人目を気にする子も安心!不登校キッズの夏休みをパラダイスにする学校側の対応とは

不登校のお子さんにとって夏休みは環境の変化が大きい期間です。普段は児童達が学校にいる間に外出していた子も、長期休暇中は人も多く行き場に困るなんて事も。休暇中、学校側の対応を活用することでお子さんにとって安心できる環境を見つけませんか?
 

【目次】

 

1.人が多いことが苦手な不登校の娘にとっての夏休み

 
 
うちの小学3年生と6年生の娘は、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)の特性があり、集団が苦手・学校のざわつきや周りの人の目を必要以上に気にする面があります。
 
 
このような特性が不登校となった大きな要因でもありました。
 
 
これから夏休みが始まりますね。
 
 
子どもがいる家庭では大体同じようなことを考えているもので、行く先々では必ず多くの子どもと出会います。
 
 
人の多い場が苦手で他の子の視線が気になる娘にとって、家から一歩外へ出るといつもと違う環境となる夏休みは、いつも以上に行き場を制限されてしまう、耐え忍ぶ期間でもあるのです。
 
 
 
 
近くの公園に行くと、もしかすると知っている子に会って何か言われてしまうかもしれない…
 
 
遠くに遊びに出ても、いつもより人が多いのでざわつきが気になってしまう
 
 
夏休みは、いったいどこに行けばいいんだろう…という状態です。
 
 
そんな中、子ども達がほとんど居ないとっておきの場所を昨年見つけたんです!
 
 
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2.休暇中なのに担任の先生と連絡をとっていました!

 
 
娘達が不登校になった昨年のこと。担任の先生からこんなお声がけがあったんです。
 
 
「学校に他の子がいないお休み中に良かったら遊びに来ませんか?」
 
「運動場や、体育館で〇〇ちゃんの好きなことをして自由に遊びましょう!」
 
 
とてもありがたいご提案で、一瞬子ども達の楽しむ姿を思い浮かべました。しかし、手放しで喜ぶことはできませんでした。
 
 
・嫌々学校に行っていたことも同時に頭によぎったこと
 
・当時の担任の先生とはまだ距離があり、子どもは先生とまともに話をしたこともないような状態だったこと
 
 
私自身がこの提案を受けていいのかモヤモヤしてしまったのです。
 
 
ところが、子どもへ先生からの言葉を伝えてみると、
 
「誰も居ないなら、ちょっとだけなら行く…」
 
と、娘2人とも意見は一致!半年ぶりに学校へ向かうことになりました。
 
 
そこには苦手なザワザワで賑やかな学校ではなく、シーンとして生徒達の姿はありませんでした。
 
 
そして、にこやかに待ち受けてくださっていた娘達の担任の先生の姿だけでした。
 
 
特に学校自体に抵抗の強かった妹は、先生以外は誰も居ないことが本当だということを把握して安心できたのでしょう…
 
 
無意識にか運動場を思いっ切り走り回っていました!
 
 
 
 
低学年の娘の勢いに合わせて、先生も一緒になって走り回ったりブランコに乗ってみたりしてくださり、ほんの5分も経たないうちに先生と娘はとけ込んでいました。
 
 
その日以降、娘からは幻かと思うような言葉の連発でした。
 
 
「今日も学校に行ってもいい?」
 
「明日も学校行きたい!」
 
 
通常の学校生活では決して発することのあり得なかった、娘のありのままの言葉から改めて環境で子どもは成長が決まるんだということを実感できた体験でした。
 
 

3.娘にとって最高の環境をつくってくれた学校側の対応のキッカケとは

 
 
なぜ、このように娘達にとってパラダイスな環境の休暇中の学校で過ごすことができたのか、振り返ると思い当たるものがありました。
 
 
新しい担任の先生変わるタイミングに、不登校であっても娘達へどのように学校側に対応をしてもらいたいかということをこちらからアピールするために、事前にサポートレターをお渡ししていたのです。
 
 
サポートレターはこちらからテンプレートをダウンロードできます
 
 
 
 
 
きっと、サポートレターのお陰で先生は娘のことをすーっと理解してくださり娘に合った環境で関わっていこうと思ってくださったのではないかと思います。
 
 
子どもの特性や自宅で実践している子どもへの対応法なども記入してお渡ししていたので、先生が考える娘への計画と私が望む子どもへの対応が異なることもありませんでした。
 
 
うちの子の場合は、”誰も学校にいない休暇中”で、完全に”遊ぶ”ことが目当てだったからこそ、ルンルンと通学路を私よりも前を歩いて喜んで学校へ向かっていました。
 
 
こんなに静かで他の子ども達とも出会わない休暇中の学校は我が子にとっての安全地帯だったのです!
 
 
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4.人目を気にする娘が心の底から安心できる環境とは

 
 
長期休暇期間中、なんと学校がうちの娘2人だけの貸し切り状態が続きました。
 
 
担任の先生と体育館でボール遊びをしたり、誰もいない広~い運動場で走り回ったり、普段入ることができないウサギ小屋に入らせてもらい、ウサちゃんへ餌を与えたり、花壇にお花の種を植えたり…
 
 
娘達は、こんなに贅沢な活動を長期休暇中に学校で過ごすことができ、生活の中でとても良い刺激となりました!
 
 
 
 
人の多い場が苦手で人目を気にする娘達が安心できる環境
 
 
それは、 お友達が沢山いるワイワイとした賑やかな場ではなく
 
 
落ち着いた雰囲気の人目を気にかけなくて大丈夫な人の少ない広々とした環境だったのです。
 
 
私は、長期休暇中に娘達の伸び伸びと活動する子どもらしい姿を久々に見ることができたことで、不登校の道は本当に正解だったんだ!と、私自身の自信にも繋がりました。
 
 
そして、今後の不登校の娘達へ提供していく環境選びの参考にもなった、とても奥深い日々を体験することができました。
 
 
不登校のお子さんの中には、我が子のように周りの動きと正反対な状態を好む子もいらっしゃるかもしれません。
 
 
もしかすると、我が子のようにいつもは行かない学校ですが、学校側の対応次第でお子さんにとって安心できる夏休み中の最高の居場所になるのではないでしょうか。
 
 
まずはサポートレターを先生へお渡しして、先生との距離をグンッと近づけて、休暇期間を有効に過ごせる参考となりましたら嬉しいです。
 
 
不登校の要因は様々で、ひとくくりにはできないものがありますよね。こちらも参考になります!
 
 
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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