「この子を私1人で育てていけるのかな」と悩んでいたママが子どもの専門家に大変身したストーリー

就学後に療育がなくなってから、1人で子どもを育てていけるのかなと心配な方も多いのではないでしょうか?発コミュトレーナーの中澤久美子さんもかつてはそんなお悩みをお持ちでした。トレーナーとして起業したことで、お子さんと大変身したご経験を伺いました。
 

【目次】

 

1. 就学してからの相談先がない!というお悩みはありませんか。

 
 
小さい時から癇癪を起こすお子さんに手を焼き、発達障害の診断を受け、療育にようやく繋がった!けれど、小学校に入ると療育が終わってしまう。その後、どうしたらいいんだろう?
 
 
就学してからの相談先がない!というお悩みをお持ちのお母さんは多いのではないでしょうか。
 
 
発達科学コミュニケーショントレーナーとして活躍している中澤久美子さんも同じ悩みを持っていました。
 
 
 
 
そんな中澤さんがどのようにしてそのお悩みを解決していったのでしょうか。
 
 
今回は、中澤さんの発コミュとの出会い、お悩みを解決してきたこれまでの経緯について伺っていきます。
 
 
中澤さんのご専門とどのような思いで発コミュでの活動をしているのかはこちら
 
 
 

2.この子を私1人で見ていけるのかなと悩んでいました

 
 

ーーー発コミュに出会ったきっかけについて教えてください。

 
 
「私が発コミュに出会ったきっかけは、息子の癇癪でした。
 
息子は自閉症スペクトラム(ASD)の診断がありますが、小さな時、癇癪が本当にひどくて。例えば、公園に5時間ぐらい行った後、『帰りたくない』って言って泣き叫ぶ!みたいなことが結構あったんです。
 
私も働いていたので、息子の癇癪に怯えて、体力的にも疲弊して大変でした。けれど、お家の中では『こんなもんかなぁ』とやり過ごしていたんです。
 
ところが、ある日保育園の先生から、保育園では一言もしゃべりません。場面かんもくかもしれません…』と言われたんですね。
 
『え?どういうこと?』って思いました。おうちの中では結構しゃべる子だったんです。癇癪起こしたりとかギャーギャー言ったりとかしていたんですけど…
 
療育に通って、少し良くなってはいたんですけれども、療育って就学した後は通えないんです。就学してからの相談先がないなってすごく感じていました。
 
それで、『この子を私1人で育てていけるのかなあ』『何か気軽に相談できる場所はないかなぁ』って探していました。 探していた時に発コミュに出会いました」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
療育に繋がったはいいけれど、就学後の相談先がないというお悩みに直面されたとのこと。
 
 
療育の状況は各自治体によって異なると思いますが、就学後の相談先について中澤さんのように不安を感じてるお母さんも多いのではないでしょうか。
 
 
親としては、療育などの発達支援は、受け始めてから必要なくなるまで一貫した支援を受けられることが理想ですが、まだまだ難しいのが現実です。
 
 

3.発コミュを受講しようと思ったきっかけ

 
 
さらに中澤さんが発コミュを受講を決めたきっかけについて伺っていきます。
 
 

ーーー中澤さんが発コミュを習おうと決められたのは、どんなきっかけがありましたか?

 
 
「元々は、療育に通っていた時に、吉野さんの書籍『発達障害とグレーゾーン子どもの未来を変えるお母さんの教室』を紹介してもらったことがきっかけでした。
 
この本の中にお母さん自身が自分の子どもの専門家になれるんだよっていうお話や、自分の子どもを伸ばしながらお仕事ができるんだよっていうことが書かれていたんです。
 
その時、ちょうど私自身も『仕事をこれからどうしていこうかな。子どもと一緒にいる時間を増やしていきたいなぁ』『自分の力で子どものことをが分かるようになりたいな』と思っていたタイミングだったんです。
 
自分で学んでさらにお仕事にもなる、そんな方法があるの?』と。メルマガを登録した時に、たまたま個別相談のご案内があったので、『ぜひ聞いてみたいな』って申し込みをさせて貰いました」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
子どものことが分からなくて、『なんでこういう行動をとるんだろう?』『いったいこの困り事はどこからやってきてるんだろう』と不安を抱えているお母さんはたくさんいらっしゃると思います。
 
 
その分からない行動を一言でまとめると『特性です』『脳の凸凹です』という話になりますが、それではなかなか納得できるものではありませんよね。
 
 
専門家に頼らず、毎日子どもを育てているお母さんがしっかり学んで把握して対応していく。そして子育ての困りごとがなくなったら、今度はお母さんに子育てを教えるトレーナーとしてお仕事する。
 
 
中澤さんは、これまでにはない画期的な方法に魅力を感じたんですね!
 
 

4.母に怒られるのが怖かった私が、怒り続ける母親に

 
 

ーーー実際に中澤さんがトレーナーとして活動されていて、ターニングポイントとなるようなことはありましたか?

