マイペースで動かない発達障害の子どもへのご褒美作戦がうまくいかず、困っているお母さんはいませんか?やり方が合っていないだけかもしれません。行動を習慣化することができる!我が家でうまくいった子どもへのご褒美大作戦をご紹介します!
【目次】
1.大好きなこと以外は無関心!な発達障害の子どもたち
2.あの手この手でご褒美作戦をしたけれど…
3.子どもが大変身!行動が習慣化するほど夢中になったご褒美大作戦
◆作戦その①大好きなゲームを利用
◆作戦その②ゲームを超える?ご褒美
1.大好きなこと以外は無関心!な発達障害の子どもたち
私は、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)の小2の娘が、 いつまでたってもお着替えをし始めてくれないことに悩んでいました。
不登校中の娘は、外出も来客もない場合は1日中パジャマで過ごすことなんて珍しくありません。
私は、あの手この手でご褒美作戦を今までに何度も実践してきました。
お着替えできるように、その都度子どもが好きなお菓子のご褒美を与えて支度をさせることもありました。「ご褒美作戦」が良いということを知っていたからです。
しかし、 お着替えが習慣で身に付くことはありませんでした。
それどころか、「お着替えできたらチョコ1粒あげるよ♪」なんていう可愛いご褒美では乗ってきてくれない状態に陥っていったのです。
いつの間にかわたしの立場と娘の立場は逆転。
娘は「着替えてあげてもいいよ~」という状態です。
私も、外に出る機会が減っていると、ついついゴミ出し寸前になって慌てて洋服へ着替えることがあります。
お着替えを後回しにする娘の気持ちが解らないことはないんです。
けれど、大人の場合は、時計を見ながら 「そろそろ着替えなきゃ!!」 と、時間を逆算をして間に合わせることができると思います。
しかし、発達障害・ASDの マイペースな特性を持つ娘は違いました。
大好きなゲームに夢中で予定していた時間が過ぎようが、お着替えのことなんて一切気にもしてくれません。
不登校中の娘にとってはパジャマで1日過ごすことは何の不都合もないのです。
仕方なく、 ゲームに夢中になっている娘を人形のようにどうにか頭や袖を通してあげながら服を着せることもありました。
発達障害の我が子はゲームに夢中になってなかなかやるべき行動をやってくれない…。
そもそもゲーム自体をたくさんさせて良いものなのかというところから気になるのに、そのゲームに夢中になっているせいで、毎日やるべき簡単な行動までしてくれませんでした。
2.あの手この手でご褒美作戦をしたけれど…
「うちの子いつになったらお着替えし始めるんだろう。」
急がないといけない状況でも、 いつまでたってもお着替えをしてくれない発達障害の子どもに疲弊しているお母さんはいませんか?
時間も気にせず、そのままダラダラと過ごしてしまうと学校や約束の時間にまで影響してしまい大変ですよね。 しかし、大好きなゲームには夢中…
そんなに夢中になれるものがあるなら、やるべきこともやってくれよ…と思ってしまうのも当たり前です。
日々やるべきことはたくさんあるのに、朝のお着替えからつまずいている状況。
まずお着替えしてくれないと1日が始まらないのに…。
毎朝同じことの繰り返し…。
もう勘弁してほしい…。
実は、 お着替えをスムーズにできないのには理由があります。
◆やる気がない
それは単純に、「お着替えしたい!」というやる気がないからです。
何か行動しようとするとエネルギーが必要になりますから、やる気がないとなかなか動けません。
では、そのやる気はどこからくるのかというと…ズバリ、ご褒美です!
大人でも、お給料がもらえるから頑張って働くことができますよね?子どもも同じです。
なぜ、ご褒美でやる気が起きるのかというと脳が喜ぶからです。
つまり、 ご褒美で 脳が喜ぶことで やる気や行動力がアップするのです!
◆ご褒美が合っていない
とはいえ実際にご褒美作戦はしたけれど、物を与え続けないと動いてくれない。
ご褒美でなんとか動いてくれても、全く習慣化されない。
そこを悩んでいるんだというお母さんも多いのではないでしょうか?
