分離不安で24時間エンドレスのママママ地獄から脱却できた子育て3ステップ

ヤッター!夏休みだー!という子どもの思いとは裏腹に、正直、毎日分離不安が強い子どもと一緒にいるのがシンドイ…。今日もまたイライラしちゃった…と思っているママも多いはず。24時間エンドレスのママママ地獄から脱却した子育てのヒミツをお伝えします!
 

【目次】

 

1.24時間エンドレスのママママ地獄

 
 
夏休みが始まり早10日。 楽しい夏休みを過ごしていますか?
 
 
正直、毎日子どもと一緒にいるのが辛い。
少しの時間でいいから一人にさせて!
 
 
そんな風に思っていませんか?
 
 
これは1年前の夏休み、私が抱えていた想いです。
 
 
私の息子は分離不安がとても強く、 『超』がつくほどの超・超・超ママべったり君!
 
 
朝起きるのも一緒。
トイレも一緒。
お風呂も一緒。
寝るのも一緒。
 
 
何をするにも 「ママ来てー」 「ママやってーー」と、 一日中 「ママー!ママーーー!!」の叫び声。
 
 
そう…24時間エンドレスのママママ地獄。
 
 
そんな毎日に私は疲れ切ってしまい、楽しい夏休みどころかイライラの夏休みでした。
 
 
ではなぜ、ママべったりになってしまうのでしょうか?
 
 
 
 

2.ママべったりになる理由

 
 
それは、子どもの生まれながらの脳の特性に関係があることがわかりました。
 
 
分離不安の強いお子さんは周りの人や環境に敏感に反応します。
 
 
だから、まだ起こっていないことを心配していたり、 初めてのコト・人が苦手だったり。
 
 
空気が読めないからこそ、気にして気にして、神経をすり減らして過ごしています。
 
 
分離不安の強い子どもは、実は誰よりも空気を読もうと頑張っているお子さんたちなんです。
 
 
空気を読めないことと、気にしないことは別!
 
 
気にしているのにわからない… だから気持ちがどんどん疲れてしまい ストレスばっかりがかかり、変化にも弱くなってしまう。
 
 
また、こだわりが強い、ルールに厳しい! というお子さんも多いです。
 
 
例えば学校で、 先生が「静かにしなさい!」って言ったのにおしゃべりがやめられない子がいたとします。
 
 
すると、不安が強いお子さんは
 
 
あれ?なんであの子はしゃべっているの?
なんで?なんで??
 
 
と、1人で考えすぎてまた自分が不安になってしまうんです。
 
 
また、こんなケースもあります。
 
 
「廊下は走りません!」って書いてあるのに、走っている子がいたとします。
 
 
あれ?どうしてあの子は走っているの?
そんなの絶対許せない!
 
 
その気持ちが抑えられず、ちょっと強く友達に注意しただけなのに、結局僕が叱られた…
 
 
このように、分離不安の子どもにとっては学校はストレスと不安でいっぱいの場所なんです。
 
 
だからこそ、分離不安の子どもにとって、 気持ちの安定を保てる「家」は大切な拠りどころなんです。
 
 
 
 
だけど、そんな心の拠りどころである家に 「あれしろ」「これしろ」と鬼のようなママがいたら、気持ちの安定どころではありません。
 
 
そうです。 まさにこれが1年前の私です。
 
 
子どもの特性を知らず、 「何、甘えているの!」「我慢が足りない!」と 子どもを叱りつけ、 「あれしろ」「これしろ」と指示ばかり…
 
 
褒めるところなんてどこにもない! って思っていました。
 
 
その結果、子どもの不安は増していき、ママべったりから解放されるどころか、どんどん私から離れられなくなっていきました。
 
 
今思うと、 子どもの心の安心なんてどこにもなく子ども自身が一番苦しかったんだろうなぁ… と、とても後悔しています。
 
 
だから、あの時の私のように子育てを後悔して欲しくない!
 
 
分離不安の強いお子さんが 安心できる居場所。 お母さんにはそんな居場所を作って欲しいと思っています。
 
 
お子さんの不安を癒せるのは療育でも、薬でもなく、 お母さんの肯定的なかかわりです。
 
 
学校のない夏休みだからこそ、子どもの不安が癒されるそんな時間になって欲しいと思っています。
 
 
そのために、お母さんにやって欲しい3ステップをお伝えいたします。
 
 

3.分離不安から脱却する3ステップ

 
 
24時間ママママ地獄。 もう限界!! と思い、私が子どもに実践したことはこの3つです。
 
 

◆「○○すべき!」の子育てから解放しよう!

