2学期が始まりそろそろ疲れも見え始めてくる頃。お子さんの様子で気になることはありませんか?親からは見えない小学校生活の実情。気になりますよね。今回はスクールカウンセラーと繋がることで得られるメリットをお伝えします。 |
【目次】
1.不安が強い子にとっての夏休み後半
2学期も中盤に差し掛かり、お子さんによってはそろそろ疲れが見え隠れしてくる頃。
お子さんの家庭での様子で気になるところはありませんか?
・以前より話さなくなった
・なんとなく食欲減った?
・イライラしている?
・疲れている?
あれ?って思うお母さんのその感覚!実は間違えていないことが多いのです。そんなとき、皆さんはお子さんにまず聞き出しますよね。
しかし、お子さんによっては無理をして明るく振る舞ったり、嘘をついたりすることもあるのです。
何も確証が得られないまま、様子を見るか担任の先生に相談をしている方もおられるかもしれません。
ぜひ、そのようなとき、担任の先生への相談にプラスして欲しいのが、スクールカウンセラーの存在です。
利用していない人が多いことが周りのお母さんと話す中でわかりました。常駐していないから役に立たないよね?どうせ学校側につくんでしょ?などと思っている声も。
これは、とてももったいないことです!スクールカウンセラーの優先されるべきことは、学校の児童生徒の利益を守ることなのです。
ですから、優先順位で考えると学校側の存在ではないのですよね。もちろん、意見調整をする際には学校側の意見を聞いて判断することもあります。子どもに不利益になることは学校へ伝えることもあります。しかし、あくまでも子どもの側です。
実は私もその存在をしっかり理解できていませんでした。
正直、何か困ったことがないと利用しなくても良いかな?などと考えていました。しかし、スクールカウンセラーは実は子どもだけではなく、親自身の不安なども相談できることを知りました。
そして、親御さんが希望しない限りは、面談で話した内容を担任の先生に共有しないことも実は初めて知ったのです。
今回はお子さんの見えない学校生活において、もう一つ専門家の目を増やす意味でスクールカウンセラーを活用することをお勧めしたいと思います。
小学校生活での困りごとはこちらの記事でも紹介しています。お悩み解決にチェックしてみてください。
2.利用して知った!スクールカウンセラーのありがたさ
ここで私の話しをさせてください。
私には小学校1年生の娘がいます。発達で心配なこともあり、小学校生活も不安だらけでした。幼稚園の頃とは違い、様子も細かく聞くこともできなくなりますし、目も行き届かなくなります。
担任の先生にご連絡して…も良いですが、そんなに頻繁に連絡をするのも気が引けます。そこでスクールカウンセラーの面談の予約をしてみたのです。
そして、2回ほど面談をして、数ヶ月あいた先日に久しぶりの面談がありました。そこで驚いたのが、私が相談しない間も娘の様子を注意深く見てくれていたことなのです。
娘の小学校は週に1度しかスクールカウンセラーが来校しません。その際に学校にいる全ての児童の様子を巡回してみて回るようですが、相談があった子については特に気にかけてくれているのですよね。
ですから、数ヶ月あいた面談にもかかわらず、娘の様子を聞くことができたのです。
聞いていて、その情景が親の私にもしっかりイメージすることができました。とてもありがたいことです。
子どもを注意してみてくれる大人の目を2つ増やすくらいの感覚でしょうか。その2つの目が加わるだけで、普段なら得られない情報を得ることができるメリットがあります。
私自身、娘が学校生活において楽しみを見出せていないことがとても気になっていました。そこで今回、数ヶ月ぶりに予約をしたのです。
来校したときに注意して娘をみてくれていたスクールカウンセラーさんが、「休み時間ですが、お友達と関われない感じを受け、何をしよう?と目的がなく教室を歩いていました。」と。
クラス外には遊ぶお友達がいるのは知っていましたが、今はコロナ禍でどうしても他のクラスとは休み時間がずれてしまうことも。
娘がクラスの中では一人でいることが多くなっていることが容易に判断つきました。
担任の先生はお一人で30人前後を見ています。全てを把握するなんて無理です。
私もそんなことは求めてはいません。ですから、そこに一人加えるだけで、とても不安が軽減されることがわかりました。
発達外来や、自治体の定期相談には行っています。しかし、学校内で様子を見てもらうにはコロナ禍もあり、現状難しくなっています。
3.安心して過ごせる環境への橋渡し的存在
学校により常駐はしていない場合も多くあります。お子さんの様子が気になってからではなく、少しでもあれ?って思ったら相談することをお勧めします。
スクールカウンセラーは、お子さんが安心して過ごせる環境への橋渡し的な存在です。
娘も来年度から支援をどれにするか決めかねていましたが、スクールカウンセラーとの面談ではっきりと道筋が見えてきました。
まずは社会性を身につけて欲しいので情緒の通級に通うこと!
クラス編成の際に仲良しのお友達を考慮してもらえるようにすること!
これがスクールカウンセラーさんとの面談で決まりました。私自身、娘を伸ばす方向性が決まったことで不安が軽減しました。
今やるべきこと!今後の見通しを立てていきたい親御さんにはぜひお勧めします。
ママ友同士では、スクールカウンセラーへ相談!となると、かなり大ごとな気がしますが、実はそうではないのです。
見えない学校生活の一部分を教えてくれる大切な存在として考えたら気が楽になると思います!利用することで得られるメリットが多くありますよ。
皆さんのお子さんが、安心して過ごせますよう心から願っています。
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)