「この子、本当はもっとできるはずなのに」
そう感じることはありませんか?
話を聞き逃すことがある。
勉強になると、
急に動けなくなる。
一度つまずくと、
その先に進めなくなる。
検査を受ければ、
ここが弱い。
ここはゆっくり。
そんなことは分かる。
だけど、
じゃあ、この子の力を伸ばすために
私は何をしたらいいの?
そこまでは
なかなか教えてもらえません。
今日は、
受講当時、お子さんが小学3年生だった
Mさんのお話をします。

Mさんのお子さんは、
幼稚園の頃から
集団での指示に合わせて動くことが難しく、
何度か発達検査を受けてきました。
小学校では一度、
支援級へ。
けれど、
その環境での指導が合わず、
学習への苦手意識がどんどん強くなり、
書くことも嫌がるようになっていました。
通常級へ戻ったあとには、
テストで点が取れず
落ち込むこともありました。
Mさんは、
「学習は家庭で支えたい」
そう考えていました。
そして、
ワーキングメモリも、
処理速度も、
聞く力も、
見る力も弱いことは分かっている。
だけど、
「とても理解力のある子なので、
何かが能力にフタを閉めているように感じる」
そう話してくれました。
私は、
この言葉がとても印象に残っています。
Mさんが探していたのは、
勉強をやらせる方法ではありませんでした。
子どもが、自分で学習を進められる状態になる方法。
そのために、
どんな声をかけるのか。
どこまで手を出すのか。
何を育てればいいのか。
そこを知りたかったんです。
発コミュを始めて
まだ3週間ほどの頃。
Mさんから、
「小さなチャレンジが増えました」
という報告が届きました。
兄やパパとも、
以前より対等に話せるようになった。
うまくいかないやり方を
ただ繰り返すのではなく、
「違う方法をやってみよう」
と動くようになったそうです。
そして50日ほど経つ頃には、
それまで外出を好まなかった子が、
週末になると
体を動かす遊びへ行きたがるようになりました。
苦手そうなことにも
挑戦する姿が増えてきた。
Mさん自身も、
「勉強に直結することだけではなく、楽しい活動で脳を伸ばしていける」
ということが
腑に落ちていきました。
実際に、
ロンポス、
おばけキャッチ、
スピードカップスなど、
遊びながら脳を使う時間を
親子で楽しむようになりました。
そして3か月後。
Mさんには、
もう一つ大きな変化がありました。
それは、
子どもの状態を見て、
今どんな関わりが必要なのかを
自分で判断できるようになったこと。
休ませる時なのか。
少し背中を押す時なのか。
今できる小さな目標は何なのか。
以前のMさんは、
「これで合っているかな」
と迷いながら
子どもに関わっていました。
けれど、
子どもの状態を観察して、
「今なら少し動ける」
と判断できるようになったんです。
ちょうどその頃、
お子さんは学校へ行けない時期を迎えていました。
Mさんは、
ただ待ち続けるのでもなく、
無理に引っ張るのでもなく、
その子に合わせた
「頑張りカード」をつくりました。
学校でできたことに
先生から〇をつけてもらい、
家でもその〇を一緒に喜ぶ。
〇が増えたら、
本人が楽しみにしているご褒美も使う。
すると、
少しずつ登校が始まり、
その後は
毎日学校へ行けるようになりました。
Mさんは、
「1か月で不登校を卒業できたことにも驚きましたが、ママとして自信がつきました」
と話してくれました。
そして、もう一つ。
「トラブルがあっても、乗り越えられる力がついたことが嬉しい」
とも。
私は、
ここが一番大事だと思っています。
学校へ行ける。
テストで点が取れる。
宿題ができる。
もちろん、
それも嬉しい。
けれど、
本当に育てたいのは、
何かにつまずいた時に、
「もう無理」
で終わるのではなく、
「じゃあ、どうしたらできる?」
と次の方法を探せる力です。
そして、
その力を育てるために、
ママが
「何とかさせなきゃ」
と焦る人から、
今のわが子を見て、
次の一手を選べる人になること。
Mさんの変化を見ていると、
子どもの発達を伸ばすことと、
ママが子育てに自信を取り戻すことは、
別々ではないんだと感じました。
検査結果を見て、
「弱いところがたくさんある」
と落ち込む必要はありません。
大事なのは、
その数字を見て終わることではなく、
この子は今、何ならできる?
何なら楽しく取り組める?
次にどこを育てよう?
と考えられること。
ママがそこを分かるようになると、
子どもは少しずつ、
自分から挑戦する子へ変わっていきます^^
もし今、
「この子、本当はもっとできる気がする」
そう感じているなら、
そのママの感覚は
大切にしてほしいと思っています。
まだ表に出ていない力は、
まだ使える状態になっていないだけかもしれません。
私は、
その力をママと一緒に見つけて、
育てていくことこそ、
そして、このスキルを身につけたママが増えていくことこそ
日本の教育や社会が変わることにつながると思っています。


