先生の話が聞けない!発達障害・ADHD小学生の「聞く力」をお家で楽しく育てるキュンな方法

 

授業中に先生の話が聞けない発達障害・ADHDのお子さんに困っていませんか?授業を聞けないのは「聞く力」の弱さが関係します。お家で簡単にできる「聞く力」を楽しく育てる意外な方法を音楽療法士の立場からお伝えします!
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンADHDの小学生が授業を聞けない理由

 
 
発達障害・グレーゾーンADHDのお子さんで授業中に先生の話が聞けなくて、集中できずによそ見したり、違うことをしてしてしまい、先生から注意されてしまうことはないでしょうか。
 
 
「授業中は先生の話を聞いて欲しい!」というのが親心ですよね。
 
 
とはいえ、お子さんが授業中に先生の話が聞けなくて、よそ見をしたり違うことをしてしまうには、理由があります。
 
 

 
 
先生の話を聞き続けることができずに、退屈してしまい、脳が働かなくなっているのです。
 
 
プリントなどを見て解く問題は集中できるのに、先生の話を聞く時間になると集中できずに途端にキョロキョロとよそ見をしてしまうなんてことも発達障害・ADHDのお子さんには多くあります
 
 
これは「見る力」が強い一方で、「聞く力」が弱いためです。
 
 
聞くことが苦手なため、授業で聞かなければならない時間が長くなると、得意な見る力で刺激を入れようとし授業中よそ見ばかりしたり、他のことをし始めてしまうのです。
 
 
また小学校の宿題はプリントやドリルなどほとんど見る力を使うものばかりです。
 
 
授業では耳で聞く力を求められますが、「聞く力」を宿題で育てる機会は少ないです。
 
 
ですので、授業中に話を聞けないとお母さんが心配されている発達障害・ADHDのお子さんには、家で「聞く力」を育てる意識がカギとなります!
 
 
お家でも楽しみながらお子さんの「聞く力」を伸ばすことができるのです。その方法をお伝えしますね。
 
 
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2.音楽で聞く力を伸ばす!

 
 
私は児童発達支援事業所で、音楽療法士と臨床心理士として支援をしていました。
 
 
「聞く力をしっかりと伸ばそう」という支援計画のもと音楽療法を受けるお子さんもたくさんいました。
 
 
子どもがあまり興味を持てない話を一生懸命聞かせるよりも、音楽で楽しく聞く力を育てる方が効果的なのです。
 
 

 
 
聞く力は訓練するとしないとでは差が出てきます。
 
 
半年も訓練すると聞く力が育ってきます。
 
 
聞く力が育つと何度も説明されなくてもわかるようになるので、子どもたちのできることがどんどん増えていきました。
 
 
聞く力が育つと、小学校で子どもたちがイキイキと授業を受けることにつながってゆくのです。
 
 
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3.「ポケットからきゅんです!」で聞く力を楽しく育てる

 
 
小学生にも流行した曲「ポケットからきゅんです!」は、聞く力を育てる練習をするのにとてもいい曲です。(作詞・作曲 ひらめ 「ポケットからきゅんです!」より 引用)
 
 
聞くだけでも楽しいのでお子さんも聞こうとします。
 
 
早速その方法をお教えしますね。
 
 

◆初級編

 
 
「ポケットからきゅんです!」の音楽を用意します。
 
 
そして音楽を流し、「きゅん」というワードが出てきたら、手でハートマークを作ります。
 
 

 
 
忙しい場面もありますがしっかり「シュン」や「ぎゅっ」などに引っ張られずに「きゅん」を落とさず聞けているか確認してください。
 
 

◆中級編

 
 
次はじっとしたままこの音楽を聞き「きゅん」が何回出てきたか子どもに数えてもらいます。
 
 
この時、書いたり指で数えたりしないでください。
 
 
あくまでも耳だけが頼りです。
 
 
きゅんが次々出てくるサビもしっかり数えられているか?
 
 
また、なかなか「キュン」が出てこないところは、それまでの数を覚えておけるかをポイントに見てくださいね。
 
 

◆上級編

 
 
中級編もできるようになったら、「きゅん」と「きゅんです」を分けて数えてみましょう。
 
 
脳は「きゅん」と聞こえた瞬間に判断しようとしますが、しっかり語尾まで聞き取る練習です。
 
 

◆答え合わせと番外編〜聞くだけでは難しい時〜

 
 
答え合わせは歌詞を見せながらもう一度聞かせ、数があっていたか確認してください。
 
 
また聞くだけではどうしても難しい!という場合は大きな歌詞(A4〜A3)を用意して、最初から歌詞を見せながら子どもに聞かせます。
 
 
「きゅん」というワードが出てきたら、丸をつけさせます。
 
 
1回で全部の「きゅん」に丸をつけられるでしょうか。
 
 
ここで気をつけて欲しいのは、目で見て丸をつけるのではなくあくまでも聞きながら丸をつけることです。
 
 
このように「聞く力」は意識して楽しく育てることができます。
 
 
宿題の前などにぜひ取り入れてみてください。
 
 
少しずつでも半年積み重ねていくことで、授業中の先生の話も聞けるようになり、よそ見が減っていきますよ。
 
 
この曲をマスターしたり合わない場合はお子さんの好きな曲で、オリジナルの問題を作ってみてくださいね。
 
 
 また、発達凸凹の子どもが集中力を身につけるお家でできる対処法もお読みくださいね!
 
 
 
 
授業が聞けない発達障害・グレーゾーンADHDのお子さんの「聞く力」をぐんぐん伸ばす楽しい方法をお伝えしています!
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執筆者:今川ホルン
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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