親なら「子どもの自信を育てたい」と願う方も多いでしょう。一方で、発達障害の子育てしていると、育てにくいと感じて、自分に自信がなくなってしまうママもいませんか。今回はママが少しずつ自信を積み重ねて、前向きになれる方法を紹介します。 |
【目次】
1.うちの子育てにくいんです…上手に育てていく自信がありません
2.ママが変わると育てにくい子も変わる!
3.発達障害の子どもを育てる上で大事なママのマインドセットアップとセルフケア
①スモールステップ~小さな成功体験で自信をつけよう!~
②5分あればできる!3行できたこと日記
③ママ自身のセルフケア!第三者に頼ろう!
1.うちの子育てにくいんです…上手に育てていく自信がありません
ママの一日は、毎日慌ただしいですよね。朝起きてから、夜寝るまでやることがいっぱいです。
私は、小学校1年生の息子と保育園児の2歳の娘を育てるワーキングマザーです。
息子は発達障害と診断されていませんが、日々の子育ての中で「育てにくい」と感じることがよくありました。
仕事も頑張りたいけど、子ども達は私の言うことを全然聞いてくれなくて困り果てている…。こだわりが強く、自分の思い通りにならないと癇癪を起こし、泣き叫んで暴れる…。
怒っちゃいけないと思っても毎日同じようなことばかり繰り返されてイライラが募ってしまい子どもを怒っては自己嫌悪になってしまう…。
毎日、仕事と子育ての両立をしようと一生懸命に過ごしているのに、気づけば子どもを寝かしつける時間…。
だんだん仕事も子育ても自信がなくなり、「うまくいかないな」「私の育て方が悪いの?」と誰かに相談したいけど、できない…そんなモヤモヤした気持ちを持っていました。
でも、ママに自信があろうとなかろうと、時間は止まってくれません。ママ業をお休みしたくてもできない、子育ては待ってはくれない。日々子どもと向き合わなければならないのが現実ですね。
ママがどんな気分であれ、子どもは無邪気に話しかけてくれます。
そんなとき、ママ自身に自信がなく、モヤモヤしたままの状態だと、子どもも敏感に感じ取りますし、何よりママ自身がツラいですよね。
今回は、そんな気分になったときに、ママが少しずつ自信を積み重ねて、自分で自分の気持ちをコントロールするマインドセットアップとセルフケアについてお話します。
2.ママが変わると育てにくい子も変わる!
発達障害やグレーゾーンの子の子育ては、子どもの脳の発達に凸凹があり、普通の子育てよりも大変なことが多いのです。
子どもをきちんとしつけなければと思えば思うほど、「どう教えるべきか」「この対応で合っているのか」など不安が大きくなってしまいますよね。
子どもが言うことを聞いてくれなかったり、癇癪を起こすたびに自信をだんだんと失ってしまいます。
私が悪いんだと、自分を責めていませんかマ発達障害やグレーゾーンの子の抱える困りごとは、脳の発達の未熟さが原因です。決してママが悪いわけではないのです。
そもそも「自信」って何なのでしょうか?辞書で調べてみると、このように記されています。
「自分で自分の価値や能力を信じること」
自分で自分を認めてあげる、「いいよ」「大丈夫だよ」と信じることなのですね。
このパステル総研の土台となっている、私が学んでいる「発達科学コミュニケーション」は、脳科学・心理学・教育学に基づいています。
ママのコミュニケーションにより育てにくいと感じていた子育ての悩みや困り事などを減らして、子どもの脳の発達をグーン加速させ、伸ばしていくメソッドです。
子どもの発達を加速させるためには、毎日のママの声かけや、表情、声のトーンなど、どう接するかがカギになってきます。
日ごろから子どもの行動に注目して、ママがその行動を肯定してあげることにより、子どもの行動の変化を促します。
ママが子どもに明るく声かけをしたり笑顔を見せたりするためにも、ママ自身がポジティブな気持ちを持つ姿を子どもにも見せることが大切なのです。
ですがママが自信なく、もやもやとした気持ちを持っているとどうでしょうか?自分自身がネガティブな気分のときは、消極的な行動になったり、低いテンションになったりしませんか。
