学校準備を親がするのは卒業できる!発達障害キッズが朝支度をできるようになる2ステップ対応

 

準備の遅い子どもに朝からガミガミ指示出しをして、朝の身支度を促してもも残念ながら自分から動くようにはなりません。子どもの行動を促すために大切な2ステップ対応をマスターし自分で園や学校の準備のできる子どもに成長させていきましょう!
 

1.朝はお地蔵さんのように動かないわが子…

 
 
わが家の息子は、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)と 注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断があり、その上、母子分離不安もあるような子どもです。
 
 
息子は朝起きてきたら、お地蔵さんのように一度座ったソファーから一歩も動かずぼーっとテレビを見ています。
 
 
・自分で何の支度もしない
・テレビに夢中でご飯も食べない
・着替えない
・トイレに行かない
・リモコンは取らずに取ってもらう
・「ジュース持ってきてー!」と叫ぶ
 
 
こんな状態のためとにかく準備が遅い!毎朝私がイライラして、ガミガミ指示出して、行動を急かして…という毎日でした。
 
 
すると今度は息子もイライラしてきて、 すぐに親子バトルを繰り返す…という悪循環に陥ってしまいました。
 
 
 
 

2.一番子どもに負荷のかかる時間帯は朝の時間

 
 
皆さんのお子さんはどうですか?登園・登校前なのにダラダラテレビを見てなかなか準備が進まない…というお子さんはいませんか?
 
 
そんな様子のお子さんを見ていると、つい朝からイライラガミガミ!言ってしまいますよね?
 
 
実は、発達障害や母子分離キッズは登園・登校前の朝が1日のうちで一番不安を感じやすいんです。
 
 
・幼稚園・学校に行きたくないな…
・今日は何をするんだろう?
・何が起こるんだろう?
・先生にまた怒られるかな?
 
 
見通しがつかないから、とにかくなんでも不安に感じてしまうんです。だから好きなYouTubeやゲームをして現実逃避しているのでしょう。 
 
 
もし私と同じように子どものダラダラモードにお困りでしたら、 対応は早い方がいいです。
 
 
なぜなら、このままママがイライラして先回りしてなんでもやってあげていると、園や学校準備を親がずっとすることになります。
 
 
それではいつまで経っても自分に自信を持つこともできませんし、何にも経験せずに毎日が過ぎ去っていきます。結果的に、何にもできない子どもになってしまう、ということです。
 
 
さらに、イライラガミガミでずっと対応していると、お子さんの不安はどんどん増していきます。
 
 
不安が増していくと何が起こるかというと、幼稚園・小学校の行きしぶりにとどまらず 不登園・不登校という二次障害に発展してしまいます。
 
 
そうなる前にママがいち早くお子さんの様子に気がついて特性に合った対応をしていく必要があります。
 
 
今回は、子どものダラダラモードとママのイライラガミガミモードを手放し、子どもが自ら動くようになる対応をお伝えしたいと思います。
 
 
ポイント
 
 
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3.ひとりで準備ができるようになる2ステップ対応

 
 
では、一体どんな対応があるのでしょうか?
 
 

♦①子どもの気持ちを言語化して明確にする

 
 
1つめのステップはお子さんの不安を理解して、その不安をママが言語化して明確にし、 認めてあげること。
 
 
どんな不安でも一旦受け止めてあげましょう。
 
 
「幼稚園行きたくないんだね」
「先生が怖いんだね」
 
 
認められると「ママはわかってくれた」と信頼感が増し、その不安を解消してあげることができます。
 
 
不安があるとなかなか行動にできないけど、できないことは悪くない。1番したくないのは、経験したことのない子にすることです。
 
 
不安を言語化して少し気持ちが落ち着いたところで次のステップに進みます。
 
 
サポート
 
 

♦②小さなチャレンジと褒めるの積み重ね

 
 
2つめは、「小さなチャレンジ」と「細かく褒める」の積み重ねです。
 
 
一度に朝の支度を全部自分でやろうとすると大変ですが、できることから小さく目標を設定します。
 
 
そして、できたこと、終わったことを見つけて褒めることを 心がけましょう!イライラしていると、ついついできていないことばかりに目がいって叱ってばかりになってしまいがちです。
 
 
朝起きたら、「目が覚めたんだね!」
 
朝ご飯の食べ始めに、「食べてるんだね!」「一口食べたんだね!」
 
 
など、行動を細かく分解するとたくさんのできた!が見つかります。
 
 
それを一つ一つ褒めると 朝からお子さんをたくさん褒めることができてお子さんもママもとってもハッピーな気分になれます。
 
 
たくさんの小さなチャレンジとチャレンジしたことを認めて褒める声かけをすることで、それが自信につながり成功体験になります。
 
 
わが家の息子も、この方法で不安を解消し、毎朝起こっていた親子バトルは今はもう全く起こらなくなりました。
 
 
私もイライラすることがなくなりましたし、褒めポイントをいつも探して褒め逃しがないように子どもを観察するようになりました。
 
 
ママに認めてもらっていると息子に自信がついて、欲しいものを自分で取りに行ったり、トイレに自分から行き、朝の準備も少しずつできるようになっています。
 
 
わが子を動ける子に変身させたいなら、「認めて褒める」が最短ルートです!  
 
 
 
 
執筆者:緒野はる
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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