発達障害アスペルガータイプの子どもが失敗を極端に恐れる!ネガティブ感情を切り替えるお母さんの対応とは?

発達障害アスペルガータイプの子どもが失敗を極端に恐れることはありませんか?それは、物事を白か黒かで判断し、曖昧さを許さない白黒思考という特性に原因があります。失敗しても「まあいいか」と切り替えられるようになるお母さんの対応をご紹介します。
 

【目次】

 

1.失敗を極端に恐れる発達障害アスペルガータイプの子ども

 
 
失敗を極端に恐れる子どもに困ったことはありませんか?
 
 
例えば、漢字の書き取りの宿題で、うまく書けない字があったら、それまで書いたものを全部消そうとする。ゲームに負けそうになると癇癪を起こす。
 
 
発達障害アスペルガータイプの子どもは、嫌な出来事に直面するとその事で頭がいっぱいになり、グルグルと悪い方に悪い方に思いを巡らせてしまい切り替えが難しいといった特性があります。
 
 
ちょっとしたことでもずっと考えてしまう・・・ということはありませんか?
 
 
 
 
「今日、〇〇失敗しちゃった。明日も失敗するかな」
「あー、怒られちゃった・・・私、ダメだ・・・」等々。
 
 
基本的に脳は動物の本能として危険なことを避けようとする働きがあります。危険なことは避け、未知なことは消極的になることが多いです。
 
 
特に、発達障害アスペルガータイプの子どもたちはネガティブなことをずっと記憶していることがよくあります。
 
 
これは頭が良いから、記憶力が良いからというのも一因ですが、アスペルガータイプの特性でもあるので、元からどうにかしようというのは難しいことなのです。
 
 
また、失敗を極端に恐れる子どもは、もう1つの特性も影響していると考えられます。
 
 

2.アスペルガータイプの子どもに見られる白黒思考とは?

 
 
もう1つの特性とは、こだわりの強さも関係する、白か黒、ゼロか100という極端な考え方になってしまう、白黒思考という特性です。
 
 
これは、ゼロ100思考や悉無律思考(しつむりつしこう)と呼ばれることもあります。
 
 
お子さんが失敗を極端に恐れる様子を見て、お母さんが自分の子育ての方法が悪かったのではないかと自分を責める必要はありません。これもアスペルガータイプによく見られる特性の1つなのです。
 
 
 
 
ただ、それが特性だと分かったとしても、お子さんが何か新しいことをしようとするたびに、「失敗したらどうしよう」というネガティブな感情に振り回されているのを見るのもつらいですよね。
 
 
そんな時は、どう対応したらいいのでしょうか?
 
 

3.ネガティブ感情からの切り替え対応

 
 
お子さんがネガティブな感情を抱えているときには、発コミュテクニックを使って対応しましょう!
 
 
・笑顔
・優しく
ワクワク感
 
 
この3つを、お母さんからお子さんに発信していけば良いのです。子どもがふと発した言葉に注目してください。チャンスです!
 
 
先に述べた「失敗した・・・ 明日失敗するかも・・・」を耳にしたら、この発言は明日チャレンジする気持ちがある!ということです。
 
 
ポジティブに変換してお子さんに声かけしていきましょう。
 
 
ワクワク感のある優しい笑顔で 「〇〇(子どもの名前)くん・ちゃんの明日もがんばろうと思っている気持ち、ママはすごいと思うな♪」と伝えます。
 
 
ネガティブ発言に対応するには、
 
 
共感
子どもが声に出している「失敗した・・・明日失敗するかも・・・」という気持ちを、そのまま認め共感します。
 
 
子どもの気持ちが落ち着いたところで、
 
 
②ポジティブ変換
明日に向けての作戦会議を明るく楽しいものにします。
 
 
子ども自身では不安のグルグル思考から出られないことも多いので、お母さんがドーンと構えて明るい方に持っていってあげてくださいね。
 
 
 
 
なお、日常の声かけでよく使うフレーズの『大丈夫だよ』は、記憶にネガティブな感情を溜めがちな特性がある子どもには伝わってないかもしれません。
 
 
このタイプの子どもは、きちんと説明して欲しいので「大丈夫って言われても・・・」と思ってしまう可能性があるからです。
 
 
それに、たとえお子さんが 失敗したとしても、怒らないことも大切です。お母さんに怒られたら、子どもはますます失敗を恐れるようになってしまいます。そんな時は、慌てずに「まあいいか」と受け止めます。
 
 
お子さんが落ち着いたら「次はどうすればいいと思う?」と声をかけ、失敗したことから学ぶ姿勢を示しながら、「失敗は成功のもと」という考え方を伝えていきましょう。
 
 
そんなやりとりを続けて年齢が上がっていけば「こういうときは、こうするんだ!」という自分で対応する力がついてきます。ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 
▼白黒思考への対応をもっと詳しくしりたい方はこちら▼
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
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