 
 
まずは、お母さん自身が描いている子育てを思い返してみてください。
 
 
以前の私は…
 
 
夏休みなら
 
 
・早寝早起きをすべき
・夏休みの宿題は計画的にやるべき
・午前中は勉強をするべき
・お手伝いは自分から進んでやるべき
・ゲーム・YouTubeばっかりなんてありえない
 
 
こんな風に、 学校の先生や周りの人から 「しっかりしたお母さん」に見られたくて、 「○○すべき!」と自分の想いばかりを子どもにぶつけてしまっていました。
 
 
だから子どものできないことばかりが目についていつもイライラし、 一日中子どもを叱りつけていました。
 
 
その結果子どものママべったりがよくなるどころか暴力・暴言がどんどんひどくなりました。
 
 
だけど、ふと考えてみたんです。
 
 
「それって誰の問題?」って。
 
 
すると、なーんだ!これって全部子どもの問題じゃん!と気が付くことができ、アレコレ先回りしては、指示ばかりを出していた私が「○○すべき!」の子育てから解放されました。
 
 
もしも今、「アレしなさい!」「コレしなさい!」「○○すべき!」の子育てに縛られているなら、それって誰の問題?って一度自分の心に問いかけてみてください。
 
 
もし子どもの問題だとしたら「○○すべき!」を少しずつを手放して、 子どもの力を信じてみてはいかがでしょうか?
 
 

◆否定的な注目を減らす

 
 
次にやって欲しいことは、否定的な注目を減らす!ということです。
 
 
ママにべったりなお子さんは、「ママがいないと何にもできない」「ママがいないと何にも決められない」…そんなお子さんが多いです。
 
 
だからついママもイライラ!「なんで一人でできないのよ!?」と怒ってしまうことがあるかもしれません。
 
 
ですが、それでは子どもの不安が増すばかり。その対応ではいつまでたってもママべったりはなくなりません。
 
 
だからできないことや、やれていないことばかりに注目するのではなく、できていること、やれていることに注目をしていきましょう。
 
 

◆肯定的な注目を増やす

 
 
子どものやれていること・できていることに注目し、「○○やっているんだね」「○○できたね」と肯定の声かけをたくさんしてください。
 
 
どんなに些細なことでも、 当たり前のことでもOKです。
 
 
とにかく今できていること、やっていることをそのまま言葉で子どもに伝えてあげましょう。
 
 
例えば、子どもがイライラしながらでも宿題をはじめたら
 
 
「宿題始めるんだね」
「ドリル持ってきたんだね」
 
 
と、子どもの行動を一つ一つ言葉で肯定をしてあげてください。
 
 
ポイントとしては 、<肯定的な注目:否定的な注目>の割合が最低でも7:3になるように心がけてみてください。
 
 
もし、うちの子ちょっと荒れているなぁ…と思ったら、 8:2でも9:1でも全然OK!!
 
 
私の場合は10:0ぐらいの気持ちで始めはやりました!
 
 
すると、私自身が感情的にならなくなり、イライラすることがグっと減り、子どもがちょっとぐらいできていないことがあったとしても 「まいっかー」と、どっしりと構えられるようになりました。
 
 
そして何よりも子どもが素直になりました!
 
 
私と一緒じゃないとできなかった宿題も、一人で自分からやり始めることができるようになりました。
 
 
また、身の回りのことはもちろん、お手伝いまで進んでやってくれるようになったんです!
 
 
 
 

4.ママのひと言は偉大です!

 
 
もしかして、私の子育てが悪かったから?と思っている方はいませんか?
 
 
分離不安の強い子を子育て中のママは、 周りから
 
「あなたが甘やかすからいけないの!」
「しっかりしつけをしていないからいけないの!」
 
と、冷たい言葉をかけられるかもしれません。
 
 
だけど、ママが悪いわけではありません。子育ての正しい知識と方法をただ知らないだけ。
 
 
本当はたったそれだけなんです。
だからママのせいなんかじゃありません。
 
 
悪いのはママではなく今のこの世の中です。
 
 
しつけの概念なんか捨ててしまい、今日から一緒に肯定の子育てをしていきましょう。
 
 
「○○できたね!」 「○○やれたね!」というママのひと言が、子どもの小さな自信に変わります。
 
 
 
 
たかがひと言。 されどひと言。
 
 
ママのひと言は偉大です!
 
 
だからそのひと言が、子どもをダメにする言葉ではなく明るい未来に繋がるひと言にして欲しいと思います。
 
 
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執筆者:いたがきひまり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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