片付けられないADHDの子どもが整理整頓できるようになる!『理解力』を伸ばすお家トレーニング

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片付けられないADHDのお子さん。脳の中の『理解』を司るエリアの発達が未熟であるため、分類のルールを理解できていなかったり、状況分析がうまくできていないため、身の回りの整理整頓ができていないことが考えられます。本記事は、子どもの理解力を伸ばし整理整頓ができるようになる!お家トレーニングをご紹介します。
 
 

1.片付けができないADHDの子どもが心配…。

 
 
✔️身の回りのものの管理ができない
 
 
✔️使ったものの片付けができない
 
 
✔️学校に忘れ物ばかりしてくる
 
 
✔️すぐ物をなくす
 
 
注意欠陥・多動性障害(ADHD)傾向のある小学生のお子さんの学校での様子を心配に感じているママはいませんか?
 
 
ADHDの子どもの多くは、脳の発達特性が原因で、片付けが苦手です。
 
 
ADHDの特性だとわかっていても、片付けができない我が子の様子を見ていると…
 
 
「この子、学校でちゃんとできているのだろうか?」
 
 
と心配に思われている親御さんも多いのではないでしょうか?
 
 
家ではすぐ近くに親がいるので、手取り足取り指示をしながら、どうにか物の管理や整理整頓ができているかもしれませんが、学校ではそうはいきませんよね。
 
 
自分で自分の物を管理することは、学校生活での基本となります。
 
 
身の周りを整理整頓する力は、将来身につけておきたい力の一つです。
 
 
本記事では、ADHDの特性があるお子さんでも、楽しみながら整理整頓力を伸ばすことのできるとっておきのトレーニングをご紹介します。
 
 
 
 

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2.整理整頓ができない娘の学校での様子

 
 
私の娘は小学3年生です。
 
 
自閉スペクトラム症(ASD)注意欠如・多動症(ADHD)の特性を併せ持つ、発達障害の子どもです。
 
 
先日授業参観があり、学校に行ってきたのですが…学校での娘の様子を見ていて、何点か「心配だな…」と思うことがありました。
 
 
1つ目は、整理整頓ができないこと。
 
 
学校の授業中も机の上は、教科書や筆記用具、タブレットがごちゃごちゃと置いてあり、授業中は何度も鉛筆を床に落とす様子が見られました。
 
 
2つ目は、情報を整理しまとめることができないこと。
 
 
先生から伝えらえる情報を頭の中でうまく整理することができていないようで、「何をしたらいいのかわからない」という状況が度々見られました。
 
 
情報を整理することができていないので、その後の作業が追いつかず、全然作業が進んでいませんでした。
 
 
ADHDの特性を持つ娘にとって、苦手な身の回りのことを『整理すること』をどう伸ばしていくか。
 
 
今後の課題に気付けた授業参観となりました。
 
 
 
 

 

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3.整理整頓ができない理由は、子どもの『理解力』にあった!

 
 
娘の『身の周りを整理整頓する力』を伸ばしていきたいと思った私は、脳の『理解』を司るエリアについて研究を始めました。
 
 
そこで、娘が整理整頓ができない理由の2つに辿り着きました。
 
 
◆整理整頓のルールを理解できていない
 
 
1つ目は『整理整頓のルールが理解できていない』ということです。
 
 
整理整頓には物を分類し、分類した先にどこに片付けるかなどの細かいルールが存在します。
 
 
そのルールを理解できていないと、整理整頓は成立しません。
 
 
娘は、分類のルールを意識できていないので、整理整頓がうまくできていないようでした。
 
 
◆状況分析ができていない
 
 
2つ目は『状況分析ができていない』ということです。
 
 
現在の状況を分析し「部屋が汚い」「片付けが必要」という考えが働かないと、次の整理整頓という行動へは繋がりません。
 
 
脳の中で、『状況分析』を行っているのは右脳の理解を司るエリア。
 
 
娘は、『理解』のエリアの発達が未熟であるため、状況分析がうまくできていないということがわかりました。
 
 
脳
 
 

4.『整理整頓力』を伸ばす!仲間はずれゲーム

 
 
ここからは、私が娘の整理整頓力を伸ばすために考案したトレーニングをご紹介します。
 
 
トレーニングと言っても、療育や訓練のようなものではありません‼︎
 
 
親子で楽しんでできるゲームなので、子どもも喜んで行うことができます。
 
 
飽きっぽくて集中の続かないADHDの子どもにもぴったりのトレーニングですので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね!
 
 
◆仲間はずれゲームのやり方
 
 
①親が3つの単語を子どもに伝える
 
 
②子どもが3つの単語から「仲間はずれ」のものその理由を答える
 
 
(例)
親:「りんご・バナナ・キャベツ、仲間はずれはどーれだ?」
 
 
子:「キャベツ!」
 
 
親:「なんで?」
 
 
子:「野菜だから!」
 
 
子どもによっては、この答えは「バナナ」「りんご」になるかもしれません。
 
 
その理由は「丸くないから」「4文字だから」…
 
 
このように、「なぜそう思うのか?」という子どもなりの答えをしっかり聞くことで、子どもの考える力を伸ばすことができます
 
 
日頃から、このゲームを親子の関わりの中で取り入れることで、子どもは自然と状況を想像し、分類ができるようになっていきます
 
 
仲間はずれゲームの題材になるものは、日常生活の中にたくさんありますし、お子さんの興味があるものであれば、尚、効果的です。
 
 
ぜひ、皆さんのご家庭でも、お子さんの発達のレベルに合わせて、仲間はずれゲームを楽しんでみてくださいね!
 
 
話をする母子
 
 
 
 
 
執筆者:豊泉 えま
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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