そもそも人はなぜイライラするのでしょうか?
それはずばり! 自分の期待とのズレ(ギャップ)なのです。 親は子どもに期待をしています。
赤ちゃんの時は
・生まれてきてくれただけでありがとう
・ただ健康で元気に育ってほしい
そんな風に願っていたのではないでしょうか?
ところが、子どもの成長とともに親の期待が少しずつ変化していきます。
・自分でできることが増えてほしい
そして、子どもが自分でできることが増えてくると、
・できることは自分でやってほしい
・できるなら毎回…
・もっと早く…
・間違えずに…
・他の子と同じように…
など、
知らず知らずにどんどん子どもへの期待のハードルを上げていくのです。
そして、できることが当たり前になると注目しなくなるのです。
子どもにしてみれば、少しできただけで笑顔で「すごいね!」と言ってくれていたママが、だんだんと注目してくれなくなるわけです。
何も言ってくれない、気づいてもくれない状態になることが増えます。
たまに、気づいて何か言われるとしても、
「まだできてないの?」
「服後ろ前だよ。また、間違えたの?」
などの否定や指摘が増えるのです。
自分だったらどうでしょう…?
認めてもらえず、否定ばかりの状況が多くなるのです。やる気がでなくなって当然ですね。
それでも、なんとか自分でがんばれる子もいるでしょう。
しかし、発達障害グレーゾーンの子にとっては普段から注意を受けることが多いので、がんばるパワーも出せないのです。面倒で嫌だという気持ちに打ち勝てないのです。
4. ママが気づくだけでコミュニケーションが変わり、子どもが動き出します
そこで、必要なことはハードルを下げた対応です。 何ができても、できなくてもできたという肯定です。
・朝起きたことに◎ 「自分で起きられたね。」「眠たいのに起きられたね。」
・朝食を食べたことに◎ 「朝ごはん食べられたね」 残していても食べたものにフォーカスします。
・声かけが必要でも歯磨きができたなら◎
手伝ってでも着替えたことに◎
時間はかかっても出かける準備を終えたことに◎ など見方を変えると全部認められることばかりです。
対象は幼児でも小学生でも中学生でもよいのです。
わたしたち親自身が子どもへの期待をだんだんと大きくし、期待通りでないことが自分をイライラさせていたことに気づくと、対応を変えることができます。
子どもの現状のハードルに合わせることが必要なのだとわかります。現状とはその時の状態です。
子どもは昨日できたからと言って、今日できるとは限りません。さっきまでやる気だった子が一瞬で気分が変わることもありますよね。
その変化に対して「どうして?さっきは○○って言ってたよね?」と疑問や怒りをぶつけるより、なぜ気持ちが変わったのかを考慮してあげることで対応も変えられます。
「何か気になることあるのかな?」などと気にかけてあげる方が親子ともに心が落ち着きますよね。
「どうしたらできそうかな?」 「一緒に手伝ってもいいかな?」 など子どもの心が変わりそうな低い低いハードルに切り替えてあげること。
それだったら簡単にできる‼と子どもが動き出す対応に設定することで子どもは動くスイッチが押せるのです。
小5になった息子は今でも時々、朝の支度中にスイッチが切れていることがあります。
私 「テレビ気になるよね。着替え終わるまで消した方がいい?」
息子 「消さなくても大丈夫。今すぐ着替えるから」と切り替え、動き出します。
「またテレビ見て着替えてないでしょ‼」と怒鳴っていたら、これから思春期を迎える息子はどうなるでしょうか?
親の期待というハードルを うまく跳べる時もあれば、失敗することもあります。
跳ぶことが嫌になることもあります。 跳べなくても、ただここにいてくれることだって肯定できるのです。
そんな当たり前に気づけると心が晴れ晴れしませんか。
ママの気持ちが晴れると、同じ言葉でも伝え方が変わります。 伝え方が変わると、子どもの反応も変わります。
一日も早くイライラと後悔の悪循環からスポッと抜け出し、親子のコミュニケーションが愛に包まれますように願っています。
子どもへのスモールステップのコミュニケーション術はこちら
執筆者:北野みわ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)