思わず、聞いてるの?と言いたくなるような子どもの反応、ありませんか?発達障害の幼児にも試してほしい、聞く力アップのママ対応とは一体どんなの?幼児の年齢に関わらず、効果を発揮してくれる方法です。 |
【目次】
1.聞いてるの?と言いたくなる子どもの反応
寒い日が続いていますね。
こんな寒い毎日では、お家でいることも多くなります。
必然的に、家でテレビや携帯を見たり、ゲームをしたりする時間も多くなってしまうのではないでしょうか。
そんなとき、お子さんに、何か話しかけても上の空…ということはありませんか?
我が家はまさしくそうでした。
テレビやゲームが大好きな娘は、テレビやゲームをしているときは全集中!
ほかの情報は一切入らないほど、夢中になります。
あまりの集中ぶりに呆れる反面、何度いっても耳に届かず、私自身がイライラすることがありました。
きっとこの状態、わかるわかる!と言ってくださるママも多いのではないでしょうか。
この集中、勉強に使ってくれたらいいのに…なんて思いますよね(笑)
また、テレビやゲーム中でなくとも、なかなか返事がない、あるいは返事が遅いということもないでしょうか。
こちらとしては、話しかけたらすぐに答えてほしいし、パッと行動にうつしてほしいのに…。
どうしてこちらの話を聞いてくれないのでしょうか?
2.20%ほどしか届いていない!?悲しい現実
話しかけても返事がない、答えが遅い、ぱっと動かない…あるあるですよね。
しかし、ここで、「聞いてるの?」「まだ動いてないの?」なんて矢継ぎ早に言うのはNGです。
そもそも、なぜ子どもは、話しかけても、パッと答えることができないことが多いのでしょうか?
まず、言葉は話しかけられると、脳の聴覚エリアにとどけられます。
しかし、この言葉、100%届けられるわけではないのです。
『男の子は「脳の聞く力」を育てなさい』の著者、加藤俊徳さんによれば、子どもであれば、ほかのことに興味が向いている状態だと、なんと20%!ほどしか届かないのだそう。
さらに、その言葉を本当に理解するには、脳の理解系と記憶系の場所にも届く必要があります。
が、これらのエリアに情報が届くのは、ナントそのまた半分ほど…。
この二つのエリアにも情報がとどくことで、ようやく聞けた=内容がわかった、覚えた!ということになるのですが、子どもの脳にとって、話を聞く、ということは、本当に難しいことなのですね。
テレビやゲームなどに集中しているときは、ほとんど情報が届いていない、といっても過言ではないかもしれません。
なぜ?と言いたくなるかもしれませんが、それだけ、子どもの脳は未熟なのです。
大人になるにつれ、耳から入った情報をきちんと脳で処理できるようになります。が、子どものうちは、まだまだ難しいことなんですね。
この事実を知ると、「うちの子、全然聞いてない!」「返事もしない!」こんな困った行動も、
なるほど仕方ないのかな、と思いませんか?
では、脳の仕組みがわかったところで、一体どうすればいいのでしょう。
3.発達障害の幼児に試してほしい!年齢関係なしの、ママの声を届ける方法
それは『聞く環境を作る』ということです。具体的には、
・テレビなどを一度止めて、刺激となるものを消す
・顔を見て話す
ということです。ほかのことに興味が向いていると、20%ほどしか聞くことができないのであれば、一旦、その集中を途切れさせればいいのです。
我が家では、何か話しかけるとき、声をかけてリモコンで一時停止!
すると、はっと我に返ります。そこではじめて、「今から話すよ。」と話をするようにしました。
今までは、なかなか耳に届かない、返事が遅いということにイライラすることがありましたが、これをすることで怒ることが本当に少なくなったなと思います。
また、顔を見るというのは、忙しい毎日の中ではなかなか難しいことかもしれません。
が、人間は、相手の顔を見ることで理解力が高まるという脳をもっていますので、ここぞというときは、必ず顔を見て話してくださいね。
簡単なことですが、子どもが聞くことのできる環境を作ってあげる!ママもきっと楽になるのでぜひ試してみてください。