すぐ怒る!こだわりが強いアスペルガー症候群の子どもが楽しく遊べるようになるコツとは?

こだわりが強い アスペルガー
遊びやゲームを楽しめないアスペルガー症候群の子どもに、毎日怒ってしまっていませんか? こだわりが強い!完璧主義!負けず嫌い!といったアスペルガーの特性を和らげ、子どもを生きづらさから解放するためのコツをお伝えします。
 
 

1.遊んでいてもすぐに泣いたり怒ったりしてしまうアスペルガー症候群の子ども

 
 
今日は子どもと楽しい時間を過ごすぞ!と意気込み、子どもを遊びやゲームに誘っても、
 
 
✔上手にできないとすぐにイライラし始める
 
✔異常に勝ちにこだわり、負けそうになると泣いたり怒ったりする
 
 
このようなことで結局怒ることになってしまい、楽しく遊べない!ということはありませんか。
 
 
「どうしたら怒らずに子どもと楽しく遊べるの?!」と頭を抱えるママに、今回はとっておきのコツをお伝えしますね!
 
 
イライラする女性
 
 
 

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2.勝ち負けにこだわりすぎて、ゲームが楽しめないアスペルガー症候群グレーゾーンの息子

 
 
私にはアスペルガー症候群グレーゾーンの息子がいます。
 
 
UNOやババ抜き、神経衰弱などのカードゲームが大好きで、毎日のように一緒にするのですが、
 
 
楽しくゲームを始める
息子の手元に自分がほしいカードが揃わない
息子が泣いて怒る
私や家族がなんとかなだめる
ゲーム再開
息子がゲームに負けそうになる
息子が泣いて怒る
「そんな風になるんだったら、もう一緒に遊べないよ!」と私が怒る
 
 
大抵はこのような流れになってしまいます。
 
 
毎日のように同じような流れをたどっているのに、どう対応するのが良いのかわからず、
 
 
「せっかくみんなで楽しく遊ぼうと思っても、いつも台無しにするんだから!」なんて酷いことを言ってしまうこともよくありました。
 
 
悩む母
 
 

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3.異常な負けず嫌いはどこからくる?

 
 
なぜ、アスペルガー症候群の子どもは異常なまでに勝ち負けにこだわってしまうのでしょうか。
 
 
それは、子どもが自分の感情をコントロールできないからです。
 
 
アスペルガー症候群の子どもは、自分の中に揺るぎないマイルールやこだわりを持っていて、そこから外れることを非常に嫌がります。
 
 
「こうあるべき!」と自分の中で答えを決めているので、それ以外の結果は許せないのです。
 
 
つまり、自分が想定した答え以外のものをどう受け入れたらいいのかわからないということです。
 
 
また、完璧主義なので、『ゲームに負けてしまう自分』を受け入れることができません
 
 
これは白黒思考といって、物事を0か100か正しいか間違っているか、などと極端に捉えてしまう思考パターンが原因です。
 
 
アスペルガー症候群の子どもはこのような思考の癖を持っている傾向にあるため、
 
・融通がきかない
・柔軟性を持つことが難しい
・曖昧な状態を理解することが苦手
 
ということがよくあります。
 
 
そして意外に思われるかもしれませんが、アスペルガー症候群の子どもたちがこのようなこだわりや偏った思考を持ってしまうのは、
 
 
不安な気持ちが強く、自己防衛をしようとしているからなのです。
 
 
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4.こだわりが強いアスペルガー症候群の子どもの偏った思考を和らげるコツとは

 
 
こだわりや白黒思考を和らげるためには、不安を解消してあげる必要があります。
 
 
具体的にママにしてほしいことが2つあるので、ご紹介しますね。
 
 

・ゲームなどの勝負事は勝たせてあげる

 
 
「勝つ」という成功体験を積ませることによって、自分に自信が持てるようになります。
 
 
自信がついてくれば、過剰に自分を守ろうとする必要がなくなるので、こだわりや偏った思考が和らいでくるのです。
 
 

・泣いたり怒ったりしている時こそ、気持ちを否定しないで受け止める

 
 
ゲームをするたびに泣いたり怒ったりするので、ママは大変だと思うのですが、
 
 
ここで否定的な言葉をかけてしまうと、子どもは「理解してもらえない!」という気持ちから、より自分を守ることだけに集中してしまいます。
 
 
基本的には先ほどお伝えした通り、勝たせてあげてほしいのですが、万が一子どもが負けてしまった場合には
 
「泣きたいほど悔しかったんだね」
「怒っちゃうぐらい真剣に戦っていたんだね」
 
気持ちを肯定する言葉をかけてあげてくださいね。
 
 
大好きなママが自分の気持ちをわかってくれた!」と感じることが、子どもの心にとっては何よりの栄養になるのです。
 
 
この2つの対応を根気よく続けた結果、息子が勝負事に負けて激しく泣いたり怒ったりするということがグッと減りました。
 
 
「2番でもいいよ。たまには勝ちたいけどね!」なんて言葉が息子の口から飛び出した時には本当に驚いたのを今でも覚えています。
 
 
アスペルガー症候群の子ども本人も、場の空気を悪くしたいと思っているわけではないはずです。
 
 
不安との上手な付き合い方が身につくような接し方を心がけ、楽しく遊べる時間を増やしてあげてくださいね。
 
 
 
 
 
 
 
執筆者:中谷 そら
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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