「なんで私ばっかり家事してるの?」とため息をついてしまう日、ありませんか?育児、仕事、さらに家事までこなすのは正直とても大変です。この記事では、ママが家事を「ひとりで抱え込まない」考え方と子どものお手伝いを長続きさせるヒントをご紹介します。
1.毎日、「なんで私ばっかり…」と思っていませんか?
朝はご飯の準備、洗濯、子どもの学校の支度を手伝い、仕事に出かけて帰ってきたら夕飯づくりや片付け…。
「気づいたら一日中、家事に追われている」
そんな感覚になったことはありませんか?
・夫はスマホを触っているのに、私は立ちっぱなし
・子どもは遊んでいるのに、私は掃除に追われている
そんな毎日を過ごしていると、ふと「私ばっかり頑張ってる気がする」と感じてしまうものです。
実際、内閣府男女共同参画局が行った「家事等と仕事のバランスに関する調査」では、ママが「夫や子どもより母親の方が家事を負担している」と感じているママが多いという結果が出ています。
特に共働き家庭では、家事を分担しているつもりでも、まだまだママの負担が大きいのが現実です。
「私がやらなきゃ」と抱え込むほど、心も体も疲れてしまい、子どもに優しく接する余裕もなくなってしまう。
だからこそ、本来「家事」は家族の誰か一人のものではなく、みんなでシェアしていいもの。
「私ばかり」が続く前に、「家事を手放す」という選択肢を持つことが、ママの笑顔を守る大事な一歩です。

2.私も子育て、仕事、家事、余裕がない日々でした…
私自身、かつては「全部自分がやらなきゃ」と思っていました。
子どもが小さいうちは「まだできないから」と抱え込み、小学生になっても「教えるのが大変だから自分でやった方が早い」と思い、結局ワンオペ状態。
そして、夜勤明けで帰った朝も、寝てないのに休日は子ども達を遊びに連れていったり、朝からはご飯を準備したり…
そんな毎日は正直、クタクタでした。
これでは、ママも子どもも笑顔になれませんよね。
「頑張ればなんとかなる」と自分に言い聞かせるよりも、「手放せることは手放していい」と考える方が、心も体もラクになります。
そこで私は家事を少しずつ「手放す」ことを始めました。

3.そもそも家事はお母さんだけがすることじゃない
家事と聞くと「お母さんの仕事」というイメージを持っている人も少なくありません。
でも、本来家事は「家族全員が生活をするために必要なこと」
そして、子どもにとって家事はただのお手伝いではなく、
・「家族の役に立てた」という貢献力を育む
・「生活する力」を身につける機会
・「ありがとう」と言ってもらえる経験
こうした成長のチャンスでもあります。
ママが一人で頑張りすぎるよりも、子どもと一緒に取り組んだ方が、家族にとってプラスの環境が生まれるのです。
次に、我が家で行ったお手伝いを長続きさせるヒントをお伝えしますね。

4.子ども達は「できるを前提」で考えよう
「まだ小さいからできないかも」
「私がしてあげないと…」
「お願いしたら嫌がるんじゃないか…」
と思ってしまうのはママあるある。
しかし、実は、子どもは思っている以上に「できる力」を持っています。
♦我が家での実例をご紹介
夏休みからスタートし、達成できた日はカレンダーにスタンプ。
スタンプがたまるとお小遣いが増える仕組みにしたら、ゲーム感覚で続けられました。
夏休みは子ども達は精神的にも時間的にも余裕がありますし、正直私は、やることが増える時期でもあります。
ですので、子ども達にお願い形式で話してみることにしました。
「夏休み、ママはやることがいっぱいだから、家事を2人が手伝ってくれるととても助かるんだけど、お願いできるかな…?もちろん、ご褒美つきだよ!」
子ども達は「ご褒美がある!」とワクワクしながら取り組んでくれました。
ポイントは、ママは子ども達が「できない」前提ではなく「きっとできる」と信じて任せてみること。
小6の娘には
・食器を食洗機にセット
・お風呂掃除
小3の息子には
・ゴミ出し
・リビングに掃除機をかける
をお願いしました。
私は、お手伝いの内容を決めましたが、子どもに決めてもらってもいいですね。
お手伝いを「えーめんどくさい」と言う日もありますが、「じゃあ今日はどっちからやる?」と選択肢を与えるとスムーズにすることも。
子ども自身が「自分で選んだ」と思えると、不思議と行動に起こしやすくなります。
また、脳には、やる気をつかさどる「報酬系」と呼ばれる仕組みがあります。
嬉しいことや達成感を得ると「ドーパミン」という物質が分泌され、またやりたい!と感じるのです。
✔「ありがとう、助かった!」と感謝されると
脳内でドーパミンが分泌され、「またやりたい!」という意欲が生まれます。
失敗したとしても
✔ 「チャレンジできたね」と過程を認められると
脳は安心感を覚え、前頭前野(考える力を育てる部分)が活発に働き、次も挑戦してみようという気持ちにつながります。
✔小さな達成感を積み重ねることが大事
大きな家事をいきなり任せるのではなく、少しずつできることを増やすと、脳は「成功体験の記憶」を強化し、習慣化しやすくなります。
つまり、 「任せてみる → 褒める・感謝する → 達成感を味わう」
このサイクルが子どもの脳に心地よく働き、グッとお手伝いが長続きするようになるのです。

5.子ども達に家事を任せて余裕ができた!
実際にお手伝いを任せるようになって、私の生活は大きく変わりました。
お手伝いを日常的に子どもにお願いすることで、私には「ふっと息をつける時間」が生まれ、精神的にもとても楽になりました。
子ども達も、時には失敗もありますが、徐々に余裕ができることが増え、子どもに対してイライラしにくくなり、自然と声かけも優しくなりました。
結果的に、家事シェアは「ママの笑顔」と「子どもの成長」を同時に叶える方法になるのです。
家事は、家族全員でシェアすべきもの。
子どもにお手伝いをお願いすることは、ママの負担を軽くするだけでなく、子どもの「自分はできる」という自信を育て、長続きする力を身につけるチャンスにもなります。
今日から少しずつ家事を手放して、ママも子どもも笑顔になれる「余裕のある暮らし」を作っていきましょう。

執筆者:たるみ あや
発達科学コミュニケーション アンバサダー