発達障害・アスペルガー傾向の子どものパニックなどが起きると、その場を収めるだけで精一杯なときありませんか。でも、その後にママが子どものことを振り返り、記録を残すことで、冷静に分析ができ、親子ともに成長することに繋げられるのです! |
【目次】
1.次の大型連休は7月下旬までなし!だからこそ、ママの振り返り時間確保必要です!
2.なぜ、記憶を振り返って記録を残すことが大切なの?
3.スキマ時間にサクッとできる!発達障害アスペルガー傾向の子どものプチ成長記録メモ
1.次の大型連休は7月下旬までなし!だからこそ、ママの振り返り時間確保必要です!
もう季節は6月ですね。あっという間に、新学期から2か月以上が過ぎました。
6月は祝日がありません。次のカレンダー上の連休は7月22日の海の日。それまでまとまった連休がありませんよね。
次の大型連休まで間が空いてしまうので、疲れがたまりやすくイライラしてしまう時期かもしれません。
ママは、日々、家事や育児・仕事など慌ただしいです!
さらに、発達障害・アスペルガー傾向の子どもの対応が加わってくると、もうてんてこまい…!
子どものパニックや何かトラブルが起こっても、ママは、その場を対応し終えるだけで精一杯となるかもしれません。
1日の終わりに、自分の時間を確保したいと思っても、子どもとともに寝落ちしてしまう。
翌朝、昨日のことを振り返ろうと思っても、対応に追われ、慌ただしい日々の繰り返し…。
前日のトラブルは何が原因だったのか?次はどうすればよかったのか?など、ママ自身の記憶があやふやになってしまうことないでしょうか。
なんとなく記憶があやふやだけど、振り返る時間がなく、そのままにしてしまう場合もあると思います。
日々、何気なく過ごしていると、なかなか、まとまった時間の確保が難しいかもしれません。
ですが、少しの時間でも、ママが自分と子どものことを振り返る時間を持ち、記録を残すことで、親子ともに成長に繋がるとしたら、どうでしょうか?
子どものことを振り返る時間を持ち記録を残すことで、ママは自分の気持ちに向き合い、日ごろの子どもの様子も冷静に観察することができるのです。
普段、子どもの一番身近にいるママだからこそ、子どものことを客観的に冷静に観察することは、子どもの発達のために大切です!
今回は、発達障害・アスペルガー傾向の子どものママにおすすめするスキマ時間を活用してのプチ成長記録メモ術をお伝えします。
2.なぜ、記憶を振り返って記録を残すことが大切なの?
「振り返る時間を取りましょう」と言われても…、そもそもなぜ振り返ることがいいのでしょうか?
子育てには、大なり小なり悩みがでてきますよね。
パニックなど子どもの困った行動に直面した際、「あれが原因だったな」と思ったり、「ああすればよかったかな」とか頭の中で考えたりしませんか。
しかし後日、頭の中で考えていたことを口に出して説明しようと思っても、自信を持ってはっきり説明できます!という方は少ないのではないでしょうか。
それは人間なら当たり前です!なぜなら人は見たり聞いたりした情報は、あっという間に忘れてしまうからです!
そこには人間の脳の仕組みが関係しています。
脳の機能で主に「海馬」が記憶を担当しています。人間は、見たり聞いたりしながら得た情報を記憶していきますよね。
でも目や耳からの情報のみだと、長期間覚えておくことはできません。
私たちが学生時代の勉強を振り返ってみてください。暗記に試験勉強、たくさんの科目を勉強しましたよね。
でも、今振り返ると、それらのことで覚えている事柄は、ほんの一握りのことなのではないでしょうか?
私たちが日々忙しいように、脳の中にも毎日いろんな情報が入ってきます。
毎日、短い時間覚えておく記憶(短期記憶)としていろんな情報を入れることができますが、脳の中で覚えておくには限界があります。
脳は覚えた短期記憶をそのままほったらかしにしておくと、忘れてしまうように仕組みができているのです。
覚えておきたい記憶はできたら忘れにくくしたいですよね。
それには、覚えておきたい記憶を時折、自分自身で改めて考えたり理解しながら振り返ることが大切なのです!
子どもの様子や自身の対応を客観的に振り返る時間を取ることによって、理解が進み、トラブルにも冷静に対処できるようになることに繋がるのです!
3.スキマ時間にサクッとできる!発達障害アスペルガー傾向の子どものプチ成長記録メモ
見つめ直す時間を作るって言っても、ママがひとりでゆっくり過ごして見つめ直す時間、なかなか取れませんよね。
そこでおすすめなのが携帯電話のメモ機能を使って、子どものプチ成長記録を取ることです!
用意するものは簡単、携帯電話だけです!
携帯電話のメモ機能を使って、そのときに子どもの困っていたことやどう対応したか、ママの気持ちなどを時系列で記入していきます。
どのような形式でも自由!誰に見せるわけでもないので、ママ自身が分かりやすいようにすれば大丈夫!
例えば、このように子どものプチ成長記録を付けるとします。
◆2021年5月(●歳)
【困ったこと】
・朝の寝起き…寝起きが機嫌悪い。睡眠時間が足りないのかな?
【対応】
・とくにできなかった
【振り返り】
・子どものイライラに、つい巻き込まれてしまった。子どもと同じ時間に起床したので、自分の時間が取れなかった
◆2021年6月(●歳)
【困ったこと】
・朝の寝起き…先月よりは改善。起床してから、好きな本を読む習慣が出来つつあり、
先月よりは機嫌悪さが改善した。
【対応】
・子どもより30分早めに起床するようにし、それまでに自分の身支度を整えるようにした
【振り返り】
・子どもの起床前に、身支度が終わっていたので、自分の気持ちに余裕が持てた。
書き方は自由!あくまでもママが書きやすいように、子どもの記録や自分たちが気づいたことを記録として残します。
その場は対応で精一杯になっても、後で振り返りを行うことにより、ママの頭の記憶を整理することが可能です。
整理することにより、子どもの様子を客観的に分析することができます。
その場では気づけなかった点も気付くことができ、後々、対応することができます!
プチ成長記録であれば、日記のように、毎日書かなくても、ママの隙間時間ができたときに、少しずつ振り返りすることができます!
記録がたまってくると、実は、以前はこんな困りごとが多くて困っていたのに、今は減ってきているんだなとか子どもの成長に気づくことができます。
困りごとに対処する際も、記録メモがあると、以前どうやって対処したかを思い出すのに役立ちます。
また、子どもの変化の気づきだけでなく、ママ自身の気持ちの気づきにも繋がり、子どもだけではなくママの成長にも繋がりますよ!
毎日忙しい日々を送っているママ。
ゆったりとした一人時間を確保するのは難しいかもしれませんが、すき間時間なら、意識すれば見つかるかもと思いませんか。
一気に作成する時間は取れなくても、少しずつプチ成長記録メモを書き溜めてみましょう!
やがて、書き溜めたプチ成長記録メモが、ママにとっても子どもにとっても大切な記録となるはずです!
子どもの成長記録については他にも多数ご紹介しております!
執筆者:なつきみき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)