2年生で不登校になり、生活リズムが崩れた息子。朝ごはんが昼頃になり体重も減って心配だった時、アクションチャートで朝の行動を少しずつ取り戻し、食事や生活リズムが整っていった体験談です。
1.不登校で生活リズムが崩れていませんか?
不登校のお子さんがいると、まずは「家で安心して過ごせること」を優先して過ごされているママも多いと思います。
けれど少し落ち着いてきた頃、今度はこんな悩みが出てくることはありませんか?
- 朝なかなか起きられない
- 着替えをしない
- 食事の時間に一緒に食べない
- 声をかけても動こうとしない
生活リズムが崩れていると、ママも心配になるし、大変になりますよね。
わが家の息子も、不登校になってから生活リズムが大きく崩れました。
朝ごはんを昼頃に食べ、昼ごはんを夕方に食べ、そうなると夜ごはんもほぼ食べない…
結果的に、食事が1日2食のようになり、体重が減ってしまいました。
この記事では、不登校で生活リズムが崩れてしまった息子が、発達科学コミュニケーション(発コミュ)で学んだ「アクションチャート」のおかげで、朝の行動を少しずつ取り戻し、生活リズムが整っていった体験談をお伝えします。

2.朝ごはんが昼に…生活リズムが乱れた2年生の息子
息子は小2で不登校になってから、生活リズムが大きく乱れました。
特に困っていたのは、朝です。
朝起きる時間が遅くなり、朝ごはんを食べるのが昼頃になってしまう。
すると当然、昼ごはんの時間もズレて、夜ごはんもほぼ食べない。
最初は「学校に行ってないから、少しくらい生活リズムが崩れても仕方ない」と思っていました。
けれど、食べる量が減り、体重まで落ちてきた時に、私はものすごく心配になりました。
「このまま体重が減り続けたこの子の体は大丈夫なの?」
「朝のリズムが整えば、昼や夜のリズムも整うと思うんだけど」
そう思った私は、つい急かすような言葉で息子に声をかけてしまっていました。
「そろそろ起きようよ」
「早くご飯食べて」
「歯みがきした?」
「着替えて」
私が声をかければかけるほど、息子の顔はこわばっていき、さらに拒否をするようになりました。
そして、私もイライラする。
そんな状態が続いていました。
そこで、発コミュで学んだ「アクションチャート」を使って、生活リズムを整えようと決めました。

3.不登校の子が生活リズムを整えにくい理由
なぜ、息子は生活リズムを整えることができなかったのでしょうか。
私は最初、
「元気なんだから、朝ごはんくらい食べられるでしょ」
「歯みがきくらい言わなくてもできるでしょ」
と思っていました。
けれど、あの時の息子は、不登校になる前からずっと頑張りすぎていて、心のエネルギーが空っぽに近い状態だったんだと思います。
心のエネルギーが少ない時は、日常の小さな行動でもハードルが高くなります。
- 朝起きる
- ご飯を食べる
- 歯みがきをする
- 着替える
このような、大人から見たら当たり前の行動でも、子どもにとっては
「何からやればいいのか分からない」
「動き出すのが面倒くさい」
と感じることがあります。
特に不登校の子は、学校に行かなくなって生活リズムが崩れていることで、
- 生活の流れが見えにくい
- 次に何をすればいいのか分からない
- そもそも行動する気力がない
ことがあります。
だから必要だったのは、「早く早く」と急かすことではありませんでした。
ママが、「次はこれだよ」「ここまでできたね」と行動の順番を分かりやすくして、できたことを肯定していくことだったんです。
そこで私は、朝の行動を見える形にして、ゲーム感覚で取り組めるようにしました。

4.生活リズムを整えるために使ったアクションチャート
私は、発コミュの「アクションチャート」を使い、まずは楽しく朝のリズムが整うようにしました。
アクションチャートとは、「今日できそうな行動」を表にして、できたを増やしていく方法です。
まず私は、「アクションチャート」とそのまま使うのではなく、息子が楽しめるように「オリンピックチャレンジ」という名前に変えました。
さらに、息子の好きなキャラクターのシールを貼って、見た瞬間にワクワクできる表にしました。
そして項目は、このように3つに分けました。
ポイントは、7割ぐらいは子どもができる行動にすること。
そして最初は、朝の行動から始めると1日のリズムが整いやすくなります。
◆今できている行動
- 7:15までに「おはよう」と起きてくる
- お姉ちゃんに「行ってらっしゃい」と言う
- パパに「行ってらっしゃい」と言う
◆声かけすればできる行動
- 歯みがきをする
- 1つお手伝いをする
◆習慣化させたい行動
- 8:00までに朝ごはんを食べる
- 着替える
できた行動にはポイントをつけました。
そして週末に集計して、
- 金メダル
- 銀メダル
- 銅メダル
- パーフェクト賞
という形で、ご褒美も用意しました。
最初は、ご褒美を使うことに少し抵抗もありました。
けれど、私が大事にしたのは、ご褒美だけで動かすことではありません。
行動の始まりや途中で、こまめに肯定することを意識しました。
たとえば、やり始めた瞬間に、
「すごい!もうやれてるの?」
「歯みがきしようとしてるんだね」
「自分で着替え準備したんだね」
と肯定の声かけをしました。
100%できるまで待つのではなく、やり始めたところ、途中までできたところを褒める。
そうすることで、息子の中に「できた」「やれた」という感覚が少しずつたまっていきました。

5.朝の行動が整い、生活リズムが戻っていった変化
最初からうまくいったわけではありません。
はじめの頃は、息子も「そんなのやらない」と言ったり、時間が過ぎてしまったことに癇癪を起こすこともありました。
けれど、姉も一緒にチャレンジしていたので、姉がご褒美をもらう姿を見ているうちに、息子も少しずつ動くようになっていきました。
続けていくうちに、息子の中にも変化が出てきました。
週の後半になると、「パーフェクト取りたいからやらなきゃ」と、自分から表を見て行動できるようになったんです。
半年ほど経つ頃には、毎回パーフェクトを取れるようになりました。
さらに、息子の方から、
「これもう簡単だから、ちょっと違うのに変えてよ」
「歯みがきをお手伝いに変えて」
と言ってくるようにもなりました。
お手伝いも、私が決めたことだけではなく、自分でできることを見つけて動いてくれるようになりました。
そして、朝の生活リズムが整ってくると、昼や夜のリズムも整ってきました。
ご飯を食べる量も前より増えて、体重面の心配も少しずつ減っていきました。
今では、アクションチャートやご褒美がなくても、生活リズムが大きく崩れることはなくなりました。
不登校で生活リズムが崩れると、ママはつい「あれやって」「これやって」と急かしたくなります。
けれど、子どもの心のエネルギーが少ない時に必要なのは、無理やり動かすことではありませんでした。
子どもが「ちょっとやってみようかな」と思える形にして、できたことを肯定すること。
アクションチャートは、ママが子どもに肯定の声かけのシャワーをかけてあげられるチャンスがたくさん出てくるのでおすすめです。
生活リズムが崩れて悩んでいるママへ。
まずは、子どもが少しだけ頑張ればできる行動を一つ、見える形にすることから始めてみてください。
生活リズムを一気に戻そうとしなくて大丈夫です。
まずは、朝の小さな「できた」を一つ増やすことから始めてみてください。

執筆者:えはら みさ
発達科学コミュニケーション アンバサダー