ついつい、子どもに対してため息ついたり、トゲトゲしい声色になってしまったり…。
このような状態では、親子のコミュニケーションを取っていたとしても、お互いだんだんとイライラして、感情的になってしまいます。
これでは、子どもの脳の発達を加速させることには繋がりません。
育てにくい子だからこそ、ママが自信を持ってポジティブな気持ちで子育てすることが大事なのです!ママ自身が自分の人生を楽しめるようになると、お子さんもそんなママを応援してくれるようになりますよ。
3.発達障害の子育てで大事なママのマインドセットアップとセルフケア
自信はすぐにつくものではありません。「自信をつけなきゃ」「気分をあげなきゃ」と無理に意識しすぎずママが自然と少しずつ自信を積み重ねるマインドセットアップとセルフケアの方法をご紹介します。
◆①スモールステップ~小さな成功体験で自信をつけよう!~
スモールステップとは、目標を細かく分けて、少しずつ小刻みに達成していく方法です。
「今日は読書をする時間を10分は取る」
「今日の夕飯のおかずの一皿分はで自分で作る」
「スマホを置いて子どもと5分本気で遊ぶ」
「5分スキンシップを取りながら会話する」
など。
些細なことでも構わないので、自分が「これなら今日達成できそう!」というステップを設定します。
後で見返せるように、携帯のメモ機能などを使ってメモしておくことがおススメです。ステップはビックではなく、「スモール」であることが大切です。
スモールステップで小さな成功体験を積み重ねて、「今日はここができた」「ここだけは頑張った」と自分の日々の頑張りを認めて少しずつ自信をつけていくことが大切です。
スモールステップを重ねると、慌ただしく一日が過ぎてしまったなという日でも、「今日はこれができていた」などど、自分の1日の行動を肯定的に感じることができます。
◆②3分あればできる!ママのできたこと3行日記
毎日寝る前に、その日あったことのうち、ちいさな「できたこと」を箇条書きに3つ書いてみることをおススメします。
「3つもないわ!」という方は1つでも2つでも構いません。 その日の小さな成功体験を書いて、ママ自身の「できたこと」だけに注目してみることが大切です。
1日の終わりには、「今日、これができなかった」「今日、あれをしなかった」などネガティブな気持ちになったり、他人と比較したりして、つい自分にダメ出しして落ち込み、自信を失いがちになります。
しかし、日々の小さな成功体験を毎日書いて振り返る「3行できたこと日記」を付ける、自分の気持ちなどを文字化することで、自分を客観視できます。
だんだんとポジティブな気持ちになり、自分の行動に自信を持てるようになりますよ。毎日の中で1つでも、「できたね」「頑張ったね」と自分で自分に花マルを付けて自分を認めて褒めてあげましょう。
◆③ママ自身のセルフケア!第三者に頼ろう!
発達障害のある子の子育ては様々な困難に直面することがあります。ですから、なおさらママの自身の身心のセルフケアをおすすめします。
たまにはパパにお子さんのことをお願いして、カフェでお茶したり、ショッピングしたり、ママが楽しいと思うことをするだけで気持ちがリフレッシュできますね。
専門家から定期的カウンセリングを受けて、メンタルを整えるのも1つの方法です。
発達障害の子を育てる親のコミュニティに入って情報共有したり、近況を報告し合って今の気持ちを言葉にしてみるのもいいでしょう。
気持ちを吐露して、共感してもらうだけで、気持ちが楽になりますよ。
自分自身が一歩ずつ行動し、小さな成功経験を積み重ねていくことが、ママにも子どもにも大事なのではないでしょうか。
日々、発達障害の子どもの子育てや家事、仕事にさまざまな場面で頑張っているママ。
今回ご紹介した方法で「今日はこれやれそう」「これならやってみてもいいかな」というのがあったら、ママ自身のペースで少しずつやってみてくださいね。
ママが自信をつけるためのスモールステップはこちら
執筆者:なつきみき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)