 
 
「実は最近なのですが、起業家の合宿に参加する準備として自分の想いを見つめ直した時に、幼い時の自分と息子の姿っていうのがすごく重なったんですね。
 
私は4人姉妹の長女なんです。父は海外出張が多くて家にいることが少なくて、母が1人で4人を育てていたんです。すごく大変だったと思います。
 
母は今すごく丸くなりましたが、当時はたぶん育児ストレスで、イライラ・とげとげして接していることが多かったんですね。 『くみちゃんのママって怖いよね』って近所の子からも言われちゃうくらい、鬼母だったんです。
 
だから、私は家の中でもいつも緊張してたんです。『何かしたら怒られちゃうんじゃないか』って」
 
 
 
 

ーーーお母さんも中澤さんもつらかったですよね。同じような思いをしている親子は、今もたくさんいますよね。

 
 
「母はそんなつもりはなかったかもしれないんですが、『お姉ちゃんなんだから頑張りなさい』『お姉さんでしょう』みたいなプレッシャーをいつも感じていたんですね。
 
そんな状況で、小さいころから『自分はどうしたら母に褒められるのか』と考えている子だったので、自分の素直な気持ちがどうしても言えなかったんです。
 
私自身も小さな時に転校を機にいじめにあったりもしたんですけど、そのいじめられたことも母には言えませんでした。
 
だんだん親子のコミュニケーションのミスコミニケーションが広がっていって、子ども時代はつらかったですね」
 
 

ーーーこのお子さんの頃の体験が、中澤さんご自身の子育てに影響があると感じることはありますか?

 
 
「自分が母になったら『そんなことはしたくない!』と思っていたのに、息子の癇癪がストレスで、気がつくと私も母と同じようなことをしていたんです。
 
息子の場合は、場面緘黙でしゃべれなくなっちゃったりもしたので…
 
こんな風に、自分の幼少期から今までに子育てを振り返って考えた時、やっぱり育児ストレスで怒られ続けていてしゃべれなくなっちゃう子をゼロにしたいという思いが浮かんできました。
 
どんな子も安心して自分の力を発揮できる社会を作りたいという夢が見つかったのは、ターニングポイントの1つですね」
 
 
 
 

ーーーなるほど!中澤さんの子ども時代の体験があったからこそ、夢が見つかったんですね。今もし怒られ続けているお子さんや、怒り続けてしまっているお母さんに対して何かメッセージがあったらお願いします。

 
 
「はい、私自身やっぱり小さな時のトラウマに今も少し悩まされている事実があります。
 
やっぱり自分の気持ちを素直に伝えられなかったりとか、相談が苦手だったりとか。自分でもちょっと悔しいなと思います。
 
小学校に上がる前、もう何十年も前の話にもかかわらず、大人になってもトラウマのようになって出て来しまうっていうことがあるのです。
 
私もママですから、イライラしちゃうという時があるというのは身をもってわかります。
 
けれど、お子さんが大人になって、お孫さんに今と同じようなことを繰り返したらどうかなって一瞬考えていただきたいなぁって思います。
 
私は息子についやってしまっていた自分を見つけることができました。そして、この子育ての負の連鎖はもう私の代で断ち切ろう!と思ったんです。
 
今は息子に対してイラッとすることはあるんですが、そういう時は一旦息子との距離を置いて自分のことをクールダウンしてから接するようにしています。
 
やっぱり自分をコントロールする上でも、お子さんとの接し方をしっかり知っていただきたいなと思います。
 
 

ーーーなるほど、自分の子育てを子どもがまた繰り返すと考えると、接し方を変えたいと思う方も多いんじゃないでしょうか。

 
 
「もちろん接し方は変えてほしいのですが、『あぁ、やってしまった』という時、自分の失敗としてあんまり深く捉えないでいただきたいんです。
 
なぜならば、子育てって書き換えることができる、上書きすることができるからです。
 
今まで、お子さんのためを想って、『しつけしなきゃ』『やらなきゃ』と接してきたと思うんです。
 
ただそれがお子さんに合っている接し方ではなかったというだけなので、お子さんに合った接し方でしっかりこれから上書きして行けばいいだけなのです。
 
 
 
 
ですから、あんまり『やっぱり私だめなんだわ…』と自分を責める材料にはして欲しくはないです。あまり自分を責め続けると、またそこから負の連鎖が始まってしまいますから。
 
『私の代で終わらせて、変えていくぞ!』と決意しながらも、『あーやっちゃったなぁ、しょうがないなぁ、じゃあ次!』と、お母さん自身もぜひ切り替えていってほしいなと思います。
 
やってしまったら素直に『ごめんね』『ママもあの時イライラしてたから、ごめんね』『言いすぎちゃったよ』と素直に謝って『本当は大好きだよ』と伝えてあげてください。
 
素直に謝って、親子のコミュニケーションを深めていっていただけたらと思っています」
 
 

◆ポイント解説

 
 
親になる時に、子育ての仕方を習う機会はありません。結果として、自分がされてきた子育て、しつけをいつの間にかしてしまうものですね。
 
 
中澤さんは幼い頃の辛い経験があり、子育てをするようになってから、自分がされてきたように子育てをしていることに気づき、自分の代でこの連鎖は断ち切ると決意され行動されたというのがとても印象的でした。
 
 
また、失敗したとしても、素直に子どもに謝ってコミュニケーションを深めればいいというお話は、肩の荷が降りるような気持ちになりました。
 
 
 
 

5.子どもの夢を応援したい!

