていたうちの娘は、小学4年生になっても猫のぬいぐるみと常に一緒に過ごすことが多くありました。
この猫のぬいぐるみは、幼稚園の頃からずっと大切にしているとても愛着のある特別なぬいぐるみです。娘は、まるで本物のペットのように愛情を注いでいました。
朝起きると服のお着替え、ご飯の時は一緒に食卓で過ごし、汚れが気になるとお風呂で優しく洗ってあげます。
お出かけの際も、娘の気分でバックの中に入れてあげて一緒に出掛ける日もあります。
3つ下に小1の妹がいるとはいえ、娘はもう10歳。 ぬいぐるみは卒業してもいいはずの年齢だよね…?
娘は人一倍不安が強く、その上お母さんと離れることへも抵抗があるという背景があるので、私はぬいぐるみ依存を心配しながらも見守ってきました。
すると、ぬいぐるみ依存と不安との関係性が目に見えてきたのです。
ある時期は、娘は私と離れることへの抵抗が非常に強く、私の居場所を家の中でも数分毎に確認していました。
その頃は、娘にとって猫のぬいぐるみの存在はとても大きく、なくてはならない必需品でした。
娘は私の存在を確認して不安を取り除きながらも、猫のぬいぐるみのことを常に気にかけて肌身離さずの状態で可愛がっていたのです。
そのうち私と離れることへの不安が和らいでいった時期では、気づけば猫のぬいぐるみと接する頻度も減っていました。
小学6年生になった今、家の中で私が何をしていようと安心して過ごすことができるようになった娘は、猫のぬいぐるみとどのような関係を持っているのでしょうか?
娘にとって、猫のぬいぐるみは未だに大切な宝物ですが、今ではインテリアとして側で見守ってくれている存在になっています。
3.これがないと安心できない!モノへの依存は大切な成長過程
ぬいぐるみを肌身離さず持っているから依存していると捉えてしまうと心配になるかもしれません。しかし、ぬいぐるみは安心できるお母さん代わりなのです。
赤ちゃんがおっぱいの代わりにおしゃぶりで落ち着くように、娘はぬいぐるみで不安をコントロールしていたのです。
このような、お母さんの代わりとなる愛着の移行対象は子どもが発達していく上で重要な働きをしているとされています。
ぬいぐるみという移行対象があることによって、母親との分離や不安、ストレス、緊張を抑えて、落ち着きや安心を得ることができます。
子どもは、お母さん以外の安心できる方法を見つけて自分で感情をコントロールしていたんですね!
4.お母さんに一番注意してもらいたい2つのポイント
さて、ここまでの内容でお人形やぬいぐるみへ依存することは、子どもの成長過程に大切なことに気付いていただけたと思います。
そこで、ぬいぐるみを手放せないお子さんに対してお母さんに気を付けていただきたい2つのポイントがあります。
➀年齢に関係なく、ぬいぐるみの依存を否定しないこと
「まだ人形で遊んでるの?もう大きいんだから!」
なんて言葉をかけるような事は、お子さんにとっては
「お母さんはもういらないでしょ!」と、言われているようなものです。
せっかく見つけたお母さんの代わりの存在は大切にしてあげたいですね!
➁大人の判断で取り上げない
お子さんの愛着のある移行対象のぬいぐるみや毛布などは、お母さんからすると汚れた古いモノとして見えるかもしれません。
ですが、移行対象となっているモノはお子さんにとってはお母さんと同じくらい大切なのです。
大人の勝手な判断で扱うことは、お子さんの不安を高める起点にもなり兼ねないので注意しましょう。
もしも、ごっこ遊びを超えた年齢であったとしても、ぬいぐるみ依存は心配することではありません。
むしろ、子どもの行為を辞めさせていたら、うちの娘は自立へと踏み出せなかったと思います。
お子さんは、 大切なぬいぐるみと一緒に様々な場面で不安を乗り越えてきたからこそ、今の安心があるはずです。
お母さんの代わりをしてくれているぬいぐるみに、しっかり感謝したいですね!!
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)