不登校からの復帰後、また登校しぶりが始まった…。今度こそは学校に行けるかもと思っていた矢先の登校しぶり。学校復帰を期待していた親御さんにとっては落胆も大きいことでしょう。本記事では、不登校から復帰後、登校しぶりが始まってしまったお子さんにまずはやってほしい初期対応をご紹介します。
1.不登校からの復帰後、また登校しぶりが始まってしまった…。
✔️不登校からの復帰後、また登校しぶりや登校拒否が始まった
✔️朝、学校からかかってくる電話に怯えている
✔️周りの大人の態度がプレッシャーになっているようだ
気持ちを入れ替えて、せっかく学校に行けていたのに…また学校に行けなくなってしまった。
そんなお子さんの様子を心配している親御さんはいらっしゃいませんか?
「今度こそは学校に行けるようになるかも!」と思っていた矢先の登校しぶりや登校拒否。
学校復帰を期待していた親御さんにとっては落胆も大きいことでしょう。
本記事では
・不登校から復帰後、登校しぶりが始まってしまったお子さんにまずはやってほしい初期対応
・学校との連携の方法
をご紹介しています。

2.「学校に行ってほしい」という親の思いが登校しぶりを悪化させているかも⁈
お子さんが、長い不登校生活から抜け出し、学校に行けるようになった。
親御さんにとって、本当に喜ばしい出来事だったと思います。
しかし、その喜びも一転。また学校に行けなくなってしまった。
ひどく動揺し、不安でいっぱいになっていらっしゃることでしょう。
その親御さんが見せる落胆や動揺が、実は子どもにとっては大きなプレッシャーになっていることにお気づきでしょうか?
親御さんの「学校に行ってほしい」という強い思いが根底にあると、その思いが子どもへの声かけや対応の端々に出てしまうのです。
親としては、そのようなつもりがなくても、「学校に行ってほしい」という親御さんの思いを子どもは感じ取っています。
結果、子どもはそのプレッシャーに押しつぶされてしまい、自分の想いを伝えることができずに殻に閉じこもってしまうのです。
そうなってしまうと不登校にまた逆戻りです。
まずは「学校に行ってほしい」「もう不登校生活には戻りたくない」という親御さんの強い思いを、勇気を出して『保留』することから始めていきましょう。
『学校に行けるか行けないか』ではなく『子どもをどう発達させるか』が最も大事なこと。
それを忘れないでください。

3.カウンセリングモードで登校しぶりを乗り切ろう‼︎
登校しぶりや登校拒否が悪化している時は、親は『カウンセリングモード』に切り替えて子どもの対応をするようにしましょう。
『カウンセリングモード』とは…
①保留
②受容
③理解
④共感
のステップで会話を進めていくテクニックです。
◆①保留
「学校にいきたくない」 子どものこの言葉に対して、まずは「そっか」「行きたくないんだね」と感情をそのまま受け止めましょう。
「せっかく学校行けてたのに、なんで?」「また休むのが癖になるから行った方がいい」といった言葉は避け、子どもの言葉を一旦「預かる」という姿勢で話を聞きます。
「学校に行ってほしい」という親の強い思いは、ここではしっかり『保留』でお願いします!
◆②受容
保留のテクニックを使い会話を進めていくと、子どもは親に対して安心感を持つようになります。
安心感を得ると、子どもが少しずつ自分の気持ちを話し始めるので、子どもから出てきた言葉に共感してあげましょう。
「学校行ったら、ママに会いたくなる」
「そうだったんだね。寂しくなっちゃうんだね。」
親が共感することで、本心を言いやすくなりますし、不安が和らいでいきます。
◆③理解
お子さんの感情が高ぶっている時に「学校やめてやる!」とか「学校には一生行かない!」など、親御さんにとって受け入れきれない内容のことをお子さんが言うこともあるかもしれません。
そんな状況でも「そんなことは言わないで!」「学校はやめられないの」なんて正論は言わずに「そうなんだね」といって理解を示すようにしましょう。
子どもの言った言葉に反応をせずに、子どもの言った言葉に隠れた本心を理解しようとしてください。
「学校やめてやる!」という言葉の裏には「学校に行くのが不安」「家にいないと安心できない」という本心が隠れているかもしれません。
◆④共感
子どもの本心を理解できたら、ぜひお子さんに最後は
「本当の気持ちを話してくれてありがとう」
「久しぶりに学校がんばっていたから、本当はきつかったんだよね」
と共感の言葉を伝えてあげるようにしましょう。
親御さんがお子さんの本当の思いを受け止め、理解を示すことで、子どもは親に対して安心感をさらに持つことができます。
『ママは僕のことをわかってくれる』この安心感が次への一歩の大きな土台になるのです。
さらにカウンセリングモードで話すメリットは、安心感を得ることだけではありません。
・自分の気持ちに気づき、気持ちを整理する練習になる
・問題が起きた時に自分で考えて答えを出すという問題解決の練習になる
このようなメリットもあります。

4.ネガティブ思考の子どもには、ホームカウンセリングは特に効果あり。
私の息子は小学校3年生で学校に行けなくなり、1年間不登校でした。
小学校4年生になり、仲の良い友達が同じクラスになったのをきっかけに、学校に復帰し再登校するようになったのですが…
新学期、最初のうちは順調に学校に通えていたものの、5月になってから雲行きが怪しくなり、登校しぶりが始まったのです。
幸い、私は息子が不登校になった1年間、発達科学コミュニケーションをしっかり学び、このような状況には、ホームカウンセリングを実践すると効果的だと習っていたので
学校復帰後の登校しぶりには、ホームカウンセリングでしっかり対応をすることができました。
その結果、息子は家で色々な思いを私に話してくれるようになり、理解してくれる人がいることで安心できたのか、また学校に通うことができるようになりました。
ホームカウンセリングは特にネガティブ思考が強い子どもには有効な方法です。
ネガティブ思考が強いため、親としてはついよかれと思ってポジティブな言葉に変換したくなりますが、まずは親としての意見は『保留』して、ゆっくり時間をかけてカウンセリングをしてあげましょう。
ホームカウンセリングのテクニックを親が上手に使えるようになると、子どもは親に安心感を持ち、信頼できるようになるため、良好な親子関係を築くことができます。
登校しぶりが悪化していたり、鬱々していたり…
お子さんがちょっと調子が悪いな…って時は、ホームカウンセリングでお子さんにとって安心できる時間を作ってあげてくださいね。
