上の子にイライラは卒業!!発達障害のお子さんとのコミュニケーションを変えて「子どもが可愛い!」になるたった3つのコミュニケーションのコツ

『上の子可愛くない症候群』という言葉を知っていますか?きょうだいに発達障害の子どもがいるお母さんは、特にイライラしてしまいますよね。実際の経験者が『かわいい』と思えるようになった方法をお話ししていきます!
 

【目次】

 
 

1.「上の子可愛くない症候群」は、どうしてなってしまうのか?

 
 
「前は、あんなに可愛かったのに!」
「何をしてもイライラする!」
「触られるのもいや!」
 
 
「上の子可愛くない症候群」とは、二人目を出産したあとに、上の子に対してイライラして「可愛くない」と思うようになる状態です。
 
 
ある子育て雑誌が実施した「上の子がかわいくない」と思ったことがあるか、というアンケート結果によると、約80%が「可愛くないと思う、または思った」という結果になったほど、経験しているお母さんは多いのです。
 
 
これは、2歳以上の年齢差があるきょうだいで起こりやすいとされています。
 
 
原因としては、
 
①上の子に自我が芽生えて、言葉もしっかりしてきて反抗するようになる
 
②イヤイヤ期の2、3歳児で、何かにつけて反抗してわがままを言うようになる
 
③母親を下の子に取られたという寂しさから、それまで以上にわがままを言う
 
④口ごたえもなく、全てが小さく可愛いく思える下の子と比べてしまう
 
⑤産後のホルモンバランスによるもの
 
などが挙げられます。
 
 
 
 
子育てに対して一生懸命なお母さんほど、「こんなふうに思ってしまうのは自分の愛情不足のせい」「自分の子どもを可愛いと思えないなんて…母親失格だ」と自分を責めてしまうのです。
 
 
内容もなかなか公にしづらいものなので、周囲にも(もしかしたら旦那さんにも)相談できず、1人で悩んでしまい、余計に辛い思いをしているお母さんがいるのが現状です。
 
 
さらに、上の子が発達障害で気持ちのコントロールが難しいと、自分の気持ちを上手く伝えることが苦手になってきます。
 
 
その不満を「癇癪」「ぐずり」で主張してくるようになると、お母さんのイライラはさらに加速していく…という負のスパイラルに陥りやすくなります。
 
 
この時の対処法として、こんな状態は「今のうちだけ」だから、時間が過ぎるのを待てばいい、という意見もあります。
しかし、このままのコミュニケーションを続けていくのは、実は『要注意』なのです。
 
 

2 発達障害の子どもが「可愛くない」が「可愛い」に変わるために必要なのはコミュニケーション!

 
 
なぜ、一過性にも関わらず、このままのコミュニケーションを続けていてはいけないのでしょうか?
 
 
幼児期の子どもにとって、お母さんとは特別な存在です(厳密に言えば、大人になるまでずっとですが)。
 
 
子どもとお母さんは心の絆のようなもので結ばれており、お母さんは子どもにとっての「安全基地」です。
 
 
基地がしっかりとしている子どもは、安心して外の世界へと興味を持って冒険に行けるのです。
 
 
お母さんとのコミュニケーションがうまくいかず、お母さんから「無視された」「否定的な言葉を言われた」子どもは、その経験が「嫌な記憶」として脳に残ります。 自分から行動することに自信をなくしていってしまいます。
 
 
そして、子どもがこの経験を続けていくと、だんだんと気持ちが塞ぎ込んでいったり、「癇癪」「ぐずり」になって現れたり、不登校になっていくこともあるのです。
 
 
つまり、お子さんとのコミュニケーションの取り方を、ここで1度しっかりと立て直してみることが必要です。
 
 
「可愛くない」と思っている認知を「可愛い」と思うように変える!というのは、とても難しいことです。
ですが、お母さんが行動することで、このコミュニケーションを変えていくことはできます。
 
 
 
 

3 実は、私「上の子可愛くない症候群」でした!

 
 
実は私も、「上の子可愛くない症候群」を経験した一人です。
 
 
長女が2歳半の時に、弟が生まれました。
 
 
それまで「可愛い」と思っていた長女に対して、些細なことでもイライラし、触られるのも嫌で、抱っこをするのも極力避けていました。
 
 
子どもの寝顔を見ながら「ごめんね」「明日は優しくするからね」と泣きながら謝ることもありました。
「母親失格だ・・・」と、自分を責めることも。
 
 
そんな時に発達科学コミュニケーションに出会い、分かりやすくて取り組みやすいコミュニケーションの方法を知りました。
 
 
学んだ通りにやってみると、子どもがどんどん素直になって、私自身もイライラすることが減りました。
 
 
子どもの良いところに目が向くようになったのです。正確に言えば、子どものできているところを探すようになったのです。
 
 
そこで、私が「上の子可愛くない症候群」を乗り越えるときに有効だった方法を、厳選してお伝えします!
 
 
 
 

4 今日からやってほしい子どもへのコミュニケーションテクニックBest3!

 
 

◆①子どもがやっていることを言葉にしてあげる

 
とにかく、子どもがしていること・できていることを言葉にしていく方法です。
「起きたんだね」「座ってご飯食べてるね」「ドラえもん見てるんだ」など。
 
 
大人としては、見たままを言葉にしているだけですが、子どもとしては「褒められた」「お母さんが僕を気にしている」というように、認められたように感じます。
 
 

◆②スキンシップ

 
できる方は、1日1回でもお子さんをぎゅっと抱きしめてあげてください。
その時に「大好き」「〇〇は良い子だね」と一言プラスしてあげると、効果は倍増です。
 
 
お子さんを可愛いと思えないでいるお母さんの中には『触れません』『ゾクッとする』という方もいますので、その時は、「頭をポンポンとする」「物を手渡ししてあげる」などでもOKです。
 
 

◆③少し離れて見守る

 
子どもが、「癇癪」や「ぐずり」で主張してきたとき、お母さんが一緒にイライラしないためには、お子さんのことはスルー(見て見ぬふり)しましょう。
 
 
「無視する」というと冷たい態度のように感じますが、自分で気持ちを切り替えられるようになるのを応援する、という温かい目での見守りです。
 
 
何か、他のことを考えたり、他の作業をしたりします。
家事をしたり、好きな本を読んだり、キッチンで高級チョコを1つ食べてみる、でも良いかもしれません。
 
 
本人の気持ちが収まるのを待ってあげて、落ち着いたら、自分で気持ちを切り替えられたことを褒めてあげてください。
 
 
子どもを「可愛くない」と思ってしまうのは、お母さんのせいではありません!
お子さんとのコミュニケーションが、ちょっとだけ上手くいっていないからなのです。
 
 
子どもとのコミュニケーションを見直して、ぜひ「可愛い」子育てを楽しんでくださいね!
 
 
 
 
執筆者:倉田みわこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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