「マイルールが絶対!」なわが子に疲れてしまうことありませんか?こだわりが強すぎる子どもの中には、ASD(自閉症スペクトラム)の特性が関係ある場合もあります。この記事では、こだわりの思考が和らぐ対応をご紹介しています。ぜひ、お試しくださいね。
1.うちの子、こだわりが強すぎる!と悩んでいませんか?
・毎日、同じ服を着たがる
・同じ道を通りたがる
・同じものしか食べない
このように、「どうしてこんなに頑固なの?」と思ってしまうことはありませんか?
洋服ひとつとっても、ゴムの強さや生地感など、色々なこだわりが強いと「もういい加減にして!」と思ってしまいますよね。
また、同じことを何度も聞かれたり、同じ行動を繰り返されたりすると対応するママの方が疲れてしまうこともあるでしょう。
我が家の息子の場合は、学校へ行くときの準備の順番にこだわりがありました。
まずは、起きてすぐにYou Tubeを見る。
その後
朝ご飯 → 着替え → 身支度 → 持ち物の準備 → 出発の時間までYou Tubeを見る
というルーティンで、時間までちゃんと本人の中で決まっていました。
そのため私は、朝起こす時間や食事の準備の時間にものすごく気を使っていました。
例えば、朝起きるのが少し遅くなって、少しでも予定が遅れると 「いつもより時間が遅い!もうこれができないから今日は学校に間に合わない!」 と怒り出したりする時も…
「大丈夫だって!たいして遅れてないよ。間に合うって。」 と声をかけながら、
「そこまでこだわらなくても大きな問題じゃないよ…、充分間に合うし…」
「もう少し柔軟に考えてくれないかな…」
と心の中で思っていました。
こだわりは、自閉スペクトラム症(ASD)の特性をもつ子どもに見られることがあります。
また、診断がついている場合だけでなく、いわゆる“グレーゾーン”の子どもにも当てはまることがあります。
そもそも、ASDの子ども達にはどんな特徴があるのか?
次にご紹介していきます。

2.ASDの子ども達の特徴の代表的なもの3つ
♦言葉やコミュニケーションが苦手
言葉の理解がゆっくりだったり、一方的に話してしまい、会話がかみ合いにくいことがあります。
♦社会性の発達がゆっくり
1人遊びが好きで、集団活動に参加することがあまり得意ではありません。
♦こだわりが強い
同じ行動を繰り返してしまいます。
いつも同じ行動をすることで、脳が安心感を得ようとするのです。
・同じ服を着たがる
・同じ道を通りたがる
・1つの遊びを繰り返す
など、同じ行動、同じ質問を繰り返します。
では、このようなこだわりの原因はなんでしょうか。

3.こだわりの原因とは…?
こだわりの原因の1つに感覚過敏や鈍感さがあります。
感覚に対して脳が苦手と言うことは、過敏にもなるし、鈍感になるという「感覚の特性」です。
私達にはなんともない刺激が感覚過敏があることによってすごく不快感、耐え難い多くのストレスを感じます。
・洋服のタグが当たっただけで痛みを感じる
・暑さ、寒さに鈍感で冬でも半袖、半ズボンで季節感のない服選び
・汗をかいてベタッとした感覚が嫌で1日に何回も着替える
このような感覚過敏や鈍感な部分を含めてこだわりと言えます。
感覚過敏には、
・視覚過敏・・・強い光、色が苦手
・聴覚過敏・・・様々な音や声が苦手
・嗅覚過敏・・・食べ物や香りの苦手
・味覚過敏・・・味や食感が苦手
・触覚過敏・・・身体に触る感覚が苦手
などがあります。
また、グレーソーンを含むASDの子ども達は、脳の情報処理の特性から「予測できるもの」や「繰り返しのあるもの」を好む傾向があります。
大人でも慣れた順番やルーティンがあると安心できますよね。
子どもにとってのこだわりは、不安に対処するための安心の方法でもあるのです。
では、こだわりを理解した上で、どのように対応していけばいいのでしょうか。

4.ママがこだわりについてやってはいけないNG対応
こだわりは「好きだから」ではなく、「それでないと安心できない」状態であることが多いです。
質感や感触が気になって他のことが入ってこない…となってしまうので本人も苦しんでいるのです。
息子の場合はマイルールが強く、「ここではこうしないとダメ!」という思考になりがちでした。
それが変わってしまうとパニックになったりすることもあります。
周りの大人からすると、大したことではないと思われますが、グレーソーンを含むASDの子ども達にはストレスになっています。
ママがやってはいけないNG対応としては、子どもの『こだわりを止めさせる』ことにママがこだわり始める事です。
「服、いつもこっちを着てるから、せっかく買ったからこっちも着てよ!」
ママがこだわりについて口を出せば出すほど、そのこだわりは強化されていきます。
ほっといてくれた方が、いつしか脳が慣れていき、色んな物が着れるようになったり、色んな物が食べれるようになっていきます。
しかし、ママがこだわればこだわるほど、子どものこだわりは強固になってしまうので、スルーしておく事が大事です。
グレーソーンを含むASDの子ども達は、ストレスに弱く、こだわりについて指摘すれば、ストレスが強くなってしまうので、どんどんこだわりがエスカレートしていきます。
脳が成長していって、色んな刺激が受け取れるようになってくると、こだわりが和らいで行きます。
急いでこのこだわりはやめさせないと!と思う必要はないのです。

5.こだわりが強い思考が和らぐママの対応3選!
♦①「まぁ、いいか!」の言葉
こだわりの乗り切り方としては、まずはママがどっしりと構えて、「まぁ、いいか!」の言葉で対応しましょう。
服に関しても、色んな服を着せたいけど「まぁ、いいか!今日もその服で」
こっちが混んでなさそうだけど…、「まぁ、いいか!今日も同じ道で」 の精神が大事です。
すると、子どもが「まぁ、いいか!」を覚えていきます。
こだわりが強い子は「まぁ、いいか!」を習得していない子が多いです。
ですので、ママが積極的に「まぁいいよね!まぁいいよね!」と言ってあげましょう。
マイルールが絶対の息子も、自分が思っていた順番と違ったり、自分が思っていたより時間が足りなかったとしても、以前は怒り出していた状況も、「まぁ、いっか!」と口に出すようになりました。
♦②選ばせることで「納得して切り替え」
グレーソーンを含むASDの子ども達は、自分で決めたことには驚くほどスムーズに切り替えられることがあります。
自分で選択できるとコントロール欲求が満たされ、やる気が高まるのです。
♦③予告して“気持ちの準備”を整える
グレーソーンを含むASDの子ども達は「突然の変化」が苦手です。
何かを終えて別のことを始めるには、事前の心構え=予告がとても重要です。
“切り替えの時間”を確保しておくことで、パニックや反発が減ります。
“何を・いつ・どれくらい・次に何があるか”を視覚的に示すと効果的です。
そして、こだわりがやわらぐのは言葉が発達してきてからです。
会話が長く続くようになると色々な話題を親子で話せるようになってくると気が付いたら、「あれ?こだわりが減ってるね」と思う時が来ます。
こだわりの強い子は、ママの声かけと環境を整えることでぐんと変わっていきますよ。
ぜひ、できることからお試しくださいね!

執筆者:たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー





