発達障害・グレーゾーンの我が子に登校しぶりが出ると、お母さんは焦り、不安、イライラが出てきませんか?いつも笑顔でいたいけど、イライラスイッチが入ってしまったときに叱らずに登校に導く方法をお伝えします! |
【目次】
1 発達障害・グレーゾーンの子ども登校しぶりにイライラ全開!
7月に入り、夏休みまで1ヶ月を切っている地域がほとんどかと思います。1学期修了までの目処がついて、登校しぶりが少し落ち着いているお子さんもいるかもしれませんね。
一方、依然、行きしぶりが続いているご家庭もあるでしょう。
発達障害・グレーゾーンの不登校・登校しぶりがあるお子さんは、学校でいろいろな苦労があります。集団行動しかり、人間関係しかり、勉強しかり。学校が怖い場所になっています。
朝は、登校がすぐそこに迫っているので、どうしても不安が強くなりやすいですよね。
行きしぶりがあるけど、行けるかもしれないという状況においては、お母さんの「笑顔」が何よりの特効薬です。今日は行けそう!?怖がりな発達障害の小学生の不登校を予防しよう!~行けるかどうかの瀬戸際を見極めて、登校に導く方法~
しかーし!
登校しぶりをする子どもを前にすると、お母さんに焦り、不安、イライラが湧いてしまうことはありませんか?
いつも笑顔でいたいけど、イライラが顔に出てしまう日がありませんか?
・他の子は普通に学校に行ってるのにどうしてうちの子は・・・
・さっきまで行くって言ってたのに、急に・・・
・仕事に行かないといけないのに・・・
朝は忙しいですよね。お母さんにも余裕がありません。
笑顔になれない、怖い顔スイッチが入ってしまった!そんなときにしていただきたい対策があります。
2 負のループにはまって不登校!?予防には「〇〇ない」対策が有効!
それは、怖い顔を子どもに「見せない」という対策です!
え?そんなこと?と思われたかもしれませんね。
でもこれはとても重要なことです!
なぜなら感情は互いに伝染するからです。
お母さんのイライラや焦りの感情が顔に出ているとき、それを見た発達障害・グレーゾーン不登校傾向のお子さんは、さらに負の感情に巻き込まれていきます。
お子さんの登校しぶりにお母さんが巻き込まれて怖い顔になったように、お母さんの怖い顔にお子さんが巻き込まれてしまうのです。
特に視覚優位のお子さんや敏感で怖がりタイプのお子さんは、たとえお母さんが言葉で叱っていなくても、顔の表情からイライラを敏感に察知し、叱られている気分になります。
学校に行く行かないかで葛藤している発達障害の子どもに、お母さんのイライラが伝わると、子どもの心の負担は倍増してしまいます。
ひどいときにはそれがパニックにつながり、さらにお母さんをイライラさせてしまうという負のループに陥ってしまいます。
そうなると、学校どころではありませんよね。お子さんは自信をなくし、不登校傾向を強めてしまうことも・・・。
お子さんは、登校するかどうかギリギリのところで十分頑張っています。だからそれ以上の負荷をかけることは避けたいのです。
3 イライラの朝を乗り切って登校に導こう
どうしても怖い顔になってしまったときは、
・何気なく背中を向ける
・すーっと別室に消える
などによって、怖い顔を「見せない」ようにします。
そして、自分の気持ちを落ち着かせましょう。怒りのピークは6秒と言われていますから、ほんの少しの時間で大丈夫です。
背中を向けるときや別室に消えるときも、イライラが伝わらないように、あくまでも“何気なく”することが大切ですよ!
少し落ち着いたら、また、優しい声かけや笑顔が出てきます。
もちろん、いつも「笑顔」でいられるならそれに越したことはないです。それが何よりの特効薬です。
でも、それができないイライラの朝は「見せない」対策で乗り切りましょうね!
執筆者:水原沙和子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)