発達凸凹のある子の子育てをしていると注意や指示出しが多くなってしまいますよね。一方で子どもはなかなかいう事を聞かないという悪循環…それでは疲れてしまいますよね。 今回は指示出しを卒業できる簡単な子どもへの声かけをお伝えします。 |
【目次】
1. 子どもを褒めるとは?指示出しばかりのお母さんの悩み
子どもをほめて育てようって最近よくいわれていますよね。「ほめることで笑顔が増え、家の中も穏やかな雰囲気になるからいいですよ」と。
でもほめたって…
発達が気になる子どもの「ほめポイント」なんてない!
うちの子はダメだから…
ほめると調子にのるし、ほめるだけでは結局何もしないから!
そんな風に思っているお母さんもいるのではないでしょうか。
・片付けをしない
・宿題をすぐにしない
・ゲーム時間を守らない
・寝る時間が遅くなってきた
そんなお子さんの様子にイライラして…
片づけしなさい
宿題しなさい
きれいに字を書きなさい
ゲームを止めなさいと
お風呂にはいりなさい
寝なさい
宿題しなさい
きれいに字を書きなさい
ゲームを止めなさいと
お風呂にはいりなさい
寝なさい
と、ついつい指示出しばかりしていませんか?
指示を出せば出すほど、お子さんの様子はイライラモードになって親子ともに気持ちの良い会話ができる状況にはなくなってしまうと思います。
では、どうしてついつい指示を出してしまうのでしょうか。
私が言わないと「子どもはやらない」と不安になってしまっているからです。
特に発達に凸凹を抱えている子どもを育てているとなおさら、子どものことが心配になります。
「自分でできるようになってほしい」という願いが、強い指示出しへと逆効果になってしまっているのです。
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2.「できない」のではなく、行動するスピードの違い!
子どものためにと思っての声かけが、親子関係を悪くする声かけになってしまっては意味がないですよね。
例えば宿題。学校から帰宅しておやつを食べて、ちょっとゲームして、さあやろうと思っていた帰宅後40分。
「いい加減にやったら?」とお母さんに言われ、せっかくやろうとしていた気持ちがいっきにダウンしてムカつく!
人のせい(お母さんのせい)にしている場合ではないのに、言われたことで気持ちがダウン!そしてダラダラグデグデモード…
この状態って高学年に上がれば上がるほど、よくあることではないでしょうか。
例え発達障害の子どもだとしても、自分がやらないといけないことは結構理解しています。ただ、お母さんが望むスピードでは取りかからず、やらないだけなのです。。
お母さんからしたら「帰宅して40分もたっている」と感じることも、子どもからしたら「まだ40分」と感じているかもしれません。
やることやってから遊ぶとお母さんが思っていても、子どもは帰宅したばかりなんだから好きなことをしてから宿題をしたいと思っているかもしれません。
特に発達凸凹のあるお子さんは、もともと持っている脳の特性や発達の遅れによってエンジンがかかりにくいと言われています。
行動や気持ちの切り替え、物事への取り掛かかりが遅いのも、自分の苦手とすることに使うエネルギーが沢山必要になります。
ですから、お母さんが望むようなスピードで行動することは難しいのです。
お母さんがいろいろ言わなくても、自分から動くようになって自立してくれたらどうですか?
想像してみてください。
手がどんどんとかからなくなっていくので、お母さんの自分時間が増えていきますよ。お母さんにとったら嬉しくもあり、もしかしたら寂しく感じることもあるかもしれませんね。
自分が言わないと不安という気持ちからのネガティブな指示出しから、子どもが自ら動くのが楽しみになるポジティブな声かけに変えて行きましょう。
ちょっとした工夫で子どもの発達をぐーんと伸ばす言葉をお伝えします。
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3. 親子の心に効果がある発達凸凹のある子どもへの声かけ
その言葉は「さしすせそ」です。
「さ」 = 「さすが」 「最高」 「才能あるね」 「さえてるね」
「し」 = 「知らなかった!」 「知ってるね!」 「しっかりしてるね」
「す」 = 「すごいね」 「すばらしい」 「すてき」
「せ」 = 「センスいいね」 「成功!」
「そ」 = 「そうなのね」 「そっか!」 「そうだね」 「そうそう!」などなど。
他にも、「スッと」 「ササっと」 「シュッと」 「ソロリソロリ」など、いろいろな言葉を応用できそうですよね。
お子さんが宿題に取りかかっている姿を見たら、すかさず「おっ宿題スルッとスタートだね!」と実況中継。
集中していたら、「集中力がシャキと入っていてさすがだね!」とか。面白い音を入れると子どもも喜びますしワクワクしますよね。
子どもが自主的に行動しているところを見かけたら、声かけ対応チャンス到来!おだてる必要は全くナシ。
ママは見ているよという、ちょっとした言葉がけで大丈夫。
これを続けると何が起こるかというと…お母さんがいろいろ言わなくても、自分から動くようになって自立していきます!
お子さんのできていないさまざまなこと。それは子どもが気にしているのではなくて、お母さんが気にしている場合もあると思います。
自分が思い描いている子育てのように子どもが動かないのは当然です。
もっと子育てを楽しむためにも自分のハードルを下げてみましょう。自分のハードルを下げることで子どもへのハードルも自然と下がっていきますよ。
何気なく使っているお子さんへの言葉はお母さんの心にも同じように耳から入り響いています。
ですから、お子さんへのポジティブな言葉はお母さんの気持ちも明るく前向きにしてくれているのです。
「さしすせそ」の声かけで、親子一緒に心地いい成長をしていけたら毎日が楽しくなりそうですよね。ぜひ今日からサラリと取り入れてみてください。
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執筆者:吉田エイミー
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、心理カウンセラー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー、心理カウンセラー)