良いとわかって実行した「ご褒美作戦」で苦戦していた私ですから、その気持ちがよくわかります。
子どもが好きそうなお菓子などをご褒美にしてもうまくいかなかったので、子どもが大好きなものを利用してみたところ…なんと、うまくいったんです!!
ついに行動が習慣化されるようになりました!どうやって、発達障害でマイペースな娘がこのように急激に変身できたのか。
そのやり方を次に紹介していきますね!
3.子どもが大変身!行動が習慣化するほど夢中になったご褒美大作戦
我が家はこうやって、発達障害の子どもの行動の習慣化を達成しました!
お着替えに無関心な娘が 起きた瞬間に喜んでお着替えをするようにまで大変身した、作戦は2つです。
◆作戦その①大好きなゲームを利用
ゲーム好きの娘がずっとずっと欲しかった人気のゲーム機器を利用することを思いつきました。
このゲーム機をきっかけに娘のお着替えの意欲が沸いてくれれば私にとっては大当たりだ!という思いで、試してみることにしました。
新しくゲーム機を増やすことに対してはかなり葛藤がありました。
なぜなら、さらにゲームに夢中になって、ますます行動しなくなってしまう可能性もあるからです。
ですが、私にとっては毎朝、娘のお着替えに費やす労力の方がずっとしんどかったのです。
私は、その人気のゲーム機器を奮発して購入しました!が、ソフトは購入していません。
中身は空っぽの状態です。
我が家では、〇〇ができたら何点!というふうに、 できたことをポイントとして計算し、そのポイントがお小遣いになるというルールを作っています。
そしてゲームのご褒美を自動販売機方式にしました。
ポイントをためればゲームソフトを手に入れることができるという仕組みです。
私は、ずっと娘が欲しがっていたゲーム機器を用意しただけなので、 そのゲームソフトは、 頑張って自分で購入しようという作戦です。
この自動販売機方式が娘のやる気を引き出すのにピッタリとはまりました。
娘はゲーム機器が届いた翌朝から人が変わったかのように大変身!
自分が本当に欲しいモノ、大好きなモノの為なら一瞬でお着替えなんて簡単にできちゃったのです!
子どもだからご褒美はお菓子だろう…ではなく、本人の好きなものをご褒美にしたことが良い結果となりました。
しかし、ここまでのご褒美作戦ではきっと今までと同じです。
大好きなゲームがこの先もずっとなければ、娘は行動できないことはお見通しです。
そこで、ポイント作戦の他に実践した最も大切なもう1つのご褒美を私は毎回プレゼントすることにしました。
ゲームだけでは、まだ十分ではないんです!
◆作戦その②ゲームを超える?ご褒美
ゲームよりももっとも大切なご褒美とは…お母さんの褒め言葉です。
娘の行動を観察しながら、欠かさず褒め言葉のプレゼントをしました。
モノのご褒美をゲットした後もその行動を習慣にして身に付けて欲しいからです。
やり方は
「おっ!ズボン履いてるね!!」
「自分で服選んだね!それいいね!」
「サッとお着替えできてすごいじゃん!!」
といった感じに見たままを実況中継するだけ。
簡単で取り入れやすくオススメです。
今までやってきた、モノを与えるだけのご褒美作戦では残念ながらモノを与え続けないとお着替えの行動ができるようにはなりませんでした。
けれど、今回の娘は違いました! 私が 褒め言葉のプレゼントを与え続けたことの効力が発揮できたことを実感できています。
最初の1週間はゲームがしたい!という感情だけで張り切ってお着替えしていた娘でしたが、
1週間過ぎ、2週目、3週目に突入して、明らかにゲームへの意欲の感情が薄くなってきた今でも、娘は勝手に服に袖を通すようになっていたのです!
正に行動を習慣へと定着することができた体験でした。 大好きなモノのご褒美がなくてもお母さんの 褒め言葉のプレゼントがあれば満足できるんです。
ゲームのご褒美は行動のきっかけにすぎないということ。継続・習慣化へはやはりお母さんの褒めのご褒美も必要なのですね!
発達障害の子どもへのご褒美作戦には、お母さんの褒め言葉をプレゼントすることもお忘れなく。
ぜひこれらの2つのご褒美をセットでプレゼントしてあげてくださいね!
行動を習慣へと定着することができるご褒美作戦を成功させてもらえたら嬉しいです。
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)