 
 
さらにターニングポイントになったことについてお話を伺います。
 
 
「あともう一つターニングポイントになったこととして、子どもチャンスプロジェクトというプログラムがあります。
 
これは『子どもの夢を叶えてあげよう』という子どもの夢を語るというプログラムで、私も企画にかかわらせてもらったんです。
 
このときに、参加してくれた子どもたちがすごくキラキラした目で夢を語る姿を目の当たりにした時に、こうやって子どもが自分の夢を堂々と語れる世界を作りたいなぁと思いました。
 
息子も『自分の見たことない世界を見てみたい。そして学校の先生になって自分はそういう世界を伝えられるようになりたい』という夢を語ったときに、こういう夢を叶えてあげられるような母になりたい!と。
 
それが当たり前になっていくような世界を自分たちの手で作っていきたいなって思いました。
 
ですから、子どもの秘めた力をとがらせて、尖った力で世の中を生きていけるような力を育てていくこと、自分の得意で誰かの苦手をカバーしていく。自分の苦手な部分を得意なことでカバーしていくって、強みを集結したチームを作っていきたいと思っています」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
元々中澤さんが発コミュに出会った時は、息子さんの癇癪で子育てのことに困っていたということでした。
 
 
そこから子育ての困りごとを解決しただけでなく、ご自身とお子さんが夢を語るほど、大きな変化をされているのが印象的でした。
 
 
発コミュで子育ての困りごとをなくした先には、吹っ飛んだ個性豊かな未来に向かって、子どもたちが歩み始めているということが伝わってきました。
 
 

6.子どもの変化と今後の課題

 
 
息子さんの場面緘黙や癇癪に悩んでいたという中澤さん。今では息子さんは学校の先生になるという夢を持つまでに大きく成長しました。
 
 
具体的に、発コミュを実践されてお子さんにどんな変化があったのかについてお伺いします。 
 
 

ーーー発コミュを実践されて息子さんの変化が現れるまで、大体どれくらいで変化が見られてきたのでしょうか?

 
 
「私は発コミュを学び始めて約2年になります。1年半位で息子が夢を語るようになりました。ただ、子どもの変化自体は早い段階から起きていました。
 
癇癪自体は1ヶ月もしない位で、すっとおさまっていきました
 
で、そこからだんだん少しずつ少しずつ変化が加速してしていって、自分でお支度したりできるようになってきたりしていきました。
 
癇癪以外の大きな変化としては、付き添い登校が要らなくなったことです。
 
実は、息子は学校に1人で行けなかったんです。学校には1年ぐらい付き添い登校していたのですが、ある日突然自分で行くと言い出して、一人で行けるようになりました。
 
変化はたくさんあるのですが、徐々に徐々に変化していった感じはあります」 
 
 
 
 

ーーーなるほど。今子育てで具体的にこういうところを伸ばしてあげたいとか、この困り事はちょっと残ってるから今後もフォローしてあげたいということはありますか?

 
 
「そうですね、そこまで困っていること自体があんまりないっていうのが正直なところなんです。
 
今、小学校3年生に息子もなりましたし、これから学年が上がってくることもあるので、もっと自分の計画性とかを育てていってあげたいなぁって思っています。
 
今自分で朝起きて支度して学校に行ってっていう事はできてはいるんですが、やっぱり学習とか宿題は、声をかけて初めて取り組むとかあったりするので。
 
自分で宿題が取り組めるような仕組みとか、そういうことも含めてやっていきたいなっていうのが1つです。
 
後は、生活スキルを高めてあげたいですね。自分でご飯作ったりとか。熱いのが苦手で、今まで教えてこなかったのもあり、オーブントースターでパンが焼けないんです。
 
やっぱり生活に則したところをサポートしながら練習していきたいなと思っています。
 
 

◆ポイント解説

 
 
中澤さんは元々発達の専門家だったわけではなく、子育てに悩むごく普通のお母さんでした。
 
 
そんな中澤さんが、「特に困っていることはない」と言い切るほど、自分の手で困りごとを解決したことはすばらしいですよね!
 
 
しかも、『ここまではできているから、次は、計画性を伸ばしてあげたい』と次の発達の目標まで決めて動いていらっしゃることに、大きな変化・成長が伝わってきました。
 
 
 
 
次回は、中澤さんの素顔に迫っていきます。お楽しみに!
 
 
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執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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