乱暴な言葉遣いをする発達障害キッズの心が改心するTO DOリスト活用法

発達障害キッズがいつも乱暴な言葉遣いをするのには理由があります。親を困らせたいわけではなく子どもが言葉で表現ができずに困り果て、暴言や暴力になっていることを知ってください。子どもが乱暴な言葉遣いからさよならできる方法をお伝えします。
 

1.発達障害の子が乱暴な言葉遣いでママを困らせてしまう理由とは?

 
 
子どもの「アレしろ!」「コレしろ!」に困っていませんか?
 
 
いつもなにかイライラしていて、怒ってはママに要求ばかり。やってあげても、やらなくても、怒っていて結局かんしゃくを起こし、 ママはもうお手上げ。
 
 
周りからは、いつも「あなたが甘やかしすぎだからよ」と小言を言われ落ち込み、もう!どうすればいいの?何が正解なの?と子育ての真っ暗闇にいませんか?
 
 
発達障害がある子は、言葉の目立った遅れがなくても、自分の気持ちの言語化が難しく、うまくママに伝えられなくて困っていることがあります。
 
 
もしお子さんが常にイライラしてかんしゃくが頻繁に起こり、ママがお手上げ状態なら、実は一番困っているのはお子さん本人です。
 
 
自分の気持ちをそのまま伝えることが苦手なため、「アレしろ!」「コレしろ!」とママに命令することでイライラを発散させようとしているんですね。
 
 
だけど、本当の気持ちをママに伝えることができず、本人にとっては何も解決していないことから、余計にイライラしてかんしゃくになってしまう負のループに陥っています。
 
 
実はわが家の息子の暴言・暴力がひどく激しく、とても苦労しました…。
 
 
 
 

2.乱暴な言葉遣いをする「オレ様息子」の実態

 
 
発達障害・自閉症スペクトラム症と注意欠如多動症の診断があるうえ、母子分離不安のあるわが子は、5歳になる直前から暴言・暴力が激しくなりました。
 
 
まさに「オレ様」、「家族は家来」という状態。
 
 
どう対処していいかわからない私は、かんしゃくを起こさないように息子の言いなりになっていました。
 
 
しかし、息子の言う通りにやってあげても、息子の機嫌は良くなるどころか、むしろ悪くなる一方で、結果いつもかんしゃくを起こして大騒ぎだったのです。
 
 
家でも、外でも横柄な態度の息子に周りも疑問を持ち、
 
 
「甘やかしすぎじゃない?ママもパパも優しすぎる」
「ダメなものはダメって教えなきゃ
 
 
と頻繁に言われるようになりました。
 
 
「ダメ」とか「〜しなさい!」と何度も何度も伝えてきましたが、全然改善しなかったのですしつけが通用していたら、こんなに涙を流してまで悩むことはありませんでした。
 
 
あの時のまま、暴言・暴力のある息子をどうすることもできずにそのままにしていたら、どうなっていたのだろう…。
 
 
息子の発達障害や母子分離不安は悪化する一方で、 夫も仕事ができる状態ではなくなり家庭崩壊は免れない危機的な事態になっていたと本気で思います。
 
 
しかし、そんな息子もあることをきっかけにみるみる変わっていきました!あんなにママに要求ばかりしていた発達障害もあり母子分離不安もあった息子が、お手伝いを進んでするようになったのです!
 
 
どうやってお手伝いをするようになったのかは次でお伝えしていきますね。
 
 
 
 
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3.素直な気持ちを引き出すご褒美つきTO DOリスト活用の仕方

 
 
家庭崩壊寸前のわが家の転機となったのは、発達科学コミュニケーションに出会い、息子に肯定的な声かけを実践したことがきっかけとなりました。
 
 
また、自分のことは自分でやる「やることリストのワンダーTO DO」で息子は変わっていきました。
 
 
毎日のコミュニケーションから否定の声かけをなくし肯定の声かけだけに変えました
 
 
たったそれをしただけで、1ヶ月で息子の暴言・暴力は落ち着きだし、3ヶ月でかんしゃくもほとんどなくなりました!
 
 
この生活が落ち着いた時点から、「やることリストのワンダーTO DO」をスタート!させました。
 
 
「やることリストのワンダーTO DO」とは、やることリストにポイントをつけていき、ポイントが貯まるとご褒美がゲットできる仕組みになっています。
 
 
ご褒美と直結しているのでやる気が持続し、紙を見るとポイントの蓄積が視覚的に明確なため、成功体験の蓄積と達成感につながり自信がつくプログラムになっています。
 
 
例えば、
 
「欲しいものを自分で取りに行けらたポイントゲット」
・「洗濯物を洗濯カゴに入れられたらポイントゲット」
・「自分でお着替えができたらポイントゲット」
 
 
ポイントは、
 
・子どもにとって負担にならないことから始める
・できることを7~9割入れる
・できるようになって欲しいことは、少しだけ頑張ればできる内容にする
・リストの数も子どもの年齢に合わせて、子どもの負担になりすぎない量のリスト数にする
 
 
子どもは本当に欲しいものなら、スッと動けるようになりますし、子どもの心もスッと落ち着き笑顔が増えるので不思議なものです。
 
 
わが家の息子はゲーム機が欲しいと前から言っていたので、それを最終目標に設定しました。
 
 
発達障害のわが子は困り事だらけで、何をするにもママ・パパ任せだったのが、冷蔵庫まで行き、踏み台を自分で用意して、 高いところに入れてある飲みたいジュースを自分で取りに行くようになりました!
 
 
始めてすぐに効果が出て、私も夫も本当にビックリしています。
 
 
それからは、「ママ何かお手伝いすることない?」と聞いてきてくれるようになり、ご褒美を手に入れるために息子はどんどん変わっていきました。
 
 
「やることリストのワンダーTO DO」で小さなことからポイントを積み重ね自分でできる!を増やしていくことで、自信につながります。
 
 
自分の気持ちが伝えられなくてかんしゃくを起こしていた息子が「お手伝いすることない?」と気持ちを伝えられるようになりました。
 
 
暴言・暴力だけに目を向けていても子どもは何も変わらないんだと気づかされました。そして、お家で簡単に楽しみながらできることを生活の中に取り入れていくと子どもは少しずつ変わっていくということも分かりました。
 
 
子どもが自分でできることを増やす!そこに注目した「やることリストのワンダーTO DO!」をぜひ活用してみてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:緒野はる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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