親の言うことを聞かない頑固な子どもは将来が頼もしい?!読み聞かせのプロに聞く頑固な子どもを伸ばす親子の絵本時間

頑固なお子さんがなかなか親の言うことを聞かないことで毎日イライラしてしまうことはありませんか?頑固な子どもが将来ビッグになるお母さんの視点、子育て方法を、読み聞かせのプロである発達科学コミュニケーショントレーナーから伺いました!

【目次】

1.親の言うことを聞かない子は実は将来有望⁉︎

 
 
頑固な子どもの子育ては、親の方もなかなか忍耐の必要な苦行だなと感じませんか?
 
 
嫌いなことは絶対にやらない。
ゲームは絶対勝つまでやめない。
どんなにダメと言っても、叱っても、頑としてやめない。
 
 
そんな子どもの態度にお母さんもヒートアップして怒ってしまう。
 
 
そして、
 
 
「この子は将来、他者と関わりながら仕事をしたら迷惑ばかりかけてしまうんじゃないか?」
 
 
と、毎日子どもの寝顔を見つめながら、怒った反省をしたり、不安に押しつぶされそうになったりするのではないかと思います。
 
 
 
 
そんなお母さん達にお届けしたい、インタビューがあります!
 
 
今回、頑固な子どもを専門に発達科学コミュニケーションをレクチャーしている、トレーナーの渋沢明希子さんにお話を聞いてきました。
 
 
頑固な子どもとのコミュニケーションが楽しくなる方法や、子どもを見る視点のコツを教えてもらいます!
 
 

ーーー渋沢さん、今日はどうぞよろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします。

 
 
 
 
 
「脳を育てる読み聞かせで頑固な子が素直に動き出す!発達科学コミュニケーショントレーナーの渋沢明希子です。どうぞよろしくお願いします。」
 
 

ーーー渋沢さんのFacebookを拝見して、頑固なお子さんというのは将来有望というメッセージを読んだのですが、頑固な子どもの将来を心配してしまう方が多いと思います。どうして将来有望と言えるのでしょうか?

 
 
「実は頑固なのは意志が強く粘り強い証拠なんですよ。頑固な子の素直さを伸ばしてあげると、これからのAI時代に真の夢を叶えられる子になっていきます!」
 
 

ーーーなるほど、言葉を言い換えれば意志の強さになりますね。頑固で「言っても聞かない子」となると、ママが手を焼いてて育児も大変だというイメージがあるのですが、見方を変えてあげる事で育児も楽になるのでしょうか?

 
 
「そうですね!頑固なお子さんは自分の考えや意見がしっかりあるお子さんが多いです。そして、自分の考えたことを粘り強くやり続ける力も持っています。
 
そのことをお母さんがわかってあげて子育ての方法を変えていけば、ママが難しいことをしなくても、毎日の生活の中で楽しくお子さんの力を伸ばすことができますよ!
 
 
◆ポイント解説
 
 
この子はほんとに頑固…
全然言うことを聞いてくれない。
 
 
と、ついつい子どものネガティブな側面だけに気を取られて、どうやって言うことを聞いてくれるように変えれるのだろうか?と考えてしまうことが多いと思います。
 
 
しかし、その前に、渋沢さんのように子どものよいところを見つめてあげることが必要ですね!
 
 
良い面を捉えてあげたら、これからの時代に乗っていけるようなタイプの子なんだ!ということに気が付けるんだなと、お話聞いていて思いました。
 
 
頑固な子というのは、逆に言えば意思が強い子と捉えてあげると良いですよね。
 
 
意思が強いということは、
 
 
何事にも諦めずにやり遂げる
周りの意見に左右されずに進んでいける
 
 
そんな子どもに成長していくことができるのではないかなと思いました。
 
 
それでは、そんな可能性を秘めた頑固な子ども達に、実際にどのように親が接していけば良いところを伸ばしてあげられるのかを聞いていきたいと思います。
 
 

2.頑固な子どもの伸ばし方

 
 

ーーー頑固なお子さんは意思が強い証拠ということで、そんなお子さんを伸ばすために、まずはここから対応してほしいという言う「基本のキ」があれば教えてください!

