感覚過敏やこだわりの困りごとに悩むママの心を軽くするヒント

感覚過敏やこだわりの困りごとに悩むママの心を軽くするヒントの記事
感覚過敏やこだわりが原因で起こる子どもの困りごと。背景を理解し、褒めと見守りで小さな成功体験を重ねると改善につながります。
 
 

1.靴下バトルから学んだ、感覚過敏・こだわりっ子への関わり方

 
 
毎朝、靴下を履かせるだけで大バトル…。
何度も履き直して、泣いて、怒って、時間はどんどん過ぎていく。
 
 
「なんでうちの子だけ?」「また今日も怒ってしまった…」と自己嫌悪になるママも多いのではないでしょうか?
 
 
実はその背景には、感覚過敏こだわりの強さが隠れていることがあります。
 
 
大人から見ると「小さなこと」でも、子どもにとっては「生きづらさ」につながっているのです。
 
 
そんな子どもの困り感を少しでも和らげたいと思っているママへ。
 
 
この記事では私自身が実践して効果のあった 「褒めのサンドイッチ」と「見守り」 というシンプルなテクニックをお伝えします。
 
 
着替え 靴下
 
 
外ではいい子、家では大暴れ…。
そのギャップの裏にある“脳のサイン”とは?
今すぐ読める!解決のヒントをプレゼント🎁

家でははげしい癇癪 記事中下バナー

 
 

2.感覚過敏とこだわりの強さに揺れた日々

 
 
私もかつては一筋縄ではいかない娘にイライラして怒ってしまっていました。
 
 
我が子は2歳半から激しい癇癪こだわりの強さがあり、育てにくさを感じていました。
 
 
特に、感覚に敏感で、抱っこする手の位置や物を置く位置、洋服の肌触りまで気になるほどでした。
 
 
日常生活が一筋縄で行くことがなく、イライラの連続でした。
 
 
幼稚園の年中になると、朝出かける時に靴下を履くことにとても時間がかかり、 バスの時間に間に合わずヒヤヒヤする日々を送っていました。
 
 
靴下をはいても、すぐに脱いでやり直し。
 
5回以上も繰り返してようやく履けたかと思うと、「気持ち悪いー!」と言ってまたやり直し…
 
 
送迎バスの時間に間に合わずに抱っこでダッシュで家を飛び出すことが幾度もありました。
 
 
履き終わるまで、グッと我慢をして口を出さないようにしていましたが、最後の最後で娘が癇癪になってしまい、さすがに私の気持ちには余裕がなくなり、つい怒鳴ってしまっていました
 
 
泣く女の子
 
 

\もう対応に迷わない!/
“学校行きたくない”への正しい対応がわかる↓↓

小冊子

 
 

3.わざとじゃない!子どものこだわりと感覚の敏感さの正体

 
 
なぜ、そんな困り事が起こってしまうのかというと、 実は、こうした場面の背景には 「感覚の過敏さ」「こだわりの強さ」 が大きく関わっています。
 
 

◆感覚過敏とは?

 
五感(触覚・聴覚・視覚・嗅覚・味覚)の感じ方がとても繊細で、私たち大人には「なんでもない」と思えることが、子どもにとっては「強すぎる刺激」「気持ち悪い感覚」になってしまいます。
 
 
例えば、靴下の縫い目のわずかな位置や締めつけ具合が、子どもにとっては「チクチク」「違和感」として強烈に感じられます
 
 
そのため何度も脱ぎ履きを繰り返し、時間がかかってしまうのです。
 
 

◆こだわりの強さとは?

 
いつもと同じでないと安心できない」「自分の思う通りでないと不快になる」という特性です。
 
 
抱っこの手の位置、物の置き方、洋服の感触などが少しでも違うと、気持ちを切り替えることが難しくなり、癇癪につながりやすくなります。
 
 
つまり、子どもは「わざと困らせよう」としているのではなく、自分の感覚や安心のルールを守ることで必死に心を安定させようとしているのです。
 
 
親としては「早くして!」「なんでそんなことにこだわるの?」とイライラしてしまうのも自然なこと。
 
 
でも背景を知ることで、少しだけ子どもの気持ちが理解できるようになり、余裕を持って対応できるようになります。
 
 
理由
 
 

4.「できた!」が増えると困りごとは減る。子どもが伸びる関わり方

 
 
朝の靴下バトル…本当に大変でした。
 
 
「早くして!」「またやり直し?!」とついイライラしてしまうのは自然なことかもしれません。
 
 
でも、実はほんの少し対応を工夫することで、子どもは安心しながら自分の力を発揮できるようになるんです。
 
 

① ポジティブサンドイッチで褒める

 
例えば、靴下を履き始めたところで「靴下履いてるね」と声をかけ、さらに履き終えたところで「靴下履けたね」とまた声をかける
 
といった具合に、行動の最初と最後を肯定的な言葉でサンドイッチします。
 
 
このように声をかけることで、子どもは「見てもらえている」「できた!」と自信を持ちやすくなります
 
 

② 口を出さずに見守る

 
何度もやり直していても、グッと堪えて口を出さずに見守る
 
 
親に急かされない安心感の中で取り組むことで、子どもは自分のペースで「できた」を体験できます。
 
 
黙って見ているのは想像以上に難しいですが、「失敗しても大丈夫」という空気を作ることが大切です。
 
 

③ 小さな成功体験が自信に

 
「できた!」という体験が積み重なると、不安が少しずつ薄れていきます
 
 
結果として、こだわりや感覚過敏の強さも和らぎ、日常の困り事が少しずつ改善されていくのです。
 
 
子どもは「困らせよう」としているのではなく、安心を探しているだけ。
 
 
親のちょっとした関わり方の工夫で、子どもの「できた!」が増えていき、親子の笑顔も増えていきますよ。
 
 
笑顔
 
 
 
 
 
執筆者:かさい さち
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
タイトルとURLをコピーしました