「4歳の壁」って何?早めの反抗期なの?子どもの発達を知るだけでグッとラクになる子育て新常識

4歳,反抗期
4歳になれば子育てが少し楽になるかと思ったら、まるで反抗期のように子どもが荒れて戸惑っていませんか?実はそれ「4歳の壁」かもしれません。この時期の特徴を知ると、子育てがグッと楽になります。今日は私の体験談とともにその対処法をお伝えします!
 
 

1.赤ちゃん返り?それとも反抗期?難しい4歳児に困っているママはいませんか?

 
 
子どもの成長は本当に嬉しいものですよね。
 
 
赤ちゃんの頃は何でも親が手伝っていたけれど、少しずつ自分でやろうとするようになり、言葉も増えてきて、会話も楽しくなってくる幼児期。
 
 
保育園や幼稚園に通うようになり、新しいことを覚えて楽しそうに話してくれる姿に成長を感じます。
 
 
ところが、4歳になった頃から「え?またイヤイヤ期?」と思うようなことが増えていませんか?
 
 
むしろ、身体も大きくなり、言葉もしっかりしてきた分、「以前とはレベルが違う!」と感じることも…。
 
 
そんな「4歳の壁」に、向き合い方を模索しているママも少なくありません。
 
 
この記事では、「4歳の壁」が起こる理由とわが家なりの乗り越え方まで、実体験をまじえてお届けします。
 
 
 
 
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2.「なんでママの言うこと聞いてくれないの!」と怒鳴る毎日でした

 
 
私の息子は今5歳ですが、4歳の頃は本当に大変でした。
 
 
もともと2〜3歳の時から、少しこだわりが強いかなと思ったり、保育園に馴染むのに苦労したりと育児の難しさを感じていました。
 
 
でも周りの子育ての先輩から、意思疎通ができてママも楽になる「天使の4歳」が来るよと聞き、期待していたんです。
 
 
ところが、現実は逆で「4歳の壁」という大きな試練に直面しました。
 
 
4歳の誕生日が近づく頃から、「あれ?」と思うことが急に増え始めました。
 
 
こんなことが起きました:
 
✓思い通りにならないと癇癪を起こす
✓叩く・物を投げる
✓いけないことをわざとする
✓注意しても聞かない、しつこく続ける
✓やりたい、行きたいと言っていたのに「やっぱりやめる」と気まぐれな行動
✓なんでも「ママやって」と甘える
 
 
毎日何度も起こる息子の不安定な行動に振り回され、「早めの反抗期なの?」と戸惑う日々。
 
 
イライラが募り、「なんでママの言うこときいてくれないの!」と怒鳴ってしまっていました。
 
 
でも、後から分かったのです。
これらの行動は、実は子どもの脳の発達過程で起きる「4歳の壁」でした。
 
 
悩む女性
 
 

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3.気難しい4歳児の脳内で何が起きているの?

 
 
そもそも「4歳の壁」って何でしょう?
 
 
4歳頃になってコミュニケーションがとりやすくなるというのは、つまりそれだけ脳も発達しているということです。
 
 
言葉や記憶力が育つだけでなく、特に「認知」の部分が発達するのがこの時期の特徴です。
 
 
これにより、次のような変化が見られます。
 
 
1.時間の感覚が分かるようになる
 
「今」しか考えられなかった子どもが、「過去」や「未来」を意識するようになります。
 
その結果、以前の約束に執着したり、未来への不安を抱えることも。
 
 
2.他人の気持ちに気づくようになる
 
自己中心的だった子どもが、自分以外の人の気持ちや様子に目が向くようになり、人からの評価を気にし始めます。
 
そのため、急に恥ずかしがったり、自信をなくしたような行動をとることがあります。
 
 
これだけの大きな変化が脳内で起きているということは、子どもの頭の中は大混乱中。
 
 
だから、ちょっとしたことでも気に入らないと癇癪を起こしたり反抗的な態度をとったり、かと思えば急に甘えてきたりと「素直じゃない」と感じる場面が増えてしまいます。
 
 
言葉は出るようになったし、自分でできることが増えたとはいえ、まだまだ感情のコントロールは難しい時期です。
 
 
そのうえ、幼稚園や保育園といったこれまでとは違った小さな社会に飛び出していき、我慢したり、戸惑いを感じたりといったことも経験しています。
 
 
このように子どもが成長過程で大きな葛藤を感じ、それによって引き起こされる様々な困りごとがあらわれている状態が「4歳の壁」の正体なのです。
 
 
親としては困った行動が増え、今の状態にお手上げと思ってしまいますが、その背景には子どものこんな嬉しい成長が隠れているのです。
 
 
とはいえ、目の前で毎回起こる子どもの様子にウンザリのママもいると思います。
 
 
そこで、私が荒れる4歳児にどう対処していったのかをご紹介します。
 
 
理由
 
 

4.「4歳の壁」にはこんな対処法が効く!

 
 
私は、しつけるのを辞めました
「え?」と思ってしまいますよね。
 
 
こんなにわがまま放題な子どもをしつけないともっとひどいことになるのでは?と心配になるかと思います。
 
 
しかし、しつけよう、厳しくしようと叱ったり諭したりすればするほど、子どもは問題行動が増えていきます
 
 
まずは、子どものできていないところをスルーすることが第一歩です。
 
 
危険な行動や道徳に反していることには叱ったりストップをかけますが、それ以外は見て見ぬふりをします。
 
 
その代わりにママが反応するのは「子どもができていること」
 
「パジャマ脱げたね」
「ごはん食べてるね」
「トイレ行けたね」
 
 
当たり前のようなことでも、できていることに注目して、声をかけたりニコッとしたり、スキンシップをとったりします
 
 
他者の存在も意識するようになるので第三者褒めも有効です。
 
先生が走るの早くてかっこいいって言ってたよ」
パパが自分でトイレに行けたこと褒めてたよ」
 
などと、私ではなく他の誰かが褒めていたことを伝えるとすごく喜び、「他にはなんか言ってた?」と興味津々に聞いてきたり、
 
 
別の日にも「あの時先生何て言ってたんだっけ?」と褒められたことを何度も確認していました。
 
 
我が子の場合はこれで困りごとがどんどん解消されていきました。
 
 
お母さんが笑顔で自分のしたことを肯定してくれるだけで、子どもの「また注目されたい・褒めてもらいたい・ギュッとしてもらいたい」というモチベーションにつながり、良い行動が増えていきます。
 
 
子どもの問題行動を直そうとするよりも、できているところを見つけて反応した方が近道です。
 
 
OKサインの女性
 
 

5.ママが自分を緩めると子どもも変わる

 
 
お母さんが「しつけなくちゃ」と気を張るのをやめて、少し自分を緩めてみると、不思議と子どもにも少しずつ変化が現れてきます。
 
 
お母さんはもう十分頑張っています。
 
 
だから、これ以上無理に子どもをどうにかしようとしなくても大丈夫なんです。
 
 
子どもの「できているところ」に目を向けるだけでOK!
 
 
今日からでも簡単に始められます。
 
 
もし今、大変な毎日を過ごしているのなら、少しだけ肩の力を抜いて、頑張ることから自由になってみませんか。
 
 
コーヒータイム
 
 
 
 
 
執筆者:渡辺 さくら
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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