 
 
「はい、1番大事な事は、まずはお子さんの話を聴くと言う事です。
 
ポイントアドバイスやママの意見を言わずに、ひとまず「そうなんだね」って聴くということですね。
 
お子さんの気持ちを聴いて、できる限りその意見を尊重してあげることが大事です。」
 
 

ーーー「聴く」ですね。簡単そうでいて、全然できていないなと思う点がたくさんあります。ついついお母さんからの指示出しが多くなってしまうこともありますよね。

 
 
「そうですよね!お母さんは子どもの将来が心配だから、いろいろとして欲しいことやアドバイスしたくなることもたくさんあると思います。
 
ですが、お子さんにやらせてみて失敗してもOKです!
 
むしろ、頑固なお子さんは自分で決めて失敗したことなら、そこを自分で反省して行動を変えていきやすいですね。
 
そのため、ママが親切に教えてあげたり、アドバイスすると、上手くいかなかったときにママのせいにしてしまうということにもつながりかねないんです。
 
だから、できるだけ本人に決めてやってもらうことが大事ですね。」
 
 

ーーーありがとうございます。ママのせいにされたら辛いですね…本人が決めたことを尊重してあげるといいのですね!

 
 
◆ポイント解説
 
 
頑固な子ども達にどうにか言うことを聞かせようとしているあまり、子どもの意見を聞いてあげる時間をとる余裕がない場合ありませんでしたか?
 
 
自分の意思が強い分やり方を曲げてまでママの言うことを聞いてあげたのにうまくできなかったとなると、子どもの不満が更に高まってしまいそうですよね。
 
 
そこで親子の信頼関係をなくしてしまったら、後々、親に対して余計に反抗するようになってしまう事態になりかねません。
 
 
もしも、子どもの意見がお母さんと違ったとしても、まずは一旦「受け止めて」あげましょう。
 
 
「そう思うんだね」
「そうしたいんだね」
「じゃあ、やってごらん」
 
 
と伝えてみましょう。
 
 
 
 
子どもの意見に共感できなかった場合、「お母さんもそう思うよ!」と言う必要はありません。
 
 
「あなたはそう思うんだね。」で大丈夫です。
 
 
そうすれば、お母さんも心に嘘をつく必要はありませんし、子どもも一旦受け止めてもらえたことで前向きにチャレンジできるようになりますね!
 
 

3.子どもの脳を発達させるのは、非常識な読み聞かせ方!

 
 
頑固で意思の強いお子さんを伸ばすための方法として、渋沢さんは絵本の読み聞かせを勧めていらっしゃいます。
 
 
具体的な読み聞かせのコツを教えてもらおうと思います!
 
 

ーーー渋沢さんと言えば「読み聞かせ」ですけれども、読み聞かせのコツを教えてもらえますか?

 
 
「読み聞かせで1番私が伝えたい事は、ただ一方的に読むだけにしない!ということです。
 
よく読み聞かせというと大人が絵本を読んで、子どもは静かに聴いているというイメージが強いと思うんですが、ただ静かに聴いているってだけの読み聞かせだと、とてももったいない読み聞かせ方になってしまうのです。
 
絵本は最初から最後まで読まなくてもOKですよ!
 
 

ーーー静かに聞かなくてもいいんですか?!よく、幼稚園や学校での読み聞かせのときは静かに集中して聞かなければいけないと思って、我が子が途中で話出したりしてしまわないようにお家でも練習させなきゃ!と思っているお母さんもいると思うのですが。

 
 
「むしろ、1ページでも親子で楽しんで会話してしまうくらいの方が、お子さんにとって楽しい時間になって脳も働きますよ。
 
お家では、ママと一緒に絵本を読みたい!という気持ちになるからこそ、そこからどんどん子どもの世界が広がっていきます。」
 
 

ーーー我慢して静かにして聞いているよりも、子ども自身が楽しんで絵本を読むという活動が子どもの脳を働くのですね!他にも読み聞かせのポイントはありますか?

 
 
「はい。もう一つ、読み聞かせの常識として、『絵本を読んだ後に、感想や意見は聞かない方が良い』ということを聞いたことがあるかもしれません。
 
ですが、これもちょっともったいない読み方で、絵本を読み終わった後に、
 
『お話の最後ってどうなった?』
『どんな人が出てきた?』
 
等、親子で絵本のストーリーについての会話をどんどんしていってもいいと私は思います。」
 
 

ーーーそうなんですね!この、読んだ後は感想や意見を聞かない方がいいっていうのは、一体どういう根拠でそう言われてるんでしょうか?

 
 
「読み聞かせを主にしている、保育士さんの間で常識として知られていることなんです。
 
やっぱりお話の世界観を大事にしようとか、あまり無理矢理聞き出すと子どもの自由な発想力を大人の思う方向に持っていってしまうとか、そういう意見もあるんですよね。」
 
 

ーーーなるほど。「これってどう思う?」と聞くこと自体が、子どもの考えを誘導してるという考えがあるんですね。

 
 
「そうですね。自由にこの世界を大事にしてあげようって言う主張だと思うのですけど。」
 
 

ーーーこれは読み聞かせのプロだから知っていることかもしれないですよね。私は初めて聞きました。勉強になりました。ありがとうございます!

 
 
◆ポイント解説
 
 
忙しいお母さんでも、夜寝る前は読み聞かせを継続していますよという方は、すごく多いのではないでしょうか?
 
 
子どもが眠る前、1日の締めくくりの時間にお母さんと子どもで一緒に何かをするということが親子のコミュニケーションにとって、とても良い時間だと思います!
 
 
 
 
もちろん、寝る前ではなく違う時間の読み聞かせでもOKです!大事なのは絵本を読みながらコミュニケーションが取れる時間があるということ。
 
 
その時間を子どもの脳の発達に効果的に使えるというのは時間の面でもメリットになりますし、今の習慣を変えなくても良いと言う意味でもお母さんにとってはすごくプラスになるのではないかなと思います。
 
 
私も、子ども達が小さかった頃、読み聞かせをやっていましたが、寝る間際に長い本を読んでと言われてイライラしたり、読み聞かせをしなきゃならないから寝る支度に焦ってしまったりと本末転倒だったなと反省する点が多々あります…
 
 
けれども、渋沢さんのお話を聞いて、
 
 
一緒にお話しながら読んでもいい!
1ページでも構わない!
 
 
ということが目から鱗が落ちた感覚でした。
 
 
大切なことは、絵本を読ませることではなく、親子で一緒に絵本を見て、読んで、感じたことをアウトプットすること。
 
 
そして、子どもが伝えたことをお母さんが受け止めてくれたら、ものすごく心満たされて1日を終えることができます。
 
 
その安心した心の状態があってこそ、子どもが感じたことを伝えたり、読んでみて想像したことを言葉にしたりすることができるでしょう。理解力や言語能力、伝達能力がアップしますね。
 
 
子どもの心と脳を働かせる力の土台が築かれてこそ、頑固な子どもが本来の強い意思を発揮して色々なことにチャレンジしていける子どもに成長していけるのだなと感じました。
 
 
みなさんは、いかがでしたか?
 
 
親の言うことを全然聞いてくれない!となげくような頑固な子どもが素直に動き出せるように、いつもの子育てをちょっとだけ変えてみませんか?
 
 
子どもの意見を聴いてあげる。
子どもの発想や考えを引き出してあげる。
 
 
この2つの視点を取り入れることで、子ども達はものすごく頼もしい大人に成長していきますよ!子どもを変えるよりも先に、私たち大人が子ども達への対応を変えていきましょう!
 
 
頑固な子どもが将来のリーダーになるための親子時間がわかります!
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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