子どもの成長を科学の視点からサポートできる子育て方法を取り入れてみませんか?

 

 自分ではどうしようもない特性をもつ子どもの困り感を何とかいしたい!というママも多いのではないでしょうか?今回は、私がどんな幼少期を過ごし、子どもの成長を科学の視点からサポートしたいと思うようになった理由についてご紹介します。

【目次】

1.病弱な子ども時代を過ごし感じたコト
2.私のことをわかってくれる先生との出会い
3.子どもの成長を科学でサポートしたい!

 

1.病弱な子ども時代を過ごし感じたコト

 
 
みなさんはどんな子ども時代を過ごしましたか?
 
 
私はこう見えて、とっても病弱な子ども時代を過ごしました。
 
 
島根県隠岐の島で生まれ育ちましたが、1歳から重度の喘息で小学校入学までに4回の長期入院をしました。
 
 
私の場合、咳が出るのではなく気管支がギリギリまで収縮し、全身が低酸素になります。
 
 
空気が気道を通る音がヒューヒュー鳴りながら、息をすることだけに全ての体力を奪われ、1ミリも動くことができないほどの苦しさに耐える発作でした。
 
 
小学校のときは3学期になると「出席日数がギリギリです。遅刻でも欠席でもいいので発作が治まったら学校に来てください。」と、小学校を留年しそうな私を心配した担任から電話があるほどでした。
 
 
もちろん、私には発作をコントロールする力はありません。
 
 
発作は決まって朝方に起きるので保育園の頃から、毎晩寝るときの願い事は「明日の朝は発作が起きませんように」でした。
 
 
それでも発作は起きます。
 
 
嫌だったのは周りの「またか」という目。
 
 
 
 
そして、医療過疎のせいもあって「体が弱い=精神が弱い」という捉えられ方をしたので、 「吉野さんはもっと精神力をつけないとね!」と学校の先生に言われていました。
 
 
「休まないこと」が日本の美徳ですから、休んだ翌日に学校に行くと周りが冷ややかな目をしているように感じたものです。
 
 
「吉野さん、今日は来たんだね」という先生の何気ない言葉が、(いっつも休んでるのにね) と聞こえるほどいつも罪悪感がありました。
 
 
けれども、小学校1年生や2年生でどんなに罪悪感が募っても、発作が起きないように祈って寝ても、喘息はおさまってはくれません。
 
 
自分ではどうにもしがたいジレンマを抱えていたように記憶しています。
 
 

 
 

2.私のことをわかってくれる先生との出会い

 
 
そんなとき、両親に連れていかれた民間療法の先生のところで私は驚きの経験をしました。
 
 
その先生は開口1番、「喘息って苦しいよね〜。息が止まるかと思って怖いよね〜」と言ったのです。
 
 
 
 
「先生」という立場の人にそんな風に言ってもらったことはなかったので、わかってくれる人がいるんだ!と新鮮な驚きと嬉しさがありました。 子どもの頃に浴びた言葉は簡単には消えません。
 
 
自分ではどうしようもない特性に自分でも戸惑いながら、理解してもらえず「もっと頑張れ」と言われても、どうしようもない感覚。
 
 
「言葉一つで気持ちが強くもなるし、弱くもなるんだな〜」と感じていました。
 
 
こんな幼少期を過ごした私は、私なりの使命感に目覚めて学校の先生になろうと決意しました。
 
 

 
 

3.子どもの成長を科学でサポートしたい!

 
 
そんな大学生活の中で発達障害を知りました。
 
 
自分ではどうしようもないのに
 
・本気でやっている?
・ちゃんとやりなさい
・なんでやらないの!
・何度同じことを言わせるの!
 
と言われてしまう子どもたちのジレンマ。
 
 
私は「あ、この感覚知ってる!」と感じました。
 
 
自身の幼少期のジレンマと重なって、シンパシーを感じたのかもしれません。
 
 
だから私は、発達障害の仕事をしようと決めました。
 
 
 
 
特別支援の教員免許を取り、臨床発達心理士になって、それでは飽き足らずに脳科学の博士号まで取ってやりたかったのは、子どもの成長を科学でサポートしたいという思いがあったからです。
 
 
脳で起こっている困りごとは脳を知ることでしか解決できない!と私には確信がありました。
 
 
喘息は根性で治せるとか精神力がないからだとか、非科学的なことを言われて、ちょっぴり傷ついたり罪悪感を感じたり自信を失いかけていました。
 
 
そんな子ども時代を過ごした私だから、育てにくい子を育てておられるお母さん、お父さんのお役に立ちたい!いや、私だからお役に立てる!そう思っています。
 
 
「子どもの困り感を何とかしたい!科学の視点を入れて子どもをサポートしたい!」
 
 
という決意のある方は、ぜひ発達科学コミュニケーションという選択肢を子育てに入れてみてください。
 
 
きっと新しい発見があり、今までとは違った子育てができますよ!
 
 
 
 
 
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執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
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