「他の子と比べてしまう」ママへ|発達障害グレーゾーンの子育てで大切にしたい3つの視点

他の子と比べてしまうママへの記事
他の子と比べて落ち込むママへ。発達障害グレーゾーンの子どもの「困った行動」には理由があります。我が子の成長を信じるための視点と、比較しない育児のコツを専門家がやさしく解説します。
 
 

1.「他の子と比べてしまう」ママへ

 
 
「うちの子だけ、どうして…?」
「みんなはちゃんと座ってるのに、うちの子は立ち歩いてばかり」
「また先生から電話…もうどうすればいいの?」
 
 
発達障害グレーゾーンの子どもを育てていると、他の子と比べてしまう瞬間が何度もあります。
 
 
周りの子がスムーズにできていることが、我が子には難しい。
 
 
「なんでうちの子は…」と、気づけばため息をついている自分に気づくことも。
 
 
でも、ママが苦しくなるのは、「子どもを思う気持ちが強いから」
 
 
「できるようにしてあげたい」「困らないようにしたい」と願うからこそ、比べてしまうのです。
 
 
心配
 
 

2.私も“他の子と比べて”苦しんだママでした…

 
 
私にも、同じような時期がありました。
 
 
小学生になった息子は、毎朝「行きたくない」と泣いて、私の手を離そうとしませんでした。
 
 
他の子は楽しそうに登校しているのに、どうしてうちの子だけ?
 
 
焦る気持ちが抑えられず、つい言ってしまった言葉があります。
 
「どうして一人で行けないの?もう小学生なんだよ」
「ママべったりだと恥ずかしいよ」
 
息子を“普通の子”にしようと必死でした。
 
 
でも、そんな私の焦りや不安は、言葉のトゲとなって息子の心に刺さっていたのです。
 
 
やがて息子は登校を完全に拒否するようになりました。
 
 
そのとき、私はようやく気づきました。
 
「困っていたのは私ではなく、息子のほうだったのだ」と。
 
 
学校行かない
 
 

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3.実は…子どもの困った行動は「助けを求めるサイン」

 
 
発達障害グレーゾーンとは、発達の特性があるものの、診断基準には満たない子どもたちを指します。
 
✔️授業中に落ち着かない
✔️指示が通りにくい
✔️感情の切り替えが難しい
 
 
そんな行動は、決して「わがまま」ではありません。
 
 
脳の発達や感覚の感じ方が人と違うために、日常生活の中でちょっとしたことでも大きなストレスを感じてしまうのです。
 
 
例えば
・音や光、人の声に敏感で集中できない
・集団のペースについていけず混乱する
・「できない自分」を責めて自己肯定感が下がる
 
 
こうした子どもの行動を「困った」と感じてしまうのは、大人の側が“普通”を基準に見ているからです。
 
 
けれど本当は、「できない行動」こそが、子どもからの“助けて”のサイン。
 
 
「困っているんだよ」と全身で伝えているのです。
 
 
このサインに気づき、「どうしてできないの?」ではなく、「どうしたらできるかな?」と寄り添うことが、子どもの安心を育てる第一歩です。
 
 
SOS
 
 

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4.他の子と比較しない育児の3つのコツ

 
 
子どもを比べないようにするのは簡単なことではありません。
 
 
でも、少しずつ“見る角度”を変えることで、ママの心も子どもの笑顔も、ぐっと変わります。
 
 

① 否定ではなく「肯定的な関わり」を土台にする

 
子どもがうまくできないとき、つい「また」「どうして」と口に出してしまいがち。
 
 
でも、子どもは否定されるほど自信を失っていきます。
 
 
まずは、「できなかったこと」よりお子さんの「素敵なところ」に注目してみてください。
 
例えば
「ありがとうって伝えてくれて素敵だね」
「ママのこと大好きでいてくれて、本当に嬉しい」
「さっき、頑張ろうとしていたのママ見てたよ」
 
小さな努力を認められると、子どもは「自分はダメじゃない」と感じられるようになります。
 
 
肯定が積み重なることで、行動も落ち着いていくのです。
 
 

② 我が子の行動をよく観察すると「できていること」は溢れている

 
比べてしまうと、「できない部分」ばかりが目に入ります。
 
 
でも、少し視点を変えてみると、「実はできていること」がたくさんあるはずです。
 
 
・前よりも泣く時間が短くなった
・苦手な音にも少しずつ慣れてきた
・学校に行けなかった日も、家で笑顔で過ごせていた
 
昨日の子どもと、今日の子どもを比べる。
 
 
「他の子」ではなく「昨日の我が子」を基準にすると、自然と成長が見えてきます。
 
 

③ できていることをたくさん褒めると、親子の自信が育つ

 
褒めることは、子どもの自信だけでなく、ママの心にもやさしい栄養です。
 
 
「うちの子、やればできるじゃん!」と気づくと、ママの表情も柔らかくなり、声かけも優しくなります。
 
 
子どもはママの笑顔が大好きです。
 
 
安心できる笑顔が増えると、子どもも自然と落ち着いていきます。
 
 
OK
 
 

5.まとめ:比べるのをやめたとき、見えてくるもの

 
 
「他の子と比べないで」と言われても、すぐにできることではありません。
 
 
でも、「比べる苦しさ」に気づいた時点で、ママはすでに一歩前進しています。
 
 
比べるのをやめると、
・我が子のペースが見える
・できている部分に気づける
・ママ自身の心が軽くなる
 
そして何より、子どもが“自分らしく生きる力”を取り戻します
 
 
発達障害グレーゾーンの子どもたちは、環境や関わり方で大きく伸びます。
 
 
ママの理解と寄り添いがあれば、子どもは安心して成長していけるのです。
 
 
だから、どうか焦らないでください。
 
 
「他の子」ではなく、「目の前のあなたの子」を信じて。
 
 
今日から少しずつ、“比べない育児”を始めていきましょう。
 
 
親子
 
 
